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半日で学ぶ! 欧州の脱炭素戦略・
EVシフトの中身/駆動源変化・自動運転で変わる必要技術
大変革時代を迎えた自動車産業。
なかでも電動化に関するニュースは聞かない日がないほど、報道でも大きく取り上げられています。
国外、特に年々厳しさを増す、欧州の環境規制に係わる発表には急ぎの対応を余儀なくされる一方で国内完成車メーカにおいては熟考に熟考を重ねた電動化戦略が練られていることと思います。
当然メーカが違えばその戦略や手法も異なってきますが、それらの動向を掴むことは、そう簡単ではないかもしれません。
本セミナーでは「経済・経営」、「自動車技術」、そして「環境・エネルギー」の観点から欧州・日本のメーカ動向、各社の電動化戦略の中身、自動車の電動化と脱炭素化/カーボンニュートラルへの取り組みについて、2名の講師にご解説いただくことになりました。
情報整理/動向キャッチアップ、専門家による鋭い考察、今後の戦略・対応への参考情報取得などに、是非、本セミナーをご活用ください。
セミナープログラム
第1部 [13:00~14:30]
「欧州における自動車電動化への対応と思惑」~欧州の「EVシフト」をどう見るか?~
弘前大学 人文社会科学部 教授 細矢 浩志 氏
自動車産業はいま、EV(電気自動車)や自動運転などに見るCASE(コネクティド、自動運転、シェアリング、電動化)革命と称される新たな技術革新と、温暖化を含む地球規模の気候変動・生態系の危機への対応を迫られています。温室効果ガスCO2を大量に排出してきた自動車産業にとって「100年に一度」と言われる技術革新を取り込みつつグローバルな気候変動対策に適切に対処することは、産業の浮沈を左右する決定的に重要な課題です。このような状況下で、欧州では2019年に打ち出されたEU(欧州連合)の新成長戦略「グリーンディール」が、自動車「電動化」の推進や循環型経済への移行を掲げるなど、産業の行方に大きなインパクトを与えつつあります。
本講演では、地球温暖化の脅威が緊迫度を増すなかでCASE革命が進展する時代において欧州自動車産業はどう動こうとしているのかを探るべく、欧州グリーンディールならびに主要自動車企業の「脱炭素」戦略についてその基本的な特徴や展開動向を概説するとともに、欧州における「EVシフト」の性格ならびに今後の展望について考えることを目的とします。
【プログラム】
- CASE時代の自動車産業動向
産業を取り巻く環境変化
CASEが迫る産業構造の大転換 - 欧州グリーンディール戦略の衝撃
グリーンディール戦略の背景とねらい
自動車産業へのインパクト
EV用電池システムをめぐる欧州の戦略 - 欧州主要企業の「脱炭素」戦略
メーカー:VW、ダイムラー、BMW、ルノー、ステランティスなど
サプライヤー:Bosch,コンチネンタルなど
「脱炭素」対応の日欧比較 - むすび:欧州「EVシフト」をどう見るか?
欧州「電動化」の課題と展望
□ 質疑応答 □
【得られる知識 】
- EUの新成長戦略「グリーンディール」の概要
- 欧州で事業展開する主要自動車企業(メーカー,サプライヤー)の経営戦略の特徴
- そのねらいと今後の見通しについての概括的な知識
第2部 [14:45~16:45]
「自動車の次世代駆動源と必要な熱マネジメント」~2030年電動化の落としどころ と 将来の差別化技術~
元・カルソニックカンセイ(株) (当時名称) 原 潤一郎 氏
メルセデスやアウディ、そしてホンダなどの脱エンジン車宣言が相次いでいる中、今後の自動車の駆動源は大きく変貌しようとしています。ただ本来のCO2排出量削減という目的から離れ、日本が不得意と思われている電気自動車への移行が目的化し、日本潰しの様相を呈しています。
本当に電気自動車になれば、CO2排出量削減になるのか、日本潰しができるのか、多くの方が関心を持たれています。このような疑問へ、駆動源ごとのCO2排出量を示します。また欧州が日本の何を怖がり、法制化を進めているのかも説明いたします。電気自動車への移行が既定路線のような報道もある中、資源面、エネルギー面で、まだまだ課題が多く、先行きが不透明なこともあわせて解説します。
このような駆動源変化とようやく実用化に入った自動運転に対応して、自動車のエネルギーマネジメント、特に熱マネジメント技術も大きく変わってきており、今後に必要な技術開発について、あわせて説明いたします。
【プログラム】
- 背景
2030年 CO2削減目標と燃費規制の推移
2050年 EV普及率予測(世界の脱ガソリン車の動き)
欧州はどうしてEVなのか? (例)ノルウェーの状況
日本の2030年問題:「電動化」は「EV化」ではない - 脱炭素化社会・電動化への対応
国内各社の意思 例:日産、トヨタの2050年カーボンニュートラルへの取り組み
CO2低減の考え方:Well to Wheel、LCA、電力(発電)問題
走行時CO2排出量からWell to Wheelへ
Tank to Wheel(従来の燃費)
Well to Wheel(燃料、電気の製造プロセスまで含める)
LCA(製造廃棄までライフで見たCO2排出量比較)
自動車メーカ(OEM)によるLCA評価
既存LCA評価を元にして ・ICCT、・VW社、・マツダ(EVsmart)
ICCTによるLCAを元に
VW社によるLCAを元に
マツダ(EVsmart)によるLCAを元に
☆まとめ Tank to Wheel から LCA へ
電池交換
電気自動車のコスト
日本の現状と強み
日本のガソリン車とは
日本のハイブリッド車とは ・Aセグメント車比較、・高速燃費比較
Aセグメントのハイブリッド車比較
種々の駆動源の高速燃費比較
欧州の狙い:48V化、PHEV
48Volt マイルドハイブリッド車
プラグインハイブリッド車(PHEV)
☆まとめ 欧州の狙い
燃料電池自動車 FCEVは
電池:次世代電池、温度管理
次世代電池
種々の温度管理
理想的な温度管理方式とは - 技術課題と将来展望
排熱回収
負荷低減
再利用
転換
高効率
要求が高まる熱マネジメント技術:自動運転時代の付加価値
☆まとめ 熱マネジメント - 世界のエネルギ課題
エネルギ課題
各国の一次エネルギ、電力
各国の電気料金推移と内訳(家庭用、産業用)
電源別発電コストの予測 中国、インド、米国、EU
再生可能エネルギ
賦課金
ドイツの再生可能エネルギ
ドイツの電気料金推移とCO2排出量の推移
再エネ発電の変動
電力網
2030年へのエネルギ変化
日本の状況
卒FIT
日本の電力スポット市場の高騰とLNG
中国の状況
LNG(天然ガス)と中国
☆まとめ エネルギの課題
☆まとめ EV化は?
□ 質疑応答 □
【得られる知識 】
- 今後の自動車に必要なエネルギーマネジメント(熱マネジメント)技術
- 自動車駆動源の動向
セミナー講師
弘前大学 人文社会科学部 教授 細矢 浩志 氏
元・カルソニックカンセイ(株) 原 潤一郎 氏
セミナー受講料
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※請求書および領収証は1名様ごとに発行可能です。
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※他の割引は併用できません。
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配布資料
- 第1部:PDF(印刷不可)+製本テキスト
- 第2部:製本テキスト(開催前日着までを目安に発送)
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