【京都開催】<インク・ペーストの身になって論理的に考える>管理できるスクリーン印刷理論と高品質量産印刷プロセスの「標準」

スクリーン印刷の原理・メカニズム
近年、解明できた「版離れ角度」と「版離れ力」の相関
インク・ペーストの印刷性能の正しい理解
最新のエレクトロニクス、高精細・高品位加飾印刷の
応用と実践方法


エレ分野のみならず、グラフィック、加飾、捺染、工業印刷等

全てに通用する「ペーストプロセス理論」
インク・ペーストの印刷性能に影響する分散安定性、揮発性、濡れ性及び粘弾性特性を理解
職人的、ブラックボックス的なスクリーン印刷を理論で解明し、
再現性のある高品質・高精細を実現する
スクリーン印刷に携わっている方はもちろん、
新たな生産・製造プロセスを検討されている方も是非
スクリーン印刷を正しく理解、管理し、付加価値の高い製造プロセスを構築しよう

セミナー趣旨

 スクリーン印刷は、インクと版を適正化すれば、30μmラインも手刷りが出来るほど
安定した印刷工法です。スクリーン印刷にも理論があります。印刷されるインク、
ペーストの身になってプロセスを考える「ペーストプロセス理論」です。この理論は、
私が長年にわたり,多くのコンサルティング現場において自身で検証を行い、実用性が
ある考え方として確立し、実践してきたものです。エレクトロニクス分野のみならず、
グラフィック、加飾、捺染、工業印刷などでの高品質スクリーン印刷実践のためであれば、
すべてに通用する考え方です。
 スクリーン印刷自体が管理困難だったのではありません。インク、ペーストの理解が
不十分であったからです。今こそ、これまでの考え方を改め、今までの管理手法が
間違っていたと認識を新たにすべきです。これまでのスクリーン印刷に対するネガティブな
先入観を捨て、論理的整合性の観点から評価いただければ、この理論の正しさが
理解していただけると思います。
 いままでの対策での成功の理由も失敗の理由もこの理論で説明ができるようになります。
この理論を正しく理解し、実践すれば、スクリーン印刷が、技術的伸び代が最も大きい
量産プロセス技術であることが納得できます。
 量産プロセスの適正化と「標準」とは、スクリーン印刷本来の「あるべき姿」を達成するために
「前提条件」を適正化することであり、適正化できていない場合は、その原因、理由を見つけ出し、
適切に対策することです。「前提条件」が適正であれば、最終的にはインク・ペーストの
有する固有の印刷性能で印刷品質と印刷安定性が決定されます。
 本講演では、最初に、スクリーン印刷の原理やメカニズムの説明をします。
併せて、近年、解明できた「版離れ角度」と「版離れ力」の相関について詳細に説明します。
次に、スキージやスクリーンメッシュなどの要素技術についても解説し、インク・ペーストの
印刷性能に影響する分散安定性、揮発性、濡れ性及び粘弾性特性を理解することで
高品質印刷プロセスが高度に適正化できることを分りやすく解説します。
  さらに最新のエレクトロニクスや高精細・高品位加飾印刷での具体的な応用例と
実践方法についても解説します。

セミナープログラム

1.スクリーン印刷とは?
  ・原理的には、スクリーン印刷は最も安定な印刷工法
  ・版とインクを適正化すれば30μmラインも手刷りができる。
  ・適正化できなかった最大の要因はインクの印刷性能不足と適正化していない版仕様
 1.1 各種印刷の種類とインクの粘度
  ・各分野のスクリーン印刷でのインクの粘弾性は、適正化されているか?
 1.2 スクリーン印刷は「特殊印刷」、だから印刷安定性が高い
 1.3 現状のスクリーン印刷の多くは「技術限界」の50%以下のレベルで適用

2.「ペーストプロセス理論」の考え方の基本
  ・インク、ペーストの身になって論理的に考える
 2.1 印刷条件のほとんどは、高品質印刷の為の「前提条件」
 2.2 スクリーン版の反発力での「版離れ」

3.「オフコンタクト印刷」と「コンタクト印刷」の大きな違い
 3.1 「コンタクト印刷」は、インクを疑似固体化してからの「時差版離れ」
 3.2 メタルマスクでの「同期版離れコンタクト印刷工法」でのクリームはんだ印刷

4.スクリーン印刷の4つのカニズムの理解
 4.1 「 ローリング」のメカニズム
 4.2 「充てん・掻き取り」のメカニズム
 4.3 「版離れ」のメカニズム
 4.4 「レベリング」のメカニズム

5.版離れへのスクリーン版「版離れ角度」の影響
 5.1  刷り終り部での版離れ遅れ増大の原因は、「版離れ角度」の漸減
 5.2 通常ピールオフ動作での実クリアランス量と「版離れ角度」の変化等
 5.3 クリアランス「版離れ角度維持」装置による「版離れ力」の改善効果

6.スキージとスクリーン印刷装置
 6.1 印刷機の種類とスクリーン版の違い
 6.2 印刷位置合わせの方法
 6.3 ピールオフ動作と実クリアランス量
 6.4 スキージが最も重要な印刷パラメータの要素
  ・最適なスキージの選択方法
  ・スキージのエッジの面取り仕上げの重要性

7.4つの印刷条件の適正化と「標準」
 7.1 4つの印刷条件と印刷品質への影響
 7.2 スキージ印圧設定方法 「押し込み」方式と「エアー圧」方式
 7.3 「適正印圧」の定義と設定方法
 7.4 スキージ角度、速度と「充てん力」との相関

8.スクリーン版とスクリーンメッシュ
 8.1 ステンレスメッシュ開発の歴史とスクリーン印刷技術の進歩
 8.2 スクリーンメッシュの「強度指数」と適正クリアランス
 8.3 スクリーンメッシュ開口率とインクの吐出性
 8.4 開口率25%ステンレスメッシュでの低粘度インクの印刷性向上策
 8.5 超高強度ステンレスメッシュでの課題解決「無変形スクリーン版」
 8.6 スクリーン版の製作工程 密着露光とミスト現像
 8.7 スクリーン版の洗浄方法  
 8.8 使用済み 高耐刷スクリーン版の乳剤剥離とスクリーンメッシュの再利用

9.インク・ペーストの印刷性能
 9.1 インク・ペーストの分散安定性、溶剤揮発性および濡れ性の影響
 9.2 連続印刷中のインクの含有溶剤揮発と印刷膜厚変化
 9.3 インク・ペーストの粘性と弾性の理解 
  TI値は、印刷性能評価には無意味で間違った指標
  スクリーン印刷時の気泡発生の原因と対策
  「粘弾性マップ」の見方

10.高品質スクリーン印刷プロセス実践のための具体的な対策手法
 10.1 印刷均一性を阻害する要因とその対策手法
 10.2 印刷膜厚整合のための対策手法 ファインライン、中間ライン、ベタ
 10.3 印刷寸法精度を損なう要因とその対策
 10.4 スクリーン印刷におけるその他の不具合対策
   乾燥のメカニズムとその重要性 
   静電気とインクの糸引き対策

11.スクリーン印刷8つの適用工法
 11.1 べた、ファイン、ドット、スルーホール、ビア埋め、落とし込み、積層印刷、転写印刷
 11.2 先進の高品質スクリーン印刷の応用例
 11.3 「薄膜」スクリーン印刷可能な銀ナノインク 透明電極としての銀ナノワイヤーインク

  □質疑応答□

セミナー講師

(株)エスピーソリューション 代表取締役 佐野 康 氏

略歴
 輸入商社において導電性接着剤、ポリイミドペーストの技術営業職を経た後、
1990年よりスクリーン製版メーカー(東京プロセスサービス)、
1994年より印刷機メーカー(マイクロ・テック)にて
    スクリーン印刷のプロセス技術支援業務を遂行。 
2000年10月(株)エスピーソリューションを設立。技術コンサルティング業務を遂行。
          これまで、PDP,セラミック部品、FPC,プリンテッドエレクトロニクス、
          グラフィック・加飾印刷等の分野に於いて多数の印刷加工メーカーやペーストメーカー等に
          対し技術支援を行ってきた。2007年から2015年までは、アサダメッシュ㈱の
          技術顧問として高品質スクリーン印刷技術の標準化及び普及活動を行ってきた。
        現在、スクリーン印刷の装置、印刷加工メーカー複数社に技術顧問としてサポートしている。

学協会活動
   日本印刷学会 E&S研究会メンバー 日本電子回路工業会(JPCA)会員
専門
スクリーン印刷全般
著書
「知っておきたいスクリーン印刷とエレクトロニクス」2010年1月、印刷学会出版部
「プリンテッドエレクトロニクス スクリーン印刷による安定生産」2011年3月、印刷学会出版

セミナー受講料

49,500円( S&T会員受講料47,020円 )
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※請求書および領収証は1名様ごとに発行可能です。
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※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

49,500円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込 または、当日現金でのお支払い

開催場所

京都府

MAP

【京都市下京区】京都リサーチパーク

【JR】丹波口駅

主催者

キーワード

印刷技術

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