宇宙ビジネス への チャレンジ ~ニーズ・シーズにみる参入・事業化への 具体的な視点とヒント~

★今後民間企業の参入が進み、急激に市場が拡大していくと考えられる宇宙ビジネスにどうかかわっていけば良いのか?
★ロケットや人工衛星等狭義の宇宙開発のみでなく、宇宙に関わる様々な観点からのビジネスチャンスを提供します!


講師


宇宙航空研究開発機構(JAXA) 宇宙科学研究所 宇宙科学プログラム室 室長  三保 和之 先生
 JAXAにて宇宙往還機やロケットの研究開発に従事。仏国立宇宙研究センター(アリアンロケット開発本部)および文部科学省宇宙政策課にも所属。近年はJAXAにて宇宙ビジネス創出事業を担当(元知的財産グループ長)。民間企業出向を経て現職。


セミナーポイント


 欧米では企業による宇宙ビジネスが活発に進められています。
 日本では未だ政府主導の宇宙開発が中心ですが、国内でも企業の宇宙ビジネス参入が政府により推奨され、また関連法の成立や事業環境の整備も検討されてきており、今後民間企業の参入が進み市場が拡大していくと考えられます。
 しかし、ビジネス参入をお考えの企業の方々からは、宇宙ビジネスという言葉は耳にするが、大所高所から宇宙ビジネスを理解することと、自ら事業化することとの間には大きな距離感があるという声もよく聞かれます。
 そこで本セミナーでは、全体の動きを前提として理解したうえで、事業者が一歩を踏み出すためのヒントとなる具体的な視点や切り口をご紹介します。
 まず、宇宙開発・宇宙ビジネスの全体像および、ロケット・人工衛星・惑星探査機・宇宙ステーションなどの概要をご説明します。それらの基本原理や仕組みについて、わかりやすい事例をもとに理解します。
 その上で、宇宙開発現場のニーズおよびシーズから、参入・ビジネス事業化への視点を探っていきます。
 また、宇宙開発に由来する特徴的な技術や材料を自らのビジネスに導入・関連づけたいとお考えの方に向けては、その候補となり得る、宇宙開発で培われた様々な技術シーズを示します。長年の宇宙開発を通じて蓄積されたノウハウを活用したビジネス展開とその事業化の可能性を一緒に考えます。
 そのほか、宇宙をテーマにした柔軟なアイデアによるビジネス展開とその事業化も含め、わかりやすい事例をもとにお話しします。
 宇宙に紐づくビジネスの可能性が多様であることを実感頂いて、ご自身による宇宙ビジネスへのチャレンジのきっかけとなる場になると思います。

○受講対象:
 ・宇宙ビジネスの全体像を基本から把握したいとお考えの方
 ・宇宙ビジネスに興味があり、自社の持つシーズ技術を宇宙開発に役立てたいとお考えの方
 ・宇宙開発に用いられる特徴的な技術を、自らのビジネスに活用したいと思われる方
 ・いわゆる宇宙ビジネスに興味があるが、なにをきっかけにしたらよいか悩んでおられる方
 ・壮大な宇宙開発のビジネス化だけでなく、自らの具体的な取り組みにつながるヒントを探しておられる方
 ・宇宙に関心をお持ちで、それをテーマにしたビジネスに意欲をお持ちの方
  (技術的でないテーマも含め)
 など

○受講後、習得できること:
 ・狭義および広義の宇宙ビジネスの動向や広がり
 ・ロケットや人工衛星、宇宙ステーション、月・惑星探査などの概要
 ・宇宙ビジネス参入に向けた着眼点
 ・宇宙開発に由来する高度な技術、およびそれらのビジネス活用可能性
 ・宇宙開発に特徴的なノウハウと事業化のヒント
 ・宇宙をテーマにしたビジネス化の切り口や具体的手法
 など


セミナー内容


【1】宇宙開発と宇宙ビジネスについての全体像の理解

1.日本の宇宙開発の概要・現状、および宇宙機システムの仕組み
 (1) ロケット
   ・ロケットの仕組み
   ・大型ロケットとミニロケット
   ・ロケットに使われる部品や材料
 (2) 人工衛星
   ・人工衛星の基本的な構成
   ・人工衛星が晒される宇宙環境(熱、放射線など)
   ・人工衛星の目的と用途、宇宙を使ってできること
   ・民生部品の人工衛星への適用
 (3) 月・惑星探査機
   ・探査機の仕組み
   ・探査機と人工衛星の違いと特徴
   ・月・惑星探査に関連した民間企業の取り組み
 (4) 国際宇宙ステーション
   ・宇宙ステーションの全体構成と日本モジュール
   ・宇宙ステーションの産業的な用途、材料実験など
   ・宇宙ステーションの環境と衣食住の実態
 (5) 宇宙関連の法制度
   ・宇宙ビジネス参入を促進する法整備の状況

2.世界の宇宙産業、宇宙ビジネスと宇宙開発の世界的な変化
 (1) グローバル化と宇宙開発の関わり
 (2) 世界的な市場・産業規模
 (3) 技術の成熟がもたらした宇宙産業の変化
 (4) いま宇宙開発で起きていること、宇宙開発に到来しつつある波
 (5) 宇宙ビジネスの新たな主役としての起業家の挑戦

【2】宇宙ビジネスに取り組む具体的な視点とヒント

3.宇宙ビジネスの切り口

 (1) 宇宙ビジネスの類型分析
 (2) ビジネスの場としての「宇宙型/地球型」
 (3) ビジネスのテーマとしての「技術型/非技術型」

4.宇宙開発・宇宙ビジネスへの直接的なチャレンジの可能性
 (1) 人工衛星への取り組み、衛星を通じたサービス
 (2) 民間によるロケット開発
 (3) 宇宙の資源開発の可能性
 (4) 宇宙旅行ビジネス

5.宇宙開発に由来する技術を活用した事業化
 失敗や不具合が許されない宇宙開発の現場で生まれた有望な技術について、技術概要や想定される活用事例などを紹介
 ・電源技術(太陽電池、蓄電池に関するもの)
 ・測定技術(非破壊検査、欠陥検査)
 ・材料技術(コーティング)
 ・機構技術(衝撃吸収) など

6.宇宙開発を通じて蓄積されたノウハウを活用した事業化

 〜ミッションを追及する現場で生まれ体系化された特徴的なノウハウについて、有用性や活用可能性を紹介〜
 ・プロジェクトマネージャのリーダシップ
 ・イノベーション達成のためのシステム思考
 ・失敗を回避するリスク管理
 ・宇宙飛行士育成とチームビルディング など

7.宇宙をテーマにしたビジネス・事業化展開
 〜宇宙ビジネスの広がりをイメージできる柔軟な発想に基づく事業化の実例と、その具体的な手法や制度等を紹介〜
 ・JAXAの宇宙ビジネス支援
 ・マスプロダクトと「商品化許諾」
 ・技術適用可能性の確認に有効な「事業化初期段階での共同研究」
 ・「ライセンス(データ・画像等)」による事業化活用
 ・宇宙ビジネスにおける知財の取り扱い

  <質疑応答>


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


12:30

受講料

41,040円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

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開催場所

東京都

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【江東区】江東区産業会館

【地下鉄】東陽町駅

主催者

キーワード

事業戦略

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