攪拌・混合プロセスのメカニズム、スケールアップ、トラブル対策

異なる粘度、異なる比重の物質を混ぜる際の沈降、
スラリーや樹脂・ゴムなどの粘度の高い物資を扱う際のポイント
攪拌翼の枚数、羽の形状や回転速、温度管理の条件最適化 、
工業化検討で「ミスが多発する」盲点とは
シミュレーション活用法 、 攪拌具合やムラ、ダマ、色別れの可視化

セミナープログラム

【10:00~12:30】 
第1部 攪拌・混合プロセスのメカニズム、基礎知識
講師  東洋大学 名誉教授 工学博士 川瀬 義矩 氏
 
講座の趣旨
 撹拌の用語解説から撹拌機の選定、撹拌装置の設計、スケールアップ、トラブル対策まで、動画を多く使ってビジュアルに初心者の方にも分かりやすいように解説します。

セミナープログラム】 

1.攪拌の基本
    1-1 攪拌、混合、混練の違い
    1-2 攪拌・混合の基本的な考え方
    1-3 撹拌機の主たる適応分野と応用例 
    1-4 撹拌装置の種類
    1-5 攪拌翼のポイント
    1-6 撹拌にかかわる主な計算
        (撹拌レイノルズ数、撹拌動力、 混合時間、 吐出量、循環量の計算、 他)

2.攪拌・混合のポイント
    2-1 流動特性 
    2-2 混合特性
    2-3 伝熱特性
    2-4 固液系の撹拌 (概要、粒子分散、溶解、他)
    2-5 気液系の撹拌 (概要、気体分散、 動力低下、物質移動、他)
    2-6 液液系の攪拌 (概要、液液分散 他)

3.研究開発から生産機に至るスケールアップ
    3-1 撹拌装置の設計
        3-1-1 混合と反応
        3-1-2 設計計算 (バイオリアクターの設計)
    3-2 スケールアップの着目点
        3-2-1 スケールアップ手法、 幾何学的相似、流動解析(CFD)
        3-2-2 機能的要素 ~スケールアップの要点~
        3-2-3 幾何学的要素 ~容器と攪拌機の大きさ~
        3-2-4 流体的要素 ~速度や回転数など~
        3-2-5 スケールアップ計算例 (バイオリアクターのスケールアップ)

4.トラブルの実例と対策
    4-1 高粘度液の混合
    4-2 各種トラブルの対策 

【質疑応答】


【13:10~14:30】
第2部 キャビテーション効果を利用した 新規分散装置とその応用及びより
高粘度物質に対応する分散装置(ニーダー)について
講師  日本スピンドル製造(株) 産機モリヤマ事業部 ミキシング事業グループ
グループリーダー 浅見 圭一 氏
 
講座の趣旨】 

 キャビテーション気泡を利用した分散装置「ジェットペースタ」の特長と次世代ハイニッケル系正極活物質の水系スラリー化について報告する。ジェットペースタと炭酸ガスの複合化によりアルカリ中和と分散が同時にでき環境対策と生産性向上が達成できます。さらに高粘度物質に対応する混練装置(ニーダー)についても説明する。


セミナープログラム

1.現状のLibスラリー製造の問題点
    1.1 現状のスラリー製造装置 
    1.2 現状のスラリー製造装置の課題・問題点
    1.3 現状のスラリー製造工程

2.高速スラリー化のためのイノベーション
    2.1 キャビテーション効果による分散機構について
    2.2 高速分散装置の特長と用途

3.難溶解性高分子(CMC)の水への溶解
4.負極スラリー(黒鉛/CNT)の 高速スラリー化
5.水系プロセスによるハイニッケル系正極スラリー化について
  5.1 ハイニッケル系正極活物物質の問題点
  5.2 中和剤としての炭酸ガスの利用について
  5.3 水系への適用       

6.高粘度物質の混練装置(ニーダー)について

【質疑応答】


【14:40~16:00】
第3部 流動シミュレーション技術の活用による 撹拌装置のプロセス開発とトラブル事例
講師  日揮(株) ENテクノロジーセンター 構造流体解析グル-プ 高橋 公紀 氏
 
講座の趣旨

 攪拌装置は、化学、食品、金属、水処理、バイオなど、多くの分野で利用されている重要な装置である。その装置を構成する攪拌槽内において、複雑な流動や伝熱、反応を伴う。そのため、研究レベルから商業化へのスケールアップ時のプロセス開発、その後の運転時において、さまざまなトラブルが発生することがある。それらに対応するために、流動シミュレーション技術が活用されている。

セミナープログラム

1.流動シミュレーション技術
  1.1 プロセスシミュレーター 
  1.2 攪拌装置専用解析ソフトウェア
  1.3 CFD

2.撹拌装置のプロセス開発
  2.1 高粘性流体の混合 
  2.2 気液二相のガス分散
  2.3 液中の溶存酸素濃度 2.4 培養反応

3.撹拌装置へのトラブル事例
  3.1 攪拌軸の破断 
  3.2 流れに起因する振動現象
  3.3 実験による計算手法の検証 
  3.4 大型攪拌装置への適用
  3.5 攪拌装置の振動診断

4.トピックス
  4.1 液中の粒子堆積(配管内スラリー) 
  4.2 堆積した粒子間の気液流(トリクル反応器)
  4.3 大規模な液体攪拌と混合(LNG受入タンク)
  4.4 大規模な気体拡散と反応(ガス爆発) 

【質疑応答】


【16:10~17:30】 
第4部 撹拌・混合プロセスにおける 流動解析とその応用
講師 横浜国立大学 大学院工学研究院 システムの創生部門 准教授 博士(工学) 高木 洋平 氏
 
講座の趣旨

 撹拌・混合プロセスは複雑な流動現象であるが、計算機性能の向上と流体解析ソフトウェアの高精度化によって実プロセスに対応するような解析ができるようになってきた。本講演ではオープンソースソフトウェアであるOpenFOAMを用いた撹拌・混合 プロセスの流動解析について概説する。


セミナープログラム

1.オープンソースソフトウェアOpenFOAMの概要
   1.1 OpenFOAMの導入方法
   1.2 OpenFOAMの機能説明

2.OpenFOAMを用いた撹拌・混合解析の手順
   2.1 実機形状に対する格子生成
   2.2 回転領域を取り扱うための数値計算手法
   2.3 実測データと解析データの比較方法

3. 撹拌・混合解析の応用
   3.1 最新の研究動向から見る機能拡張性

【質疑応答】

セミナー講師

【第1部】東洋大学 名誉教授 工学博士  川瀬 義矩 氏
【第2部】日本スピンドル製造(株) 産機モリヤマ事業部 ミキシング事業グループ
      グループリーダー  浅見 圭一 氏【第3部】日揮(株) ENテクノロジーセンター
              構造流体解析グル-プ  高橋 公紀 氏
【第4部】横浜国立大学 大学院工学研究院 システムの創生部門 准教授 博士(工学)  高木 洋平 氏

セミナー受講料

1名につき60,000円(消費税抜,昼食・資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき55,000円〕


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:00

受講料

66,000円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込、会場での支払い

開催場所

東京都

MAP

【品川区】技術情報協会セミナールーム

【JR・地下鉄】五反田駅 【東急】大崎広小路駅

主催者

キーワード

化学反応・プロセス   機械設計   CAE/シミュレーション

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:00

受講料

66,000円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込、会場での支払い

開催場所

東京都

MAP

【品川区】技術情報協会セミナールーム

【JR・地下鉄】五反田駅 【東急】大崎広小路駅

主催者

キーワード

化学反応・プロセス   機械設計   CAE/シミュレーション

関連記事

もっと見る