1. 好きこそものの上手なれ
「好きこそものの上手なれ」ということわざがあります。「人は自分が好きなことなら進んで工夫したり努力したりするから上達が早く、おのずと技術も向上する」というような意味です。ロサンゼルス・ドジャースの大谷選手は野球が大好きで野球にストイックに取り組むことから大リーグで大活躍ができるのだと思います。まさに、大谷選手は「好きこそものの上手なれ」を証明したような選手です。
2. 技術文書を書くことが面白い
会社員だった頃「仕事が面白い」と言っていた同僚がいました。仕事に積極的に取り組んでいたし「技術を上達させよう」という意識は高かったです。技術レベルも高かったし技術士も持っていました。「面白い」と思って仕事に取り組めば技術力は自然とレベルアップします。まさに「好きこそものの上手なれ」です。
「技術文書を書くことが面白い」と思って技術文書を書く方はほとんどないと思います。「面白い」と思う理由がないからです。「仕事だからメールを書く」「仕事だから業務報告書を書く」などのような意識で技術文書を書いていると思います。
技術文書を書くことについても「好きこそものの上手なれ」ということわざの考え方を適用することで技術文書を書くことが面白くなります。「メール、会議の資料あるいは業務報告書などの様々な技術文書を書くことが面白い」と思えるようになると変わることがあります。技術文書を工夫して書くようになります。
例えば、「メールを書く」という行為も「メールを工夫して書こう」という意識になります。
3.「技術文書を書く面白さを知る」ということについて
「内容が明確に伝わる技術文書の書き方」をテーマにした社員研修では「技術文書を書く面白さを知る」という項目を解説しています。社員研修後に書いていただくアンケートで「『技術文書を書く面白さを知る』という解説項目が参考になった」と書く方もします。「技術文書を書くことが面白い」という考え方を初めて知ったので参考になったのかもしれません。
◆ 関連解説:“技術文書を書くこと”について考える(その1)
【関連文献紹介】森谷仁著、「マンガでわかる技術文書の書き方」、オーム社、令...