以下の類似セミナーへのお申込みをご検討ください。
粉体処理各操作の基本から装置選定やパラメータ設定の勘所、
代表的なトラブル例と対策、そしてスケールアップや
コスパの良い設計など実務で役立つテクニックまで詳解!
透明デモ機「Powder Phenomenon Skelton model®」を
随所に交えて講義!
粉の挙動を実際に「観る・触る・操作する」事で
より実践に近いノウハウを獲得できます
講師
吉原伊知郎技術士事務所 所長 吉原 伊知郎 先生
*元・奈良機械製作所 取締役
日本粉体工業技術協会 会友
造粒分科会 前代表幹事/特別幹事
講師紹介
■ご略歴:
1976年 東京農工大学工学部 化学工学科卒業
同年 株式会社奈良機械製作所 入社
−乾燥、粉砕、造粒、表面改質のプロセス開発に関わる。
その後、計画設計部長、海外営業部長を経て
1994年 奈良機械製作所ヨーロッパ支社支店長。ドイツ駐在
2001年 本社勤務 日本粉体工業技術協会、造粒分科会代表幹事。
取締役部長、取締ヨーロッパ支店長を経て2014年フェロー就任。
2015年 吉原伊知郎技術士事務所開設
技術士(機械部門)。東京農工大学技術士会副会長
趣味:機械模型製作、山登り、サイクリング、カヤック川下り。
■本テーマ関連学協会での活動:
・日本粉体工業技術協会 造粒分科会にて、技術討論会主催、
2001年4月より2015年3月まで代表幹事。現在特別幹事
・日本技術士会 技術士協同組合 微粒子技術研究会世話人
受講料
1名44,000円 + 税、(資料・昼食付)
*1社2名以上同時申込の場合 、1名につき34,000円 + 税
※消費税につきましては講習会開催日の税率にて課税致します。
*学校法人割引 ;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
セミナー開催にあたって
■はじめに:
「粉は魔物と言われているが、人間が魔物にしているのである」とは、故神保先生が
言われていた言葉である。それほど扱いにくいが、「粉・粒に関わるプロセス」は、
人間社会における基礎的技術でもあり、医薬品・食品・二次電池などの先端技術ばかりではなく、
化粧品・色材・肥料飼料・医療品・芸術など、人間の感性に関わる「機能性新材料」にも関わる
大切な技術である。
しかしながら、製造現場においてもなかなか実際の粉や粒に実際に接し、粉の特性、
粒の動きを体感した上で設計ができている事実は多くは無い。気体・液体と異なり、粉体・粒体は、
同じ化学組成でもその粒径や粒度分布、内部構造や表面状態によって物性が全く異なる。
粉は魔物と言われる所以である。
本講座では、基本的な知識と共に、中が見える透明実演模型シリーズで参加者が自分達で
「粉の動きを観察・操作・体感」するチャンスを提供する。その上で講師が実際に体験した
トラブルとその対策を解説し、間違いのないプロセス運転のコツを紹介する。
■受講対象者:
・研究開発の仕事をしているが実際の生産装置を運転した経験の少ない方
・本業は粉・粒を扱っているが、製造現場では運転条件を変えられないために、
装置の運転パラメーター限界がわからないと感じている方
・新しく研究の部署に配属された、技術分野での経験5〜10年の方
・異業種の「粉・粒を扱っている分野」の常識を知り、ご自分の分野に生かしたいと考えている方
・装置を設計してきた先輩達が忙しくて、社内では設計のポイントを詳しく伝承されていないと感じている方
・本テーマに興味のある方なら誰でも受講可能です
■必要な予備知識:
・現場経験、4〜5年の基礎知識
・工業高校機械、化学、化学工学レベルの知識
・粉・粒に興味のある方
■本セミナーで習得できること(一例):
・粉体プロセスの基本知識。粉体処理装置を「俯瞰」する
・乾燥・粉砕・混合、造粒操作の大枠から見た原理と、その原理を利用している装置の知識
・「アクリル製透明小型模型」による粉体挙動の“見える化”実演で、粉・粒体現象の体験。
今回は2019年製作の新しい装置を解説する
・「粉・粒であるがためのプロセス・トラブル」を体系化して分類し、それぞれの対策ノウハウの疑似体験
・貯槽缶体形状に依る粉体の「閉塞現象」「解消方法」を実演・体験
・2019年4月にドイツで開催された「ニュルンベルグ、粉体工業展」のポイントとドイツの工業界の動向
上記.pdfはセミナー中に使用する小型透明デモ機です。こちらのデモ機を随時用いながら
粉体挙動を体感頂きます!
セミナー内容
1.はじめに
1-1 粉・粒に関わる単位操作全体を俯瞰し、業界による要求仕様を把握する。
・「粉体は 世に出るまでの 仮姿」、実際の業界での材料としての要求仕様
・中間製品を制する者が、最終製品を制する「品質保証」の考え方→PAT
1-2 「粉は魔物」と言われるのは何故か。トラブルの実例とその原因。
・偏析現象の体験、粉の流れの予測と実際
・物質「固体・液体・気体」と粉体「静止層・流動層・移動層」の「相関」。
1-3 粉体処理プロセスの「エンジニアリング・フローシート」を読む。
・物質の移動
・熱量の移動
・運動量の移動
・制御方法
2.乾燥操作
2-1 乾燥操作の基本
2-1-1 乾燥原理の分類
2-1-2 乾燥カーブと主たるパラメーター
2-1-3 乾燥装置の分類と選定
2-1-4 乾燥装置のフローシート例
2-1-5 流動層実演と体験
(体験デモ機)
・小型透明回分式実演模型「円筒形」使用(サイクロン併用による循環運転)
・小型連続乾燥装置「箱形」の連続投入・連続排出運転体感
・新規製作「CM+FD+SF+WSF;Feed Back System」より良い理解のため
2-2 乾燥操作の特徴的現象
2-2-1 直接乾燥分野
2-2-2 間接乾燥分野
2-2-3 その他の乾燥分野スケールアップ例
3.粉砕操作
3-1 粉砕操作の基本
3-1-1 粉砕原理の分類
3-1-2 粉砕機のパラメーター
3-1-3 粉砕装置の分類と選定
3-1-4 粉砕装置の実際。(小型透明高速衝撃ピンミルモデルによる)
3-2 粉砕操作で発生する粉体挙動例
3-2-1 回分式粉砕分野
3-2-2 連続式粉砕分野
3-2-3 その他の粉砕分野、簡単なスケールアップ方法実例
4.混合、造粒操作
4-1 混合原理の分類
4-1-1 混合終点の探索と混合式
4-1-2 混合装置の分類と選定
4-2 造粒操作の基本
4-2-1 造粒原理の分類
4-2-2 造粒終点探索と主たるパラメーター
4-2-3 造粒装置の分類と選定
4-2-4 機能性粒子の創成 添加剤とバインダー
4-3 模型による混合・造粒の実演と体験
4-3-1 転動造粒・混合攪拌造粒モデルによる、混合造粒実験
5.粉体機器のトラブル対応
5-1 トラブルの原因・分類、トラブル対策
5-2 トラブル対策の分類と新しい提案「コストパフォーマンスの良い対策」
5-3 トラブルを予測した対策・解決例「エスケープルート的トラブル対策」
5-4 貯槽形状による、粉体閉塞実演
(デモ機)
・透明2次元粉体層モデル
・「均一ピッチ・スクリューフィーダ−・ホッパー内の偏流」透明モデル
6.おわりに
・これから求められる機器設計の「トラブル対策におけるコストとパフォーマンス」
・2019年4月にドイツで開催された粉体工業展「Nurnberg Powder MESSE」における
粉/粒の処理装置動向、PAT コンテインメント、「防爆システム」「仮想現実VR」と「拡張現実AR」の粉体業界への利用
<質疑応答・個別質問・講師との名刺交換>
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