情報の関係性を意識した話し方とは、学習効果を最大化する伝え方 

投稿日

情報の関係性を意識した話し方とは、学習効果を最大化する伝え方 

【目次】

    1. 学習効果を最大化する伝え方

    • とにかくつまらない。
    • 話がダラダラ続く。
    • テキストに書いてあることを読み続ける。

    今日は、こんなWEBセミナーを聴講しました。受講生である私が、ヒヤヒヤしてしまうような内容でした。もっと、話し方と伝え方を工夫すればいいのに…とも思ったのでした。

     

    今回は「情報の関係性を意識した話し方とは、学習効果を最大化する伝え方 」についてお話します。

     

    教育・研修プログラムの見直すときに役立つとおもいます。講話内容を理解させるには、情報の与え方に注意する。そして、情報の関係性を理解させる。これを意識しながら話すだけで、劇的に研修効果をたかめることができるのです。

     

    2. 講話内容を階層に分けて伝える

    講話内容を階層に分けて伝えるスタイルを取ることは、多くの先生方にも共通しているのではないでしょうか。

     

    このスタイルは、情報を意味を持つ「かたまり」である「モジュール」に分けることで、研修生にとって理解しやすい形式に整理し、提供することができます。そして、各モジュールには、概要と詳細が含まれ、講義を通じて研修生に知識をインプットする機会を提供します。

     

    さらに、モジュール間の関係性を明確に伝えることで、聴衆に情報の整理を促し、理解を深めることができます。しかし、伝えるだけではダメなのです。

     

    これは、伝えるための情報に「新5S思考術」を応用したものです。私が書いた記事をお読みの方なら、新5S思考術と見れば、直ぐに「ピーン!」ときたはずです。「新5S思考術」は、思考の原理原則なので改善にも研修講師テクニックにも幅広く使えるのです。

     

    このスタイルを実践する際には、具体例や事例を用いて関係性を説明することが効果的です。

     

    例えば「先ほどお話したメタ認知で安全意識を高めることができるとお伝えしましたが、いまお話した危険認知と行動との関係がつながるはずです。時間をとって、隣の人と関係性について話をしてみてください」といった具体例を通じて、モジュール間の関係性を示し、研修生に考えさせるきっかけを与えます。

     

    ポイントは、研修生に関係性を考えさせることです。このようなスタイルは、研修生にとっても理解しやすく、学習効果を高めることができるため、私自身、研修講師として有効な手法として常用しています。

     

    情報を整理しやすくするだけでなく、関係性を理解することで知識の定着や応用が促進されるため、この話し方/伝え方は、研修講師にとって重要なスキルと言えるでしょう。このスタイルを取り入れることで、より効果的な研修を提供し、学習者の成長と発展を支援できます。

     

    3. メタファー(比喩)を使用するときの注意点

    しかしながら、このスタイルを実践する際には注意点もあります。

     

    例えば、情報を適切に階層化することや、モジュール間の関係性を明確に示すことが重要です。モジュールを形成するとき、研修生の経験や知識を考慮し、適切な説明や例を用意してください。先日、20代~30代の研修生に「マンジンガーZのロケットパンチが!」とメタファー(比喩)をしたのですが、誰にも伝わっていませんでした。(笑)

     

    さらに、講義の進行をスムーズにするために、適切なタイミングで関係性を説明とディスカッションすることも必要です。適切なタイミングとは・・・・また別の機会におはなししますね。このように、講話内容を階層に分けて伝えるスタイルは、研修講師としての活動において非常に有効な手法であると言えます。

     

    適切に活用することで、研修生にとって理解しやすい講義を提供し、学習効果を最大化することができるでしょう。

     

    私は、このような信念を持ちながらセミナーを開催しています。ご理解頂けると幸いです。

     

    一度、あなたの会社で講義を担当する研修講師に「あなたの伝え方/教え方の背景にある信念は?」と聞いてみるのが良いでしょう。そして、もしもあなたの会社に合わないような答えが返ってきたら!もう、おわかりですね?

     

    いつかは、このテクニックについてトレーニングが開講できればと思っています。...

    情報の関係性を意識した話し方とは、学習効果を最大化する伝え方 

    【目次】

      1. 学習効果を最大化する伝え方

      • とにかくつまらない。
      • 話がダラダラ続く。
      • テキストに書いてあることを読み続ける。

      今日は、こんなWEBセミナーを聴講しました。受講生である私が、ヒヤヒヤしてしまうような内容でした。もっと、話し方と伝え方を工夫すればいいのに…とも思ったのでした。

       

      今回は「情報の関係性を意識した話し方とは、学習効果を最大化する伝え方 」についてお話します。

       

      教育・研修プログラムの見直すときに役立つとおもいます。講話内容を理解させるには、情報の与え方に注意する。そして、情報の関係性を理解させる。これを意識しながら話すだけで、劇的に研修効果をたかめることができるのです。

       

      2. 講話内容を階層に分けて伝える

      講話内容を階層に分けて伝えるスタイルを取ることは、多くの先生方にも共通しているのではないでしょうか。

       

      このスタイルは、情報を意味を持つ「かたまり」である「モジュール」に分けることで、研修生にとって理解しやすい形式に整理し、提供することができます。そして、各モジュールには、概要と詳細が含まれ、講義を通じて研修生に知識をインプットする機会を提供します。

       

      さらに、モジュール間の関係性を明確に伝えることで、聴衆に情報の整理を促し、理解を深めることができます。しかし、伝えるだけではダメなのです。

       

      これは、伝えるための情報に「新5S思考術」を応用したものです。私が書いた記事をお読みの方なら、新5S思考術と見れば、直ぐに「ピーン!」ときたはずです。「新5S思考術」は、思考の原理原則なので改善にも研修講師テクニックにも幅広く使えるのです。

       

      このスタイルを実践する際には、具体例や事例を用いて関係性を説明することが効果的です。

       

      例えば「先ほどお話したメタ認知で安全意識を高めることができるとお伝えしましたが、いまお話した危険認知と行動との関係がつながるはずです。時間をとって、隣の人と関係性について話をしてみてください」といった具体例を通じて、モジュール間の関係性を示し、研修生に考えさせるきっかけを与えます。

       

      ポイントは、研修生に関係性を考えさせることです。このようなスタイルは、研修生にとっても理解しやすく、学習効果を高めることができるため、私自身、研修講師として有効な手法として常用しています。

       

      情報を整理しやすくするだけでなく、関係性を理解することで知識の定着や応用が促進されるため、この話し方/伝え方は、研修講師にとって重要なスキルと言えるでしょう。このスタイルを取り入れることで、より効果的な研修を提供し、学習者の成長と発展を支援できます。

       

      3. メタファー(比喩)を使用するときの注意点

      しかしながら、このスタイルを実践する際には注意点もあります。

       

      例えば、情報を適切に階層化することや、モジュール間の関係性を明確に示すことが重要です。モジュールを形成するとき、研修生の経験や知識を考慮し、適切な説明や例を用意してください。先日、20代~30代の研修生に「マンジンガーZのロケットパンチが!」とメタファー(比喩)をしたのですが、誰にも伝わっていませんでした。(笑)

       

      さらに、講義の進行をスムーズにするために、適切なタイミングで関係性を説明とディスカッションすることも必要です。適切なタイミングとは・・・・また別の機会におはなししますね。このように、講話内容を階層に分けて伝えるスタイルは、研修講師としての活動において非常に有効な手法であると言えます。

       

      適切に活用することで、研修生にとって理解しやすい講義を提供し、学習効果を最大化することができるでしょう。

       

      私は、このような信念を持ちながらセミナーを開催しています。ご理解頂けると幸いです。

       

      一度、あなたの会社で講義を担当する研修講師に「あなたの伝え方/教え方の背景にある信念は?」と聞いてみるのが良いでしょう。そして、もしもあなたの会社に合わないような答えが返ってきたら!もう、おわかりですね?

       

      いつかは、このテクニックについてトレーニングが開講できればと思っています。興味のある方がおられましたら、お問い合わせいただけますと幸いです。

       

      講話内容を理解させるには、情報の与え方とに注意する。そして、情報の関係性を理解させる。これを意識しながら話すだけで、劇的に研修効果を高めることができるのです。教育・研修プログラムの見直すときに役立つとおもいます。貴社の研修講師は、どのような信念で講義内容を伝えていますか?そして、それは、研修効果を最大限に高めることに寄与していますか?

       

       

      ◆【特集】 連載記事紹介:連載記事のタイトルをまとめて紹介、各タイトルから詳細解説に直リンク!!
       【ものづくり セミナーサーチ】 セミナー紹介:国内最大級のセミナー掲載数 〈ものづくりセミナーサーチ〉 はこちら!

       

         続きを読むには・・・


      この記事の著者

      坂田 和則

      現場を見る目が違うからリピート率90%超え。 等身大の言葉で語るから現場ウケしてます。 問題/課題解決モチベーションに火を付けるのなら!

      現場を見る目が違うからリピート率90%超え。 等身大の言葉で語るから現場ウケしてます。 問題/課題解決モチベーションに火を付けるのなら!


      「人財教育・育成」の他のキーワード解説記事

      もっと見る
      内容が明確に伝わる技術文書の書き方(その11)

        「6つのルールと18の書き方」に関し、「6つのルール」および「18の書き方」の概要について解説しています。「6つのルールと18の書き方...

        「6つのルールと18の書き方」に関し、「6つのルール」および「18の書き方」の概要について解説しています。「6つのルールと18の書き方...


      文の書き方を考える

      1. 肯定文を書く 【事例1】  以下の文を読んでください。   ①:田中さんが作ったカレーと高橋さんが作ったカレーの味は同じではない。②...

      1. 肯定文を書く 【事例1】  以下の文を読んでください。   ①:田中さんが作ったカレーと高橋さんが作ったカレーの味は同じではない。②...


      レジリエンスとは【連載記事紹介】知って得する人的資源マネジメント 

        【目次】 ◆ レジリエンスとは レジリエンスは逆境から這い上がるときに必要な特別な力というのではなく、社会生活を送る上...

        【目次】 ◆ レジリエンスとは レジリエンスは逆境から這い上がるときに必要な特別な力というのではなく、社会生活を送る上...


      「人財教育・育成」の活用事例

      もっと見る
      提案制度の考察、参加しやすいルールとは、継続できるしくみとは

            1. 参加しやすいルールとは メーカーでは全従業員が毎月何かしらの提案を行っている会社が多いと思います。メーカーで...

            1. 参加しやすいルールとは メーカーでは全従業員が毎月何かしらの提案を行っている会社が多いと思います。メーカーで...


      引き継ぎ資料で押さえるポイントとは

       四半期末や年度末、退職のタイミングで自身の業務を次の担当者に引き継ぐことは誰しも経験があるのではないでしょうか。今回は業務引き継ぎ資料の作成で押さえ...

       四半期末や年度末、退職のタイミングで自身の業務を次の担当者に引き継ぐことは誰しも経験があるのではないでしょうか。今回は業務引き継ぎ資料の作成で押さえ...


      「相手中心」で喜ばれる会話と怒りをよぶ会話の具体例

        1. 押しつけは怒りを呼ぶ。だったら、相手に任せればいい?  「A案とB案を比べるとA案が有利なのは明らかですから、A案を採用すべき...

        1. 押しつけは怒りを呼ぶ。だったら、相手に任せればいい?  「A案とB案を比べるとA案が有利なのは明らかですから、A案を採用すべき...