「水素社会」の本質理解と水素の液化・貯蔵・輸送技術の最新動向と今後の展望

水素社会のシナリオや要求される材料・技術を正しく理解
液化の切り札とされる磁気冷凍法の原理と優位性・展望

水素社会におけるビジネスの展開に向け、「水素社会」をいま一度正しく理解!
水素社会の柱となる、製造・貯蔵・輸送技術の基礎と最新動向・今後の展望!

セミナー趣旨

 2018年10月の世界初の水素閣僚会議において、カギ括弧つきの「水素社会」が東京宣言に盛り込まれた。キチンと再定義した上で再生可能エネルギーとリンクさせ、グローバル水素を取り込んで、「水素基本戦略」に示された基本シナリオを実現させねばならない。
 水素社会の基本構成要素は、製造、貯蔵・輸送および利用の3つであり、個別の詳細なシナリオに基づいた技術開発が求められる。貯蔵・輸送に関しては、水素そのもののほかに、水素吸蔵合金メチルシクロヘキサンMCH)などの水素含有化合物を利用する態様が広く研究されてきた。液化水素、アンモニアおよびMCHのそれぞれの特質を生かした調和が必要である一方、それぞれの技術の革新もまた必要とされている。
 液化水素においては、演者が昨秋よりプロジェクトを開始した磁気冷凍法が液化効率向上の切り札となる。現行技術と比較しつつ開発の現状を革新の例として示し、最後に今後の展望を述べる。

受講対象・レベル

 水素関連のビジネスに参入しているが、オリンピック後の2030年までをどう乗り切ったらよいか、思い悩んでいる技術者の方々。
 水素分野へ未参入だが、自社技術と水素のアンドをとった先に新分野が開けるのではないか、と可能性を探っている方々。とくに中国やASEANで新ビジネスを展開する意欲のある方々。

セミナープログラム

  1. 水素社会の再定義
    1. 「水素基本戦略」が描く「水素社会」
    2. 水素社会のシナリオ
    3. 再生可能エネルギーと水素社会
    4. グローバル水素を活用する水素社会
    5. 再定義された水素社会に必要な材料と技術
  2. 水素の貯蔵・輸送技術
    1. 定置用貯蔵と輸送用貯蔵
    2. 水素の固形化と液化
    3. 水素キャリアとしてのメチルシクロヘキサンとアンモニア
    4. 国内外の開発動向
    5. キャリア間の比較とIEAレポート
  3. 液化水素
    1. エネルギーキャリアとしての可能性
    2. 液化効率およびボイルオフの問題
    3. 現行の気体冷凍法液化の原理
    4. 「水素・燃料電池戦略ロードマップ」の目標値
    5. 磁気冷凍法液化の原理
    6. JST未来社会創造事業における革新的水素液化システム
    7. 磁性材料およびオルソパラ変換材料の開発動向
    8. 磁気冷凍システムの今後の展望
  4. まとめ

セミナー講師

日本大学 理工学部 物質応用化学科 特任教授 理学博士 西宮 伸幸 氏
専門:水素エネルギー材料科学、無機材料物性化学
【講師詳細はこちら】
略歴
1974-1987: 工業技術院東京工業試験所(現在の産総研)、
                  サンシャイン計画で水素吸蔵合金を開発
1987-1996: 民間企業、ゾルゲル法により光反応性薄膜を開発、
                   イオン注入法により反応性分離膜を開発
1996-2007: 豊橋技術科学大学、ゾルゲル法により高耐久性水素吸蔵合金を開発、
                  カーボンナノチューブなどの高比表面積材料による水素貯蔵を研究
2007-現在: 日本大学理工学部、高耐久性水素吸蔵合金によるバイオ水素の回収を研究、
                 B-C-N系高比表面積材料による水素貯蔵を研究、2018よりJST未来創造プロジェクトの
                 PM(プログラムマネジャー)として磁気冷凍法による水素液化の研究開発に着手
専門
水素エネルギー材料科学、無機材料物性化学

セミナー受講料

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※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


13:00

受講料

44,000円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込 または、当日現金でのお支払い

開催場所

東京都

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【品川区】きゅりあん

【JR・東急・りんかい線】大井町駅

主催者

キーワード

環境負荷抑制技術   化学反応・プロセス

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