BS4K放送、浮上のシナリオ

~高まる地方局・ケーブル発の活性化機運、
     5G/8K時代に向けた次世代戦略~


【セミナープログラム】


 BS4K放送は、昨年の放送開始以来、順調に普及しているとは到底言えない。
パネルだけが4Kで、チューナーが付いていないことから、4K放送を視聴できない
テレビが昨年末には500万台あると言われた。ケーブルテレビの4K対応STBを
付ければ、4K放送が視聴可能となるため、ケーブルテレビにとっては、とても大きな
潜在需要として期待された。
 しかしながら、2019年のボーナス商戦を超えたところで見ると、パネルだけ4Kの
テレビは700万台まで普及率を高めているという。つまり、4K放送は見られなくても
構わず、画質補正機能によって2Kの地デジやBSデジタル放送が綺麗に見られるのなら、
それで十分だという人が増えているということだ。この怪現象を放置しておいたのでは、
オリンピックまでに4K放送を急速に普及させることなど遠く及ばないと言えるだろう。
 打開策の一つとして期待されるのが、J:COMがこの秋から投入する第三世代STB
である。地上波民放にとっては、あまり面白くないポータル画面になると言われているが、
J:COMがこのSTBの普及にかなりの力を入れるであろうことを考えると、700万台が
さらに増えていくことは考えにくく、潜在需要が顕在化していくことが期待される。
 あとは、何と言っても、コンテンツである。資金的な事情も分かるのだが、BSの2Kと
4Kでサイマル放送を続けている限りは、視聴者の関心を集めることは難しくて当たり前である。
 一方、地方局も役所からは、再編だ、再編だと言われる中で、ここへ来て自らの力で
生き残ってやろうという機運が高まっている。ここでのコンテンツ制作の活性化は色々な意味で
効果が大きい。
 本講演では、東京オリンピックにばかり頼ることなく、早期に4K放送を普及させることが
出来れば、落ち着いて8Kコンテンツの流通にも話は好転しそうである。そうした事情について、
整理・整頓してみたい。

1.パネルだけ4Kテレビ急増の怪現象
2.急がれるコンテンツの梃子入れと地方局の活性化
3.ケーブル業界も本気に、J:COM第三世代STBのインパクト
4.五輪後の見通しと8Kコンテンツのストックを多く持つ強み
5.5Gの果たす役割と新勢力の台頭
6.質疑応答/名刺交換


【講師】


西 正(にし ただし) 氏 : 株式会社オフィスN 代表取締役


1982年 東京大学法学部卒業。同年 三井銀行(現三井住友銀行)入行。1994年 さくら総合研究所メディア調査室長。2001年 日本総研メディア研究センター所長。2003年 現職。
<著書>『4K、8K、スマートテレビのゆくえ』、『地デジ化の真実』、『競合か協調か -メディア企業選択の時』、『IPTV革命 -放送・ネット・モバイルのビジネスモデルが変わる』、 『新メディア進化論 -インターネットに押されるテレビ』、『メディアの黙示録』など多数


【受講料】


1名につき 32,400円(税込)
同一団体より複数ご参加の場合、2人目以降 27,000円(税込)


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


14:00

受講料

32,400円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

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開催場所

東京都

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【港区】SSK セミナールーム

【地下鉄】内幸町駅 【JR・地下鉄・ゆりかもめ】新橋駅

主催者

キーワード

事業戦略   通信工学

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