開発テーマ選定における3つの視点 新規事業・新商品を生み出す技術戦略(その6)

更新日

投稿日

 
  技術マネジメント
 
 新規事業・新商品を開発するにあたって「何を」開発するべきかを決定することは難しく、結果を左右するというお話をしてきました。
 
 今回は、「What:何」を最後に決めるための3つの視点をご紹介します。
 
 答えは、とてもシンプルです。
 
 【できる】【やるべき】【やりたい】の3つをチェックすることです。
 

◆ 【できる】

 
 まずその商品を作るための「技術」「資金」「人材」などを準備でき、かつ他社よりも優れていることが条件となります。他社よりも優れていても、すぐに追いつかれてしまうものでは駄目です。
 
 また、これらを客観的に判断するスキルも必要です。
 

◆ 【やるべき】

 
 市場ニーズがある商品(開発テーマ)は、できるものならやるべきです。「あったらいいな」よりも「ぜひ買いたい」という、より購買意欲を掻き立てるものであればベストです。
 
 「あったらいいな」の場合は、市場ニーズを深掘りした方が確度があがるでしょう。
 

◆ 【やりたい】

 
 実はこの【やりたい】が『一番重要』です。
 
 新規事業・新商品の創出は、並大抵の志では到底乗り越えられないハードなものです。【やりたい】が強くないと、途中で諦めてしまう事態なりかねません。
 
 【できる】【やるべき】が揃ったら、何度も自問しましょう。
 
 そして開発リーダー・開発者のアサインは、仕事ができる・技術力がある人材よりも【やりたい】と手をあげる人材がベストです。
 
 それでは、【できる】【やるべき】【やりたい】の3つのポイントをクリアした開発テーマを選定し、進め...
 
  技術マネジメント
 
 新規事業・新商品を開発するにあたって「何を」開発するべきかを決定することは難しく、結果を左右するというお話をしてきました。
 
 今回は、「What:何」を最後に決めるための3つの視点をご紹介します。
 
 答えは、とてもシンプルです。
 
 【できる】【やるべき】【やりたい】の3つをチェックすることです。
 

◆ 【できる】

 
 まずその商品を作るための「技術」「資金」「人材」などを準備でき、かつ他社よりも優れていることが条件となります。他社よりも優れていても、すぐに追いつかれてしまうものでは駄目です。
 
 また、これらを客観的に判断するスキルも必要です。
 

◆ 【やるべき】

 
 市場ニーズがある商品(開発テーマ)は、できるものならやるべきです。「あったらいいな」よりも「ぜひ買いたい」という、より購買意欲を掻き立てるものであればベストです。
 
 「あったらいいな」の場合は、市場ニーズを深掘りした方が確度があがるでしょう。
 

◆ 【やりたい】

 
 実はこの【やりたい】が『一番重要』です。
 
 新規事業・新商品の創出は、並大抵の志では到底乗り越えられないハードなものです。【やりたい】が強くないと、途中で諦めてしまう事態なりかねません。
 
 【できる】【やるべき】が揃ったら、何度も自問しましょう。
 
 そして開発リーダー・開発者のアサインは、仕事ができる・技術力がある人材よりも【やりたい】と手をあげる人材がベストです。
 
 それでは、【できる】【やるべき】【やりたい】の3つのポイントをクリアした開発テーマを選定し、進めてください。
 
 次回は、新規事業・新商品を生み出す技術戦略(その7)開発テーマの設定プロセスを解説します。
 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

川崎 響子

革新的なテクノロジー事業を最速&確実に量産まで立ち上げます。 世界No.1商品を創る企業を世の中に送り出し続けることが私の使命です。

革新的なテクノロジー事業を最速&確実に量産まで立ち上げます。 世界No.1商品を創る企業を世の中に送り出し続けることが私の使命です。


「技術マネジメント総合」の他のキーワード解説記事

もっと見る
自社のコア技術の発信 普通の組織をイノベーティブにする処方箋 (その31)

 今回も前回に引き続き、「その1:自社のコア技術の補完技術」を探す方法としての自社のコア技術の発信について、解説をしたいと思います。 ◆関連解説『技術マ...

 今回も前回に引き続き、「その1:自社のコア技術の補完技術」を探す方法としての自社のコア技術の発信について、解説をしたいと思います。 ◆関連解説『技術マ...


将来に向かっての強みを設定する要件 普通の組織をイノベーティブにする処方箋 (その47)

        前回はKETICモデルのK(Knowledge)の知識の3つの要素の内、「自社の強み」の中の...

        前回はKETICモデルのK(Knowledge)の知識の3つの要素の内、「自社の強み」の中の...


製品設計における「正の思考」と「負の思考」のバランスの重要性

1.製品設計における思考バランス                                            図1 「正の思考」と「負...

1.製品設計における思考バランス                                            図1 「正の思考」と「負...


「技術マネジメント総合」の活用事例

もっと見る
進捗の見える化:第1回 プロジェクト管理の仕組み (その10)

 この数回はプロジェクト管理の仕組みについて解説していますが、表面的な仕組みではなく、本質的な課題に対応したより進化・深化した仕組みにするための考え方を解...

 この数回はプロジェクト管理の仕組みについて解説していますが、表面的な仕組みではなく、本質的な課題に対応したより進化・深化した仕組みにするための考え方を解...


製品設計におけるトレードオフのコントロールとは

        今回は、次のような想定で、製品設計におけるトレードオフのコントロールをどう考えればよいかを解...

        今回は、次のような想定で、製品設計におけるトレードオフのコントロールをどう考えればよいかを解...


生産性向上の鍵、イノベーションへの挑戦

 今回は、マクロ的な視点でみたイノベーションの意味について、解説します。2016年は、グローバリゼーションに対する変化が顕在化した年でした。イギリスのEU...

 今回は、マクロ的な視点でみたイノベーションの意味について、解説します。2016年は、グローバリゼーションに対する変化が顕在化した年でした。イギリスのEU...