JIS G3141 冷間圧延鋼板及び鋼帯:金属材料基礎講座(その103) 

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JIS G3141 冷間圧延鋼板及び鋼帯:金属材料基礎講座(その103) 

 

冷間圧延鋼板はSPCC(Steel Plate Cold Commercial)と呼びます。

 

なお、熱間圧延鋼板はSPHC(Steel Plate Hot Commercial)と呼び、JIS G3131 熱間圧延軟鋼板及び鋼帯に規格されています。JIS G3141ではSPCC、SPCD(Steel Plate Cold Deep Drawn)、SPCE(Steel Plate Cold Deep Drawn Extra)、SPCF、SPCGの5種類が規格されています。

 

これら材料の化学組成と適用厚さを表1に示します。冷間圧延鋼板は熱間圧延鋼板を冷間圧延して作られます。そのため板厚精度が高く、表面には光沢があります。

 

冷間圧延鋼板はミガキ材、圧延材、コールドと呼ばれることもあります。軟らかいのでプレス加工、曲げ加工、絞り加工などに使用されます。しかし、表面はさびやすいので塗装やめっきなどの対策が必要です。

 

 

次回に続きます。

関連解説記事:圧延とは

関連解説記事:金属材料基礎講座 【連載記事紹介】

 

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JIS G3141 冷間圧延鋼板及び鋼帯:金属材料基礎講座(その103) 

 

冷間圧延鋼板はSPCC(Steel Plate Cold Commercial)と呼びます。

 

なお、熱間圧延鋼板はSPHC(Steel Plate Hot Commercial)と呼び、JIS G3131 熱間圧延軟鋼板及び鋼帯に規格されています。JIS G3141ではSPCC、SPCD(Steel Plate Cold Deep Drawn)、SPCE(Steel Plate Cold Deep Drawn Extra)、SPCF、SPCGの5種類が規格されています。

 

これら材料の化学組成と適用厚さを表1に示します。冷間圧延鋼板は熱間圧延鋼板を冷間圧延して作られます。そのため板厚精度が高く、表面には光沢があります。

 

冷間圧延鋼板はミガキ材、圧延材、コールドと呼ばれることもあります。軟らかいのでプレス加工、曲げ加工、絞り加工などに使用されます。しかし、表面はさびやすいので塗装やめっきなどの対策が必要です。

 

 

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この記事の著者

福﨑 昌宏

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