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潤滑グリースについての概要、正しい取り扱いを習得できます!
セミナー趣旨
潤滑グリースは、高速回転性能、耐摩耗性などその性能は潤滑油と比べて劣ることが多い。しかし油タンク、循環装置、冷却装置、フィルターなどが無くても使用可能となるため、機械や設備の小型軽量化に適して、その使い勝手の容易さから転がり軸受や歯車では主流の潤滑剤・潤滑方法となっている。潤滑グリースの流動性能が、摩擦トルク、音響性能、寿命等を支配することが多いため、その選定や使用においては実績を重視しなければならない。本講座では潤滑グリースについての基礎から応用まで詳細な解説を行う。受講生の方々が潤滑グリースについての知見や経験を増すことによって、潤滑グリースの開発や性能向上、その選定や使用が正しく行われ、機械や設備の性能向上に貢献できることを期待する。
受講対象・レベル
専門以外または業務初心者でも受講可能
必要な予備知識
特に予備知識は必要ありません。基礎から解説いたします。
習得できる知識
潤滑グリースについての概要を習得できる.
潤滑グリースの正しい取り扱いを習得できる.
セミナープログラム
1.潤滑剤の分類
液体潤滑剤、半固体潤滑剤、固体潤滑剤
2.グリースの定義
油潤滑とグリース潤滑の特徴と比較
3.グリースの構成物
増ちょう剤の種類と特徴、基油の種類と特徴、添加剤の種類と特徴
4.グリースの製造方法
5.グリースの流動性能
レオロジー、チキソトロピー
6.グリースの実用性能
摩擦トルク、高速回転性能、低速回転性能、酸化安定性、熱安定性、
離油特性、低温性、音響特性、耐摩耗性、発塵性能、導電特性
7.グリースの性状・性能評価方法
JIS-K2220、摩擦摩耗試験
8.グリースの劣化と寿命
化学的劣化、物理的劣化、異物の侵入、焼付き寿命予測
9.グリースの使用・保管上の注意点
10.グリースを構成する基油、添加剤
【質疑応答・名刺交換】
セミナー講師
一般社団法人 日本トライボロジー学会 事務局 常務理事 事務局長 中 道治 氏
≪ご専門≫
トライボロジー,潤滑剤
≪所属≫
(一社) 日本トライボロジー学会 常務理事 事務局長
NSKインスティチュート オブ テクノロジー 専任講師(潤滑分野)
(一社) 潤滑油協会 監事
(一社) 日本機械学会 機械状態監視資格認証事業 事業委員会委員
≪学歴≫
1974年 京都工芸繊維大学 工芸学部 工業化学科 卒業
1976年 京都工芸繊維大学大学院 工芸学研究科 工業化学専攻
修士課程修了
2001年 九州大学大学院 工学研究科 機械エネルギー工学専攻
博士後期課程修了 博士(工学)
≪職歴≫
1976年4月1日 日本精工株式会社 入社
1976年4月~2005年7月 製品技術研究所,総合研究所,基盤技術研究所
化学研究室長,エグゼクティブ・チーフエンジニア
研究所において約30年間 潤滑グリース,防錆油の研究開発に従事
特に,NSK専用の軸受用グリースを多数製品化
1990年~1995年 フッ素系,塩素系有機溶剤に代わる洗浄方法の開発
1993年~2004年 地球環境保全委員会 製品化学物質部会 事務局長
2004年~2005年 化学物質対策プロジェクトチーム マネジャー
2005年7月~2010年10月 総合環境部長
環境管理部を総合環境部に改組し,環境管理室と化学物質管理室を設置
2010年10月31日 日本精工株式会社 定年退職
2010年11月~2015年10月 日本精工株式会社 再雇用
総合環境部 Mシニア
兼 品質保証本部 DR(デザインレビュー)エキスパート
兼 NSK インスティチュート オブ テクノロジー専任講師
2016年4月~ 現職
≪学会活動≫
日本トライボロジー学会 理事4年,常務理事4年
実行委員長(東京大会),出版委員長,表彰委員長,トライボロジー懇談会委員長
WTCⅣ(国際トライボロジー会議2009)財務小委員会委員長
編集委員,増強委員,教育講習委員,選挙管理委員,技術賞選考委員など
第2種研究会グリース研究会に16年間所属し,
「潤滑グリースの基礎と応用」(養賢堂)編集委員,共同執筆
日本機械学会 機械状態監視資格認証事業 事業委員会委員
トライボロジー技術委員会委員
トライボロジー試験システム小委員会委員
トライボロジー資格認証小委員会委員長
≪工業会活動≫
日本ベアリング工業会 地球環境対策委員会委員長(2005年度)
自動車部品工業会 環境委員会委員(2005年~2010年)
セミナー受講料
55,000円(税込、昼食・資料付)
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