ノイズトラブルを防ぐ設計段階からの回路・基板の設計技術

ノイズに強いプリント基板の設計のために


ノイズを電気現象として捉え、各種法則・方程式を当てはめる解決方法
何、ノイズが出る(受ける)のかの原理的な知識
回路設計からパターン設計までの一貫したノイズ対策の具体的方法


 プリント基板に起因する厄介なノイズの問題と戦うために

 何故、プリント基板からノイズが出る(受ける)のか、
 どうすればトラブルを防げるのかを回路設計、配置設計、配線設計の順を追って解説

セミナー趣旨

 電子回路の開発で、EMCをはじめとするノイズ問題は厄介なものです。しかも、その多くがプリント基板に起因するため、基板が原因と分かっていても、納期やコストの制約から改版できず、フェライトコア等の外付け部品で対応せざるを得ないことがあります。また、回路が高速化した今日では、伝送線路シミュレータ等のツール類を使用しなければ、動作する基板すら作ることは容易ではありません。ノイズの問題は厄介ですが、原理が分からずツールに頼ると、落とし穴にはまることがあります。
 そこで、このセミナーでは、数式などは極力使わず、ノイズとは何か、や、伝送線等のノイズに関わる電気物理を学んだ後、何故、プリント基板からノイズが出る(受ける)のか、どうすればトラブルを防げるのか、を回路設計、配置設計、配線設計の順を追って学んで行きます。これによって、ツールがなくてもある程度ノイズが抑えられ、また、ノイズに強いプリント基板が設計できるようになることを目指します。

セミナープログラム

  1. ノイズの基礎
    1. 電子回路とノイズ
      1. 電子基板と電磁環境
      2. ノイズとは何か
      3. ノイズと干渉
      4. ノイズの多面性
      5. 過渡的か連続的か
      6. 放射か伝導か
    2. ノイズの物理
      1. ノイズと電磁気学
      2. 交流の基礎知識
      3. 周波数スペクトル
      4. 波形とスペクトル
      5. 見えないLとC
      6. 共振という現象
      7. 電磁波の発生
      8. 電磁波とアンテナ
  2. プリント基板のノイズ設計
    1. プリント配線の基本
      1. 基板とノイズ
      2. 伝送線路の理論
      3. 信号とリターン経路
      4. 電源層・GND層
      5. 層構成
    2. 回路設計の要点
      1. 回路構成の設計
      2. 能動部品の選択
      3. 受動部品の選択
      4. ノイズ対策部品の選択
    3. 配置設計の要点
      1. 電源系の回路の配置
      2. 伝送回路の配置
      3. 対策部品の配置
      4. 低ノイズアナログ回路の配置
      5. 発熱部品の配置
    4. 配線設計の要点
      1. クロックラインの配線
      2. 電源周りの配線
      3. 高速信号線の配線
      4. 外部接続周りの配線
      5. アナログ回路周りの配線
  3. 基板設計とノイズ問題の解決法
    1. 外部設計対応
      1. 指示書の内容
      2. コミュニケーション
    2. ノイズ問題の解決法
      1. 問題の本質を掴む
      2. 再現性を確保する
      3. 実力アップのために

セミナー講師

倉西技術士事務所 所長 技術士(電気電子部門) 倉西 英明 氏
 iNARTE EMC Engineer・iNARTE EMC Design Engineer・第一級陸上無線技術士

略歴
1990年大手精密化学メーカー入社
(1)業務用高速プリンタの商品化
  ・高速オペアンプ回路の広帯域化と安定動作設計技術
  ・計測装置用A/D変換応用の低ノイズ化技術
(2)業務用高精細スキャナの商品化
  ・イメージセンサの低ノイズ読出し回路,基板の低ノイズ設計
  ・A/D,D/A変換の実装設計技術・高分解能A/D,D/Aコンバータの評価
(3)業務用大型露光機の開発
  ・高速大電流のレーザ駆動回路設計技術・駆動回路とレーザ間の伝送線路設計技術
(4)生分析機器・医療機器全般のEMC設計・対策・市場不具合対応
   ・樹脂+金属ハイブリッド筐体の静電気対策技術・スイッチング電源の放射抑制技術
   ・EMC,SI,PIの観点からのプリント基板設計技術・微弱信号回路の
    ノイズイミュニティ設計技術・絶縁を要する装置のGND強化対策技術
     ・医療現場でのイミュニティ対策技術・画像診断機器(内視鏡,X線装置,超音波診断装置)の
        EMC設計・対策
2016年技術士事務所開設
2017年4月-2019年3月 横浜国立大学 産学官連携コーディネーター(兼業)
専門
アナログ回路、電磁両立性 (EMC)
活動
    ・iNARTE EMC Engineer・iNARTE EMC Design Engineer・第一級陸上無線技術士

セミナー受講料

49,500円( S&T会員受講料47,020円 )
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詳しい情報を送付します。ご登録いただくと、今回から会員受講料が適用可能です。)
S&T会員なら、2名同時申込みで1名分無料
2名で 49,500円 (2名ともS&T会員登録必須/1名あたり定価半額24,750円)

【1名分無料適用条件】
※2名様ともS&T会員登録が必須です。
※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
※3名様以上のお申込みの場合、1名あたり定価半額で追加受講できます。
※受講券、請求書は、代表者に郵送いたします。
※請求書および領収証は1名様ごとに発行可能です。
 (申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。)
※他の割引は併用できません。


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

49,500円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込 または、当日現金でのお支払い

開催場所

東京都

MAP

【品川区】きゅりあん

【JR・東急・りんかい線】大井町駅

主催者

キーワード

電気、電子製品

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