ダイヤモンド電極の基礎と応用〜環境改善・医療応用・生体計測へ〜

 ダイヤモンド電極の基礎物性から研究開発の最新動向まで解説!


講師


慶應義塾大学 理工学部 教授 博士(工学) 栄長 泰明 先生


略歴
 1994年 東京大学理学部化学科卒業
 1999年 東京大学大学院工学系研究科応用化学専攻博士課程修了(博士(工学))
  (藤嶋昭教授研究室にて光で制御できる磁性材料の開発に従事。)
 1999年 東京大学大学院工学系研究科応用化学専攻・助手
  (藤嶋昭教授研究室にて機能材料としてのダイヤモンドの研究を開始。)
 2001年 慶應義塾大学理工学部化学科・講師
  (独立。室温光制御可能な磁性体の創製、およびダイヤモンド電極の研究)
 2003年 助教授(2007年准教授)
 2011年 教授 現在に至る
 2011年~2015年 JST-CREST研究代表者
 2014年~2019年 JST-ACCEL研究代表者


専門
機能材料化学/電気化学/光化学/ダイヤモンド電極


本テーマ関連学協会での活動
日本化学会
電気化学会
ニューダイヤモンドフォーラム(理事)


受講料


1名41,040円(税込(消費税8%)、資料付)  
*1社2名以上同時申込の場合 、1名につき30,240円      
*学校法人割引 ;学生、教員のご参加は受講料50%割引。


セミナーポイント


■はじめに
 ホウ素を高濃度にドープした導電性ダイヤモンド(ダイヤモンド電極)は、
優れた電気化学特性をもち、次世代の電極材料として期待されている。
 我々はこれまで、ダイヤモンド電極を用いて、主に生体関連物質・環境汚染物質等の
微量分析にむけて、その基礎的な評価を行ってきたが、電気化学センサーとしての
実用化は視野に入りつつある。
 さらに近年、それにとどまらず、生体内での薬物動態のリアルタイム測定などへも
展開している。一方で、電位窓が広い、残余電流が小さいといった特性はもちろん、
きわめてすぐれた耐久性、活性種を効率的に生成できる特性に注目したときに、
近年新しい応用展開が期待されつつある。
 本セミナーでは、電気化学センサーとしての展開に加え、新しい有機電解合成法としての
利用法、さらにCO2還元による有用物質生成用の電極としての機能などについて、
最近の展開を紹介するとともに、ダイヤモンド電極の材料としての基礎評価についても解説する。

■本セミナーに参加して修得できること
・ダイヤモンド電極研究開発の現状
・ダイヤモンド電極の有用性
・ダイヤモンド電極の基礎物性


セミナー内容


1.材料としてのダイヤモンド
  1)ダイヤモンド材料の特徴・応用例
  2) ダイヤモンドの人工合成法

2.ダイヤモンド電極
  1)ホウ素ドープダイヤモンド
  2)ダイヤモンド電極の作製法
  3)ダイヤモンド電極の電気化学特性
  4)ダイヤモンド電極の応用例

3.環境物質センサーへの応用
  1)有効塩素(残留塩素)
  2)重金属
  3)その他

4.生体関連物質センサーへの応用
  1)尿酸
  2)シュウ酸
  3)グルコース
  4)その他

5.生体内物質計測への応用
  1)脳内ドーパミン測定
  2)組織内グルタチオン測定
  3)胃内pH測定
  4)薬物動態のリアルタイム測定
  5)その他

6.その他センサー応用
  1)インフルエンザウイルス測定
  2)pH測定

7.水処理、汚水浄化への応用
  1)ダイヤモンド電極での活性種の生成
  2)有機物分解
  3)ダイヤモンド電極腐食の問題とその解決法
  4)難分解性物質の分解

8.有機電解合成への応用
  1)有機電解合成とその背景
  2)ダイヤモンド電極の特異性
  3)創薬・化学品合成への応用

9.CO2還元による有用物質合成への応用
  1)ホルムアルデヒド生成
  2)電解効率100%のギ酸生成
  3)C2/C3化合物生成の試み

10.オゾン水
  1)オゾン水生成
  2)オゾン水濃度計測

11.ダイヤモンド電極の基礎評価
  1)電極特性を決定する要因
  2)応用用途にふさわしいダイヤモンド電極のデザイン
  3)電極界面制御
  4)全反射測定赤外分光法による電極界面のその場観測
  5)電極界面反応に関する理論計算

12.将来展望


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


12:30

受講料

41,040円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込

開催場所

神奈川県

MAP

【川崎市幸区】川崎市産業振興会館

【JR】川崎駅 【京急】京急川崎駅

主催者

キーワード

炭素系素材   分析・環境化学   化学反応・プロセス

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