技術士第二次試験対策:正しい漢字を書く

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技術士

 

1.ひらがなやカタカナで書く

 

【特集】技術士第二次試験対策:技術士第二次試験に関する記事まとめページはこちら!口頭試験や論文対策などのポイントについての記事を紹介しています。

【この連載の前回へのリンク】

 

技術士第二次試験は記述式試験です。つまり、文や文章で解答(論文)を書きます。このとき、漢字も使って文や文章を書きます。

試験で文や文章を書いているときその中で書く単語の漢字が出てこないときには、ひらがなやカタカナでその単語を書いてください。

 

会社勤務をしていた頃、技術士第二次試験での試験官をしていた方が社内にいました。試験で文や文章を書いているときその中で書く単語の漢字が出てこないときの対応について質問しました。

その方の回答は、「漢字が出てこないときにはひらがなあるいはカタカナで書きなさい」でした。「誤字のある論文は読んだときの印象が悪い。ひらがなあるいはカタカナは誤字ではない」という理由でした。この回答を聞き「なるほど」と思いました。

漢字をひらがなやカタカナで書くと稚拙な論文に思われるかもしれませんが誤字を書くよりよいです。誤字のある論文が減点になるかどうかわかりません(これについては質問しませんでした)。しかし、この方の話のように、誤字のある論文を書くと論文の印象が悪くなるように思います。

 

2.技術士に求められる資質能力

技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)の8項目の中に、「コミュニケーション」があります。これは、以下の内容です。

 

  • 業務履行上、口頭や文書等の方法を通じて、雇用者、上司や同僚、クライアントやユーザー等様々な関係者との間で、明確かつ効果的な意思疎通を行うこと

 

この内容から、技術士には文書を書く能力も求められていることがわかります。技術士第二次試験は技術士になるための試験です。当然、文書を書く能力には正しい漢字を書くことも含まれています。このような重要な試験では正しい漢字で論文を書くべきです。

 

「漢字が出てこないときにはひらがなあるいはカタカナで書く」という書き方も程度問題です。論文の中に、ひらがなあるいはカタカナで書いてある単語が複数ある論文も印象が悪いです。「この受験生は漢字も書けないのか」と思われます。

 

試験まで1か月弱です。ひらがなやカタカナで単語を書くことがないように、勉強した内容を復習するときには、正しい漢字で論文が書けるように漢字も覚えてください。

 

次回は、『技術士第二次試験対策:復習の方法の工夫について』を解説します。

 


この記事の著者

森谷 仁

「君の書く文書は、わかりにくい」と言われる技術者から、「君の書く文書は、わかりやすい」と言われる技術者へのステップアップ!

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