講師の長年のAI法務の経験と国内外の知見に基づき解説
セミナー趣旨
AIの法規制の動きが、世界で急速に動き出した。米国では大統領令が公表され、EUのAI規則案は可決成立した。日本は他の先進諸国の動きからかけ離れ、「法律などないほうがAIビジネスがしやすい」という<幻想>にしがみついた結果、世界から後れを取った。
法規制がないとどうなるか? 「4つのリスク」がAIビジネスの障害となる。たとえば、法規制がないためどのようなAIビジネスであれば許されるかがわからず、うかつにビジネス化すると就活関連AIのように社会的制裁を受ける。また、AIを想定していない現行法に違反しやすい。貿易や投資などがしづらくなる点もリスクだ。
AIビジネスの大きなチャンスをつかむために、企業はどのような自己防衛策を講じるべきか。講師の長年のAI法務の経験と国内外の知見に基づき解説します。
受講対象・レベル
・法務部門、監査部門、知的財産部門など本セミナーにご興味のある方
・開発・事業化したAIが後で違法と言われたり社会から非難されたりしたくない開発・事業部門の方
・AIの開発、利用や、AI関連の輸出入・投資・M&Aなどに携わる全ての方
セミナープログラム
1.AI法規制をめぐる世界の動き
(1)2023年の急激な動きと、それに乗り遅れた日本
(2)米欧、中国、日本、明確な違いとは
(3)日本の立ち位置は?――「ガラパゴス」になるリスク、しかしチャンスも大きい
2.EUのAI規則案(AI法)
(1)EUへの<偏見>を解くことが大切――EUの目的はAIビジネスの普及
(2)最大の特徴は「リスクベースアプローチ」
(3)EUと無関係の企業でも見逃せないポイントとは
3.米国の動き
(1)実は最も法規制に向けた動きが早かった米国
(2)大統領令のポイントは、規制範囲の広さ、そして安全保障対策
(3)大統領令だけではない! 米国のAI法規制の動き
4.日本企業の「4つのリスク」と企業にとって必要な対策
(1)AI法規制のない日本の「4つのリスク」とは
(2)ソフトローは<幻想>――4つのリスクに対応した自主防衛策が必須!
(3)必要となる「内部統制」、どのように実行していけばよいのか
(4)盲点となりやすい「現行法」上の障害――個別ビジネスごとの検討が必要
※申込状況により、開催中止となる場合がございます。
※講師・主催者とご同業の方のご参加はお断りする場合がございます。
※録音、録画・撮影はご遠慮ください。
セミナー講師
渥美坂井法律事務所・外国法共同事業 パートナー弁護士、米国ニューヨーク州弁護士 大阪大学招聘教授(社会技術共創研究センター)三部裕幸 氏
AIなどのイノベーションと、M&A・投資・証券発行を、取扱法務の柱とする。特にAIについては、2016年から法務サービスの提供を開始し、国内外の様々な企業に助言してきた。さらに、企業・官庁・大学の依頼で米欧中に訪問し、現地のAI法制度・技術・ビジネスの調査を行ってきた。
その傍ら、大阪大学招聘教授(社会技術共創研究センター)などを兼任し、AIやデータに関する官公庁の有識者委員も務める。
セミナー受講料
受講料(1名につき)
会員 27,500円(本体 25,000円) 一般 29,700円(本体 27,000円)
※会員価格適用については、企業研究会会員が対象となります。
(所属先の会員登録有無がわからない場合、お申込みの際に備考欄へ「会員登録確認希望」とご記入ください。)
※最少催行人数に満たない場合には、開催を中止させて頂く場合がございます。
※お申込後のキャンセルは原則としてお受けしかねます。お申込者がご出席いただけない際は、代理の方のご出席をお願い申し上げます。
受講について
【オンライン受講の方】
視聴用アカウント・セミナー資料は、原則として開催1営業日前までにメールでお送りいたします。
※最新事例を用いて作成する等の理由により、資料送付が直前になる場合がございます。
【会場受講の方】
お申込完了後、自動返信メールにて受講票をお送りいたします。
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