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★ 変形性関節症(OA)の発生・進行機序、創薬を妨げる要因は?
★ 現在行われている治療薬の開発状況、細胞シートの開発動向!
セミナープログラム
【10:30~14:15】 途中に昼食休憩あり 【第1部】 変形性関節症の病態、現時点の薬剤治療と臨床が求める治療薬
東京大学大学院総合文化研究科 広域科学専攻生命環境科学系 教授 福井 尚志 氏
【講座主旨】
変形性関節症(OA)は主に高齢者が罹患する関節疾患であるが、とく膝関節に生じるOAは高齢者のQOLを低下させるばかりか自立喪失の引き金ともなることから、医療経済的にも容認される有効性の高い治療法の確立が望まれる。しかし現在、臨床ではOAに対して疼痛緩和以外の治療薬は用いられていない。本講演ではOAの病態について解説したのち、OAに関する薬剤療法の現状を述べ、さらになぜOAに対する創薬が進まないのかについても解説を行う。
【講演内容】
1.OAの発症機序
OAの発症機序については不明な点も多いが、発症の危険因子は複数知られており、それらが複合的に関与する結果OAが発症すると考えられている。本項ではOAの発症に関与する要因について述べる。
・OAの発症に関与する要因
・加齢に伴いOAが発症する理由
2.OAの進行機序
関節を構成する各組織にOAによって生じる変化について述べ、さらにそれらの変化とOAの進行や症状との関連についても述べる。
・軟骨の変化とOAの進行、症状との関連
・滑膜の変化とOAの進行、症状との関連
・軟骨下骨の変化とOAの進行、症状との関連
・半月の変化とOAの進行、症状との関連
3.OAの進行と症状
OAの病態は非常に複雑であり、それが創薬を妨げる大きな要因となっている。本項では実際の症例においてどのようにOAが進行するかを示し、さらに進行と症状との関連についても述べる。
・実際の症例にみる膝OAの進行の実際
・膝OAの進行と症状の関連
・膝OAの症状の実際:痛みは実際にはどの組織から生じるのか?
4.OAの治療の現状と将来
膝OAに対して現在行われている保存的な治療全般とその中での治療薬の位置づけについて、諸外国の状況も踏まえて解説し、さらに現在行われている治療薬開発の状況についても述べる。
・膝OAに対する種々の診療ガイドラインの紹介
・OA治療の実際
・治療薬開発の現状と将来
5.OAの病態解明に関する我々の取り組み
演者はOAの病態解明に長年取り組んでおり、その成果の一部とそこから見出される創薬の可能性について簡単に紹介する。
【質疑応答】
【14:30~16:00】 【第2部】 軟骨細胞シートを用いた変形性関節症の再生医療
(株)セルシード 細胞シートCMC開発部 部長 松尾 純子 氏
【講座主旨】
株式会社セルシードは、東海大学佐藤正人教授らが開発した軟骨細胞シート治療法の実用化を目指しています。株式会社セルシードは多指症患者の軟骨細胞から作製した同種軟骨細胞シートの薬機法下での製造販売承認の取得を目指して開発を行っており、現在第3相試験を実施中です。。また、自己軟骨細胞シートの受託製造を行っています。
本セミナーでは、産学連携のもとで再生医療製品の開発を行っているベンチャー企業の経験、課題をお伝えします。
◆習得できる知識
1.再生医療の基礎知識
2.再生医療に関わる法律や規制に関する知識
3.変形性膝関節症の治療に関する知識
4.細胞シート工学を応用した再生医療に関する知識
【講演内容】
1.再生医療の基礎情報
1.1 再生医療に用いられる細胞、技術など
1.2 再生医療に関わる法律や制度など
1.3 再生医療の国内承認製品とその市場
1.4 公的支援
2.セルシードにおける軟骨細胞シートの開発
3.産学連携を基にした再生医療の事業化戦略
【質疑応答】
セミナー講師
【第1部】 東京大学大学院総合文化研究科 広域科学専攻生命環境科学系 教授 福井 尚志 氏
略歴
1986年 東京大学医学部医学科卒業
1993年 東大病院勤務、膝関節疾患、スポーツ外傷、障害に関連した臨床および基礎研究に従事
1999年 米国セントルイス市、ワシントン大学において軟骨に関する基礎研究に従事。
2002年 国立相模原病院(現 国立病院機構相模原病院)臨床研究センター勤務
2011年 東京大学大学院総合文化研究科 広域科学専攻生命環境科学系准教授
2013年 同 教授、現在に至る。
【第2部】 (株)セルシード 細胞シートCMC開発部 部長 松尾 純子 氏
セミナー受講料
1名につき 55,000円(消費税込、資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき49,500円〕
受講について
- 本講座はZoomを利用したLive配信セミナーです。セミナー会場での受講はできません。
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- 本講座で使用される資料や配信動画は著作物であり、
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