品質工学とその周辺技法を融合活用して現状打破を実現しましょう!

統計的品質管理や実験計画法などの手法の活用によって、技術開発や製品設計で実施する実験や評価の効率や精度を改善することができます。しかしながら、実験や評価などの日常業務の改善だけでは性能や品質の大幅改善は困難です。さらに、今後の日本製造業が再び成長軌道に乗るために求められるフロントローディングや新規事業などの経営課題の達成は現実的には無理でしょう。日常業務の改善レベルを超えた従来とは異なるアプローチが必須となります。性能と品質の大幅改善や経営課題の達成のためには仕事のやり方の変革、そして技術開発や製品設計のプロセスを変革する必要があります。そのための手段が品質工学とその周辺技法なのです。品質工学とその周辺技法を融合活用して現状打破を実現しましょう。

セミナー趣旨

経営課題の達成のためには組織力を向上させる必要があります。
そして組織力は個々の技術者のスキルによって支えられます。
品質工学は鬼に金棒の金棒と位置けることができます。これは鬼である技術者が主役という意味もありますが、ある程度の力がないと振り回せない、でもがんばって継続的に振り回すと力がつくという意味もあります。
品質工学を効果的に活用するためには機能や制御因子を発想する創造力が必要となるのです。品質工学の継続活用によって創造力も向上します。

品質工学のような創造技法の実践スキルの習得にはOJTが欠かせません。
本セミナーの狙いは品質工学の実践力の習得です。
そのために、セミナー受講と並行して経験者や専門家のサポートを受けながらの実務活用もお勧めします。

受講対象・レベル

  • 自動車、自動車部品、機械、電子機器、電子部品、装置、各種材料、医療機器、薬剤等、ものづくり企業の技術開発、製品設計、生産技術、品質保証の担当者

    大学理工系もしくは高等専門学校卒業程度

必要な予備知識

  • 特に必要ありませんが統計的品質管理の基礎知識があることが望ましい
  • 初歩的なエクセル操作

  ※エクセル分析ツール設定方法とエクセル関数の練習教材を事前に送付します

 

習得できる知識

  • 品質工学の狙いがわかる

  • 品質工学の基本を習得できる

  • 技術開発や製品設計で有効な品質工学の知識を学べる

  • 品質工学実践の壁であるSN比の計算テクニックを習得できる

  • 技術開発段階で性能とロバスト性を両立確保するための戦略を学べる

  • 最新の品質工学を学べる

  • 品質工学とその周辺技法を融合した新しい技術開発プロセスを学べる

セミナープログラム

1.品質工学の狙い

(1)なぜ上流でのロバスト性確保が重要なのか
  a.フロントローディングのための2段階設計
  b.狩野モデルによる品質の分類とロバスト性
  c.光ディスクにおけるロバスト性確保の事例
(2)創造技法としての品質工学の位置づけ

2.技術開発や製品設計での実験で知っておきたい知識

(1)一因子実験のリスクと交互作用
(2)開発設計を非効率化する交互作用の存在と直交表実験
  a.交互作用の影響を回避する方法 “評価特性の重要性”
  b.直交表実験の方法
  c.実験計画法と品質工学で使う直交表が違う理由 
  d.実験計画法における最新の直交表“カンファレンス行列”の性能評価結果
  e.直交表実験の威力 “材料開発事例の紹介” 

3.製品設計段階での改善手法としてのパラメータ設計

(1)パラメータ設計の狙いと手順
  a.SN比の基本
  b.パラメータ設計の手順
(2)望目特性のパラメータ設計 【エクセル演習付き】
    望目SN比の計算、直交表L18への割り付け、
    要因効果図作成、確認実験
(3)ロバストパラメータ設計が有効な場面とよくある失敗ケース

4.機能性評価

(1)機能性評価超入門
(2)損失関数
  a.機能限界と許容差
  b.品質管理、信頼性工学と品質工学の方向性の違い
(3)機能性評価
  a.目的機能から基本機能を考案する方法
  b.数千時間の信頼性評価を2週間に効率化した事例紹介
(4)身近な製品を使った事例演習

5.SN比計算テクニック【エクセル演習付き】

(1)静特性のSN比 
  a.ノイズ因子が1つでランダムばらつきがある場合
  b.ノイズ因子が2つの場合
(2)動特性のSN比
    静特性SN比と動特性SN比の関係
    ランダムばらつきを例として 

6.技術開発での創造技法 ロバストパラメータ設計とCS-T法

(1)ロバストパラメータ設計によるシステム評価
    ~早く失敗しろの意味~
  a.LIMDOW-MOの技術開発事例の紹介
  b.VCSELレーザーの技術開発事例の紹介
(2)ロバストパラメータ設計の課題を解決するCS-T法と
   活用事例
  a.ロバストパラメータ設計の課題とCS-T法
  b.CS-T法の事例紹介

7.品質工学に関連した最新情報の共有

(1)商品開発プロセス研究会について
(2)Model Based Development、Design For Six Sigma、
   品質管理、品質工学の共通性と融合可能性
(3)技術開発プロセスで重要な役割を果たす技法群からなる”T7”の紹介

セミナー講師

【講師名】

細川哲夫 氏

【肩書】

QE Compass代表

セミナー受講料

受講料:300,000円(税込)/ 回
受講定員15名

(以下条件)

  • 演習付きの実践力を習得することを目的とするセミナーです。
  • 開催は対面もしくは双方向リモートを前提としております。
  • 受講は2日間となります。(連日での実施が難しい場合は1週間以上開けないことを推奨します)
  • 開催日時など、御社のご希望を記入下さい。

講師のプロフィール

お客様の期待を超える感動品質を備えた製品を継続して提供するために、創造性と効率性を両立した新しい品質工学を一緒に活用しましょう。

細川 哲夫

専門家専門家A ほそかわ てつお / 神奈川県 / QECompass

かつて日本製造業は、市場で壊れない十分な品質を効率的に確保することで事業を成長させてきました。お客様がどのように使っても機能を維持するロバスト性の高い製品を提供することの重要性は今後も変わりません。しかしながら、それだけでは事業...続きを読む

受講料

300,000円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

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このセミナーは貴社の依頼に応じて随時開催します。内容も修正可能ですので、下のボタンをクリックして要望をお知らせ下さい。


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