蛍光体開発者&ユーザー向け 技術と市場の最新トレンド

~実用蛍光体&新規蛍光体の現状・課題・技術動向~
~蛍光体産業の将来・市場成長性~ 

■蛍光体開発者から、蛍光体ユーザーまで、 蛍光体の技術と市場のトレンドをキャッチするのにおススメの一講!
■蛍光体の設計や蛍光体の合成法などの基礎から、 どのような蛍光体を選ぶべきか、実用のLED蛍光体に関する実際の評価などなど 各メーカの実用材料および窒化物、フッ化物、酸化物、量子ドットなどの新規蛍光体も含めて具体的に解説。
■レーザ照明・プロジェクタに次世代ディスプレイだけに留まらず、 省エネに期待の太陽電池、植物工場、公衆衛生用や顔料としての活用など 注目分野での蛍光体についてもビジネス・市場性を意識しながら解説していきます。

 

日時

【Live配信】2024年5月22日(水)  10:30~16:30
【アーカイブ配信】視聴期間:5/23~5/29
  受講可能な形式【Live配信(アーカイブ配信付)】のみ

セミナー趣旨

本講演では、次世代のディスプレイや照明を中心とする光ルミネセンス用蛍光体の開発における現状での問題点、それを解決するための技術動向および今後の展望について各メーカの実用材料および窒化物、フッ化物、酸化物、量子ドットなどの新規蛍光体も含めて具体的に解説する。新規用途である太陽電池での波長変換膜や植物工場用蛍光体についても述べる。内容としては、発光波長の制御、輝度向上への多くの研究者の取り組み、そして経営上最も重要である現在および将来の蛍光体産業の市場成長性についても解説する。

受講対象・レベル

・蛍光体を実際に使用するユーザーであり、その開発動向について最新の情報を知りたい方
・蛍光体の開発に興味があり、開発テーマとしての可能性を検討している技術者
・蛍光体の新しい用途(太陽電池、植物工場、化粧品など)を探索している技術者
・蛍光体や関連事業が新規事業テーマとしてふさわしいかどうかの情報を得たい方

習得できる知識

・実際に使える技術として、蛍光体の設計および蛍光体の合成法を理解できるようにします。
・蛍光体分野の市場性とその将来展開を解説します。

セミナープログラム

1.蛍光体の基礎的な知識と分子設計の手法
 1.1 蛍光体の歴史
   ・世界最古の蛍光体は日本人が開発した夜光塗料であった
   ・文豪ゲーテは蛍光体研究者であった
 1.2 明るく美しい蛍光体とは 
   ・蛍光体における発光スペクトルの形についての理解の誤り
    バックライトは狭く、照明は広い方が良いというのは誤り
   ・DOEの勧告に基づきナローバンド (狭帯域発光) 化が主流に!
   ・白色LED中の青色光が危険という大嘘 ブルーカットには意味がない
   ・ナノアンテナで蛍光体をより明るく!なにが難しい?
 1.3 どのような蛍光体を選ぶか
   ・発光におけるルミネセンスの原理
   ・発光イオン(不純物)型蛍光体と半導体(自発光)型蛍光体
   ・窒化物、フッ化物、酸化物、半導体量子ドット
   ・量子ドットと局在中心発光の設計の違い
   ・ノーベル賞で再び脚光を浴びた量子ドットだが、なぜ蛍光体の本流にならない?
   ・ペロブスカイト量子ドットは従来の量子ドットと何が違うか?組成で発光を制御
 1.4 光ルミネセンスにおける発光イオンの選択 
   ・希土類と遷移金属の発光 d-d遷移、d-f遷移、f-f遷移
   ・希土類問題は、LED用蛍光体には追い風になる
   ・希土類のCeは余り過ぎて、大暴落の危機
   ・Eu2+やCe3+を青色励起で黄色、赤色に発光させるための新しい設計概念 対称性制御の提案 
   ・蛍光体設計に必要な結晶学を簡単に理解する
   ・バンド理論に基づく新しい熱消光理論、次世代のレーザ励起用蛍光体で重要な考え方
                
2.実用のLED蛍光体に関する実際の評価
 2.1 酸化物蛍光体
 2.2 (酸)窒化物蛍光体
 2.3 フッ化物蛍光体
 2.4 量子ドット蛍光体

3.蛍光体の市場と開発動向
 3.1 蛍光体マーケットの見積もりと将来展望
 3.2 世界における蛍光体企業および研究者
   ・蛍光体企業
   ・研究者
   ・その他の最新情報 台湾の蛍光体メーカ、サムスンの蛍光体内製中止と蛍光体事業を引き継いだ会社
           
4.注目される新しい分野
 4.1 新規合成法による世界で最も明るい蓄光蛍光体の実現
 4.2 レーザ照明やレーザプロジェクタに向けての単結晶や焼結体の利用
   ・Phosphor in Glass 車載で実用化
   ・セラミックスプレート Cold sintering等の焼成技術の進歩 低温での高密度化とコンポジットの実現
   ・単結晶 価格と偏析が問題
 4.3 太陽電池用波長変換膜
   ・太陽電池用波長変換膜がなぜ必要か?波長のミスマッチ
   ・散乱を低減する蛍光ナノ粒子の必要性とコストの要求
   ・市場の予測
   ・太陽電池用波長変換膜に適した低温合成法であるWASSR法
   ・ペロブスカイト太陽電池の合成にも適した低温合成法であるWASSR法
 4.4 植物工場用波長変換膜
   ・植物に必要な赤色は人とは異なる 660 nmの深赤色に根拠はあるか?
   ・なぜ赤色LEDではだめなのか?
   ・レタスを作るだけでは未来はない!なぜ皆レタスを作るのか?
   ・医療用大麻は世界で市場がある!が、その大きな問題点は
 4.5 ディスプレイ用の蛍光体
   ・フッ酸を用いない安全なフッ化物蛍光体の合成法 最新の情報
   ・マイクロLEDへの中継ぎとしてのミニLEDは?
   ・マイクロLEDでも蛍光体は用いられる
   ・マイクロLED用の蛍光体は量子ドットか既存蛍光体のナノ化か?
 4.6 紫外線を発する蛍光体
   ・水処理の大きな市場 水銀灯は使えなくなる
   ・公衆衛生対策対策で利用できる?紫外線発光蛍光体について
 4.7 顔料と蛍光体の類似性
   ・コバルトブルー(青)と酸化チタン(白)が発癌性で使えなくなる!
   ・優環境・低コストのマンガンで顔料と蛍光体を作ろう!
   ・酸化チタンに替わる化粧品、紫外線防止用途 三原色蛍光体で白色に輝く顔料に!何が難しいか?
 4.8 その他の最新情報
   ・バイオ関連の発光材料の用途は?
   ・偽造防止用蛍光体のマーケットサイズは?

  □質疑応答□

セミナー講師

新潟大学 社会連携推進機構 イノベーション・プロフェッサー 博士(学術) 戸田 健司 氏
専門】無機合成化学
・日本電子材料技術協会 理事および「表示デバイス素子材料研究部会」主査
・大学発ベンチャー N-ルミネセンス株式会社 取締役
・日本セラミックス協会 電子材料部会役員

セミナー受講料

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1名申込みの場合:受講料41,800円 ( E-Mail案内登録価格 39,820円 )
※1名様でオンライン配信セミナーを受講する場合、上記特別価格になります。
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受講、配布資料などについて

Zoom配信の受講方法・接続確認

  • 本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信となります。PCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 申込み受理の連絡メールに、視聴用URLに関する連絡事項を記載しております。
  • 事前に「Zoom」のインストール(または、ブラウザから参加)可能か、接続可能か等をご確認ください。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー中、講師へのご質問が可能です。
  • 以下のテストミーティングより接続とマイク/スピーカーの出力・入力を事前にご確認いただいたうえで、お申込みください。
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    視聴環境  ≫ 視聴テスト【ストリーミング(HLS)を確認】

配布資料
PDFテキスト(印刷可・編集不可)

その他注意事項
※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※開催日の概ね1週間前を目安に、最少催行人数に達していない場合、セミナーを中止することがございます。


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

55,000円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込 または、当日現金でのお支払い

開催場所

全国

主催者

キーワード

化学反応・プロセス   電気化学

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化学反応・プロセス   電気化学

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