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渦巻きポンプに代表されるターボ形ポンプの基礎理論から、
運転手順と運転上の注意事項、
状態監視と定期点検による保守管理、
トラブルとその要因、トラブルシューティングの手順まで解説!
講師
吉川 成 氏(元 荏原製作所 製品開発室長)
略歴
1978年 株式会社荏原製作所 入社
主に高圧ポンプの設計・開発を担当。仕様選定、構造設計、製作図・製作仕様書など
受注生産ポンプ製作への展開と、客先承認図書や技術連絡書、各種技術打合せを通じて、
海外を含む客先とのエンジニアリングを数多く経験。
同社カスタムポンプ製品開発室長として、新需要に適したカスタムポンプ開発、
コストダウンの積極的推進、知的財産権取得推進などを主導。
同社カスタマーサービス室長として、アフター市場対応に関する実務経験も豊富。
2018年 日本アイアール株式会社 入社
特許調査部門における調査・分析業務のほか、
技術者教育研究所の企画・教材作成・技術セミナー講師も担当。
受講費
18,000円/1名(税別)
講座概要
ポンプは各種産業において、水、石油、化学液、薬品などの液体を移送する配管システムの
心臓にも例えられる重要な機械です。ポンプが無ければ私達の生活は成り立たないと言っても
過言ではありません。ポンプを安全に運転して、様々な生産設備やシステムにおいてポンプが
意図通りに機能を発揮するためには、ポンプに関する基礎知識を持った上で、
ポンプの一般的な運転手順を正しく理解するとともに、運転管理する上で注意が必要となる
事象についても知っておく必要があります。
またポンプが長期間にわたりその機能をいかんなく発揮して、様々な生産設備やシステムにおいて
配管系統の心臓部としての役割を担うためには、適切な保守管理の計画と遂行が必要不可欠となります。
トラブル発生時には速やかに原因究明して復旧に努めることで設備停止による損失を最小限に
食い止めることも要求されます。本セミナーでは先ず、産業界で広く使用される渦巻きポンプに
代表されるターボ形ポンプについて、ポンプの基本分類や構造分類、基本機能と性能、
NPSHとキャビテーション、要素部品、性能調整と省エネルギなどポンプを扱う上で必須となる
基礎理論についてわかりやすく解説します。その後、ポンプ一般的運転手順と運転上の注意事項、
状態監視と定期点検による保守管理、ポンプによくみられるトラブルとその要因、
トラブルシューテイングの手順、について解説します。
各種産業界でターボ形ポンプの運転管理や保守管理に携わる新入社員や
若手技術者の方々はもちろん、ターボ形ポンプの知識を身につけたい幅広い方々の
ご参加をお待ちしております。
セミナープログラム
(予定)
1.ポンプの基本分類
(1)ポンプの大分類
(2)ターボ形ポンプの種類と特徴
2.ターボ形ポンプの基本機能と性能、設計圧力とサイズ
(1)ターボ形ポンプの基本機能、要項・・・流量と全揚程
(2)全揚程の計算・・・実揚程とシステムヘッドについて
(3)水動力と効率、特性曲線
(4)比速度Ns・・・羽根車の相似性
3.キャビテーションとNPSH
(1)飽和蒸気圧力について
(2)キャビテーションとは
(3)NPSHについて・・・NPSHAとNPSHR
(4)吸込み比速度Sについて
4.ポンプの要素部品
(1)軸受・・・自己潤滑と強制給油潤滑
(2)軸封・・・グランドパッキンとメカニカルシール
5.ポンプの性能調整と省エネルギ
(1)回転速度による性能調整
(2)羽根カットによる性能調整
(3)段数変更による性能調整
(4)新規交換による性能向上
6.ポンプ運転手順と注意事項
(1)始動前の実施項目と確認事項について
(2)ポンプの始動と始動後の注意事項
(3)直列運転・並列運転
(4)締切運転の危険性と最小流量
(5)山形QHカーブを持つポンプの注意点
(6)ポンプ逆回転の可能性
(7)過大流量運転に関する注意点
7.ポンプの保守管理
(1)状態監視・・・振動と軸受温度
(2)定期点検・・・簡易点検と本格点検
8.トラブルとその要因
(1)ポンプによくみられるトラブルとその要因
(2)トラブルシューティング
9.質疑応答
主な受講対象者
電力、鉄鋼、化学、石油化学、薬品、食品、などターボ型ポンプを使用する製造業で、
ポンプの運転管理や保守管理に従事する新入社員または若手技術者
エンジニアリング会社回転機部門の新入社員または若手技術者
(※この講座は、いわゆる「ターボ分子ポンプ」については取り扱いませんのでご注意ください。)
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