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~情報通信分野と高分子材料の関わりの基礎から解説~
情報通信分野から寄せられる高分子材料へのニーズとして、誘電率の制御、
とりわけ低誘電率化が注目されています。
ここでは、本分野における高分子材料開発の経緯を紐解きながら、
最近の高周波デバイスで要求される低誘電率化技術へと解説を展開していきます。
セミナー講師
【略歴】
1979年4月 ブリヂストンタイヤ(株)入社(現:(株)ブリヂストン)
1984年11月 (株)ブリヂストン研究開発本部復職
1991年9月 (株)ブリヂストン退社
1991年10月 コニカ(株)第四開発センター入社(主任研究員)
1993年4月 国立福井大学工学部客員教授
1993年11月 コニカ(株)感材技術研究所主幹研究員
1998年6月 同社MG開発センター主幹研究員
2001年8月 同社中央研究所所長付主幹研究員
2005年8月 コニカミノルタビジネステクノロジーズ(株)生産本部
生産技術センターデバイス技術部第3デバイスグループリーダー
2008年10月 同社生産技術センターデバイス技術部担当部長
2009年4月 同社開発本部化製品開発センター機能部材開発部担当部長
2011年3月 コニカミノルタビジネステクノロジーズ(株) 定年退社(57歳)
2011年3月 (株)ケンシュー設立 代表取締役社長就任(現在に至る)
【受賞歴】
2000年5月 第32回日本化学工業協会技術特別賞受賞
2004年5月 写真学会ゼラチン賞受賞
(その他 (株)ブリヂストンの超高純度βSiC半導体技術が日本化学会化学
技術賞受賞)
【過去の学会関係の役職】
高分子学会代議員
高分子同友会開発部会世話人
日本化学会代議員
日本化学会産学交流委員会シンポジウム分科会主査、同委員長
日本化学会春季年会講演賞審査委員長などを歴任
材料技術開発実績(実用化実績あるいは現在指導中技術のみ記載)
1.ブリヂストン
樹脂補強ゴム開発(防振ゴム)
ポリウレタン発泡体開発(ホスファゼン変性ポリウレタン、ホウ酸エステル変性ポリウレタン)
フェノール樹脂発泡体開発(天井材)
高純度SiC開発
電気粘性流体開発
2.コニカ及びコニカミノルタ
特殊ラテックス合成技術開発
PET及びTAC成膜技術開発
フィルム表面処理技術開発(BC層、接着層、表面保護層)
フィルム帯電防止技術開発(酸化スズゾル、高分子イオン伝導体)
写真感材バインダー開発(有機無機複合ラテックス、その他各種変性ゼラチン開発)
インクジェット用ペーパー開発
PPS・ナイロン複合半導体樹脂ベルト開発(社長賞受賞)
リサイクルPETを用いた環境対応樹脂開発(退職後社長賞受賞)
カオス混合プロセス開発(樹脂混練プラント建設)
3.ケンシュー
廃材を用いた難燃性PC/ABS開発(中国ローカル企業工場建設と材料開発指導)
PPS用変性材料開発(現在T社にて実用化段階)
塩ビシート押出技術指導(S社(京都に研究所)現場の問題解決)
光散乱樹脂開発(中国ローカル企業新製品開発、LED電球用)
熱伝導樹脂開発(中国ローカル企業既存製品の高性能化、LED電球用)
CNT水溶液開発(現在K社にて応用展開を指導中)
受講料
48,600円 ( S&T会員受講料 46,170円 、昼食・資料付)
(まだS&T会員未登録の方は、申込みフォームの通信欄に「会員登録情報希望」と記入してください。
詳しい情報を送付します。ご登録いただくと、今回から会員受講料が適用可能です。)
S&T会員なら、2名同時申込みで1名分無料
2名で48,600円 (2名ともS&T会員登録必須/1名あたり定価半額24,300円)
【1名分無料適用条件】
※2名様ともS&T会員登録が必須です。
※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
※3名様以上のお申込みの場合、1名あたり定価半額で追加受講できます。
※受講券、請求書は、代表者に郵送いたします。
※請求書および領収証は1名様ごとに発行可能です。
(申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。)
※他の割引は併用できません。
セミナー趣旨
固定系通信事業の戦いはほぼ終了した。今、情報通信事業の主戦場は移動体通信へ移ってきた。
そして昨年確定された5Gの仕様では、6GHzを超えた帯域を使い、新しい無線通信方式が
導入されるという。
情報通信分野における高分子材料に対するニーズのキーワードは誘電率制御である。
光通信網では、屈折率制御が重要だったが、屈折率は誘電率と相関するパラメーターであり、
高屈折率化では高誘電率化技術が要求され、5Gでは高周波数対応で低誘電率化が求められている。
すなわち、情報通信分野で高分子材料を活用するためには、その誘電率を自在に制御する技術が
求められている。
本セミナーでは5Gをにらみどのように高分子材料を低誘電率化するのかその技術を中心に、
情報通信と高分子材料について基礎から講演する。
セミナー講演内容
1.1 光通信技術の発展と材料
1.2 移動体通信技術の発展と材料
2.高分子材料と通信技術
2.1 高分子材料概論
2.2 高分子材料とプロセシング
2.3 光デバイスと高分子材料
2.4 情報通信分野における高分子材料の問題
2.5 高分子材料の設計概論
3.誘電体現象論
3.1 誘電体基礎論
3.2 誘電分極、誘電率及び誘電損失
3.3 強誘電体
3.4 誘電体の絶縁破壊
4.高分子材料の誘電率
4.1 高分子材料の誘電率概論
4.2 高分子材料の誘電率制御
4.3 誘電率3未満をどのように実現するか
5.まとめ
□ 質疑応答 □
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