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QUESTION 質問No.617

加工工程と検査工程の境界について

生産生産マネジメント |投稿日時:
工程フロー図を作成しておりますが、加工工程と検査工程の境界が分からず、困っております。
加工工程と検査工程の説明文を読み取ると、製品や半製品の合否を判断するのは検査工程であると考えられますが、例えば部品の組み立ての加工工程で、組み立ての順番を間違えや、その時点で使い物にならないと判断し、加工工程で不合格とする場合は、どのように考えたら良いのでしょうか。
ご教授頂ければ幸いです。

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ANSWER
回答No1 | 投稿日時:

森内眞と申します。機械部門の技術士です。
加工工程とは、原材料、材料、部品又は製品に対して、切断、加熱、接合、塗装などの操作を行って、その形状や性質に変化を与える過程を表します。加工工程では、製品や半製品の仕様や機能を決定する重要な作業が行われます。加工工程で発生した不良品は、その時点で修正や廃棄が行われます。

検査工程とは、原材料、材料、部品又は製品に対して、測定器や試験機などの機器を用いて、その品質特性を試験して測定値や観察結果を得る過程を表します。検査工程では、製品や半製品の品質水準や合否判定を確認する作業が行われます。検査工程で発見された不良品は、その後の修正や廃棄が行われます。

つまり、加工工程では製品や半製品に何らかの変化を与える作業が行われます。一方、検査工程では変化を与える作業は行われません。試験や判断だけが行われます。

例えば部品の組み立ての加工工程で、組み立ての順番を間違えたり、その時点で使い物にならないと判断したりする場合は、それは加工工程で不合格とする場合です。この場合は、検査工程ではなく加工工程であると考えてください。
ただし、このような判断はあくまで一般的なものです。実際には製品や業種によって異なる場合もあります。したがって、最終的には自社の製品や業務に合わせて柔軟に判断基準を決めてください。
                                 以上