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★次世代シークエンサーが生み出す様々なデータ解析の現状を幅広く展望。
講師
東京大学医科学研究所 教授 博士(理学) 中井 謙太 先生
受講料
1名41,040円(税込(消費税8%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合 、1名につき30,240円
*学校法人割引 ;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
セミナーポイント
■講座のポイント
今世紀初頭にいわゆるヒトゲノム計画が終了した時点と比較すると、塩基配列決定技術は劇的な進歩を遂げており、いわゆる個別化医療への期待が高まっている。これを支えているのが、膨大な塩基配列データの蓄積であり、それを解析するためのインフラや、イン・シリコ解析と言われるコンピュータ解析技術である。塩基配列情報は、個人や疾病におけるゲノムの変化を調べるだけではなく、遺伝子の発現レベルを網羅的に計測したり、エピゲノムとよばれる、染色体に付加される化学修飾などの情報を読み取ったりすることにも盛んに利用されている。近年ではそれが個々の細胞レベルの解像度に迫りつつあり、幹細胞の分化や腫瘍の進行等の詳細な解析が目覚ましい進歩を遂げている。
本講座では、主に次世代シークエンサーが生み出す様々なデータ解析の現状を、なるべく基礎から応用にわたる広い視点から展望したい。
■受講後、習得できること
・ゲノム解析技術の現状を知ることができる。
・個別化医療の現状と将来展望の概略がわかる。
・ゲノム解析のコンピュータ解析におけるホットな研究領域がわかる。
・ゲノム解析へのAIの利用についての現状の一端を知ることができる。
セミナー内容
1.自己紹介
2.次世代シークエンサーに基づくゲノム解析技術
2.1 次世代シークエンサーの進歩
2.2 イルミナシークエンサーの原理
2.3 RNA-seq
2.4 ChIP-seq
2.5 ATAC-seq / Hi-C
2.6 scRNA-seq
3.個別化医療とバイオマーカー探索
3.1 疾患と遺伝子
3.2 がんのシステム生物学
3.3 がんゲノム情報解析と診断
3.4 コホート研究とデータベース
3.5 バイオマーカー探索
3.6 メタゲノム解析と全ゲノムアセンブリー
4.転写制御のゲノム解析
4.1 非コード領域とジャンクDNA
4.2 転写因子とシスエレメント
4.3 モチーフ探索と制御領域構造
4.4 エンハンサーとサイレンサー
4.5 エピゲノムとクロマチン構造
4.6 TADと染色体立体構造
5.一細胞トランスクリプトーム情報解析
5.1 scRNA-seq データの利用法
5.2 データの可視化とクラスタリング
5.3 分化トラジェクトリーの推定
5.4 発生生物学への応用
6.おわりに ゲノム解析におけるAI利用の現状
(質疑応答)
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