技術士第二次試験対策:インプットの受験勉強とアウトプットの受験勉強

更新日

投稿日

資格

 

1.インプットの受験勉強とアウトプットの受験勉強とは

【特集】技術士第二次試験対策:技術士第二次試験に関する記事まとめページはこちら!口頭試験や論文対策などのポイントについての記事を紹介しています。

受験勉強には、インプットの受験勉強とアウトプットの受験勉強があります。

インプットの受験勉強とは、教材などを読んで受験部門と選択科目に関する技術や知識を頭の中にインプットする(理解する・覚える)ための勉強です。インプットの受験勉強とは、多くの受験生の方が考えている勉強方法です。多くの受験生の方は「受験勉強=インプットの受験勉強」と考えていると思います。

 

アウトプットの受験勉強とは、頭の中を整理する能力を向上させること、頭の中にある解答を的確に文章にして答案用紙に書く能力を向上させることなどです。これに加えるならば文字を手で書くスピードを向上させることです。

 

2.アウトプットすることは重要

これまで、受験生の方からこのようなことを聞いたことがあります。

  • 問題に対する解答は頭の中にあったがそれを時間内で書くことができなかった。
  • 自分の考えている解答を自分が考えた通りに答案用紙に書くことができなかった(=自分の考えを的確に答案用紙に書くことができなかった)。
  • 頭の中がごちゃごちゃして解答として何を書いたらよいかすぐに整理できなかった。

などなど・・・・

 

このような受験生の声を聞いていると以下のようなことを考えます。

 

試験場で頭の中が「あれを書こう,あれも書かなきゃ,これを書こう,これも書かなきゃ」という状態だったため、頭の中に60点以上が取れる解答があっても頭の中が混乱した状態で解答を書いてしまった。その結果「この受験生はいったい何か言いたいのだろう?」となり解答が60点以下に評価されたかもしれません。あるいは、混乱して解答が頭の中で発散したことからそれを収束させるのに時間がかかり時間内で解答を書くことができなかったのではないか。

 

技術士第二次試験とは、頭の中にインプットしたものを頭の中からアウトプットする試験です。受験生の声を聞いているとアウトプットの重要性がよくわかります。

 

3.アウトプットの受験勉強を実践する

弊社では、技術士第二次試験での論文の書き方をアドバイスしていますが、アウトプットの受験勉強に対する意識がインプットの受験勉強に比べてやや希薄なように感じます。

 

受験部門と選択科目に関する技術や知識を頭の中にイ...

資格

 

1.インプットの受験勉強とアウトプットの受験勉強とは

【特集】技術士第二次試験対策:技術士第二次試験に関する記事まとめページはこちら!口頭試験や論文対策などのポイントについての記事を紹介しています。

受験勉強には、インプットの受験勉強とアウトプットの受験勉強があります。

インプットの受験勉強とは、教材などを読んで受験部門と選択科目に関する技術や知識を頭の中にインプットする(理解する・覚える)ための勉強です。インプットの受験勉強とは、多くの受験生の方が考えている勉強方法です。多くの受験生の方は「受験勉強=インプットの受験勉強」と考えていると思います。

 

アウトプットの受験勉強とは、頭の中を整理する能力を向上させること、頭の中にある解答を的確に文章にして答案用紙に書く能力を向上させることなどです。これに加えるならば文字を手で書くスピードを向上させることです。

 

2.アウトプットすることは重要

これまで、受験生の方からこのようなことを聞いたことがあります。

  • 問題に対する解答は頭の中にあったがそれを時間内で書くことができなかった。
  • 自分の考えている解答を自分が考えた通りに答案用紙に書くことができなかった(=自分の考えを的確に答案用紙に書くことができなかった)。
  • 頭の中がごちゃごちゃして解答として何を書いたらよいかすぐに整理できなかった。

などなど・・・・

 

このような受験生の声を聞いていると以下のようなことを考えます。

 

試験場で頭の中が「あれを書こう,あれも書かなきゃ,これを書こう,これも書かなきゃ」という状態だったため、頭の中に60点以上が取れる解答があっても頭の中が混乱した状態で解答を書いてしまった。その結果「この受験生はいったい何か言いたいのだろう?」となり解答が60点以下に評価されたかもしれません。あるいは、混乱して解答が頭の中で発散したことからそれを収束させるのに時間がかかり時間内で解答を書くことができなかったのではないか。

 

技術士第二次試験とは、頭の中にインプットしたものを頭の中からアウトプットする試験です。受験生の声を聞いているとアウトプットの重要性がよくわかります。

 

3.アウトプットの受験勉強を実践する

弊社では、技術士第二次試験での論文の書き方をアドバイスしていますが、アウトプットの受験勉強に対する意識がインプットの受験勉強に比べてやや希薄なように感じます。

 

受験部門と選択科目に関する技術や知識を頭の中にインプットするだけではなく「インプットしたものが問題として出題されたらどのように解答としてアウトプットするか」という意識を持ってインプットすることでもアウトプット力が向上します。つまり、アウトプットを意識したインプットの受験勉強です。

 

毎年、技術士第二次試験があります。受験される方はアウトプットを意識した受験勉強も実践してください。

 

 

次回は「時間内に解答を書く方法」についてです。

 

 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

森谷 仁

「君の書く文書は、わかりにくい」と言われる技術者から、「君の書く文書は、わかりやすい」と言われる技術者へのステップアップ!

「君の書く文書は、わかりにくい」と言われる技術者から、「君の書く文書は、わかりやすい」と言われる技術者へのステップアップ!


「人的資源マネジメント総合」の他のキーワード解説記事

もっと見る
技術企業の高収益化: 好業績こそ、危機感のある意思決定を

  ◆ 技術戦略を「いつやるか」が経営者の危機感の現れだ  「次の成長につながる基盤を作りたいのです」。私が技術戦略策定コンサルティング...

  ◆ 技術戦略を「いつやるか」が経営者の危機感の現れだ  「次の成長につながる基盤を作りたいのです」。私が技術戦略策定コンサルティング...


問題解決が進まないチームには、同じような「クセ」がある!

  【この連載の前回:問題解決を阻む原因は、あなた自身の捉え方?へのリンク】 起こってしまった問題の再発防止策をバッチリ立てたはずなのに...

  【この連載の前回:問題解決を阻む原因は、あなた自身の捉え方?へのリンク】 起こってしまった問題の再発防止策をバッチリ立てたはずなのに...


モチベーションを支える自律性とは 【連載記事紹介】セミナーのご紹介    

       モチベーションを支える自律性の連載記事が無料でお読みいただけます!   ◆モチベ...

       モチベーションを支える自律性の連載記事が無料でお読みいただけます!   ◆モチベ...


「人的資源マネジメント総合」の活用事例

もっと見る
人的資源マネジメント:自分の「徳」を知って成果を出す(その2)

 前回のその1に続いて解説します。   2. 徳性、特性、才能    徳性に似た概念に特性と才能があります。この3つは、個人差...

 前回のその1に続いて解説します。   2. 徳性、特性、才能    徳性に似た概念に特性と才能があります。この3つは、個人差...


『坂の上の雲』に学ぶ先人の知恵(その28)

 『坂の上の雲』は司馬遼太郎が残した多くの作品の中で、最もビジネス関係者が愛読しているものの一つでしょう。これには企業がビジネスと言う戦場で勝利をおさめる...

 『坂の上の雲』は司馬遼太郎が残した多くの作品の中で、最もビジネス関係者が愛読しているものの一つでしょう。これには企業がビジネスと言う戦場で勝利をおさめる...


人的資源マネジメント:モチベーションとは (その4)

【モチベーションの考察 連載目次】 1. 大切なのは一人ひとりと向き合うこと 2. コンフォートゾーンとは 3. やれないのはモチベーションのせ...

【モチベーションの考察 連載目次】 1. 大切なのは一人ひとりと向き合うこと 2. コンフォートゾーンとは 3. やれないのはモチベーションのせ...