以下の類似セミナーへのお申込みをご検討ください。
★3Dプリンターによる再生医療とは? 再生医療分野ならではの材料や必要な技術、海外も含めた動向もあわせて紹介。 ★再生医療分野への参入をお考えの方、自社技術を他分野に活かせないかとお考えの方にお勧めのセミナーです!
講師
富山大学 大学院理工学研究部(工学) 教授 中村 真人 先生
受講料
1名41,040円(税込(消費税8%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合 、1名につき30,240円
*学校法人割引 ;学生、教員のご参加は受講料50%割引
セミナーポイント
■はじめに:
培養皿でヒトの細胞が培養できるようになると、培養した細胞組織を病気の治療に活かそうという研究が始まった。再生医工学(Tissue Engineering)の始まりである。培養皮膚、培養軟骨の研究開発が進み、現在、臨床では欠かせない再生医療と治療手段の一つとなった。その他の組織・臓器に対しても研究がおこなわれてきたが、特に移植医療が必要としている重要臓器に関しては、25年経った今もなお大きな壁が立ちふさがっている。
3Dバイオプリンティングの研究は、その壁をぶち破るために始められた。一言で言うと、「機械で臓器が作れるか?」という臓器づくりへの医工学による挑戦である。
一方、2013年頃より、3Dプリンターが世界的なブームを引き起こし、目覚ましい進歩を遂げている。3Dプリンターの医療応用も世界中で取り組まれ、「3Dプリンターがいつかあなたの命を救う」と大きな期待が集まっている。今年(2019年)、イスラエルの研究者が「3Dバイオプリント技術で人の心臓組織を生成」というセンセーショナルなニュースが流れ、注目を集めている。
本セミナーでは、再生医工学や再生医療の医学的背景と基本的なアプローチ、克服すべき障壁、それを打ち破るための3Dバイオプリンティングによる臓器づくり発想と構想をできるだけ初心者にもわかりやすく概説する。さらに、技術進歩の著しい3Dプリンター技術の概要と特徴、3Dバイオプリンティングによる臓器づくり研究の最前線を紹介したい。
そして、臓器づくりが実現し医療現場に届く未来を見据えて、課題と必要な技術を展望する。医工学による臓器づくりの研究に、ともに戦う同志を求む。
■ご講演中のキーワード:
・3Dバイオプリンティング ・バイオ3Dプリンター ・印刷技術 ・CAD/CAM/CAE
・再生医工学(Tissue Engineering) ・3次元組織 ・バイオ人工臓器 ・バイオインク
・バイオアセンブリ ・バイオファブリケーション ・医療用臓器モデル
■受講対象者:
・ 再生医療・再生医工学の研究開発を始めたばかりの方から、ある程度の研究経験を経た方。
・ 業務に活かすため、3Dプリンターや3Dバイオプリンターの応用についての知見を得たいと考えている方。
・ 生体材料や再生医療の研究開発に取り組んでいるが、再生医療への具体的な応用方法などで困っている方。
・ 人の生命を救う医工学技術や研究に関心のある方。
・ 一緒に臓器作りの研究開発に活躍したい方。
・ 本テーマに興味のある方なら、どなたでも受講可能です。
■必要な予備知識:
・高校卒業レベルの生物・化学・物理の知識。
・細胞培養、機械工学、生体材料工学の基礎知識があればなおよい。
・しかし、この分野に興味のある方なら、特別な知識はなくてもよい。
■本セミナーで習得できること:
・再生医工学や再生医療の基礎知識 ・3Dプリンターと3Dバイオプリンターの基礎知識
・3Dバイオプリンターの最前線 ・これから研究開発が必要となる再生医工学の技術
・医工学の先端医療への貢献
セミナー内容
1. 再生医工学(Tissue Engineering):細胞培養技術で必要な臓器を作る研究
1) 再生医工学とは?・・・再生医工学の概要と原点
2) 再生医工学の基本的手法・・・再生医工学ではどんな方法が行われてきたか?
3) 再生医工学の課題・・・なぜ心臓や腎臓などの重要臓器が作れないのか?
2. 3Dバイオプリンティングによる臓器づくりコンセプト
1) ヒトの手作業から機械の手へ
2) CAD/CAM/CAEのものづくり
3) 印刷技術の応用
4) 3D バイオプリンターの開発
3. 3Dプリンターの原理と特徴
1) 3Dプリンターの世界的ブーム
2) 3Dプリンターの原理と分類
3) 3Dプリンターの特徴:Additive Manufacturing
4. 3Dプリンターの医療への応用の考え方とレベル分類
1) レベル1:現在の3Dプリンターでの3次元造形
2) レベル2:生体適合性材料での3次元造形
3) レベル3・4:再生医工学への応用
5. 3Dバイオプリンティング:世界の動向と最前線
1) バイオプリンティングのあゆみ
2) 世界の動向と研究の最前線(1):Biofabricationの再定義
3) 世界の動向と研究の最前線(2):日本のNEDO→AMEDの研究プロジェクト
4) 世界の動向と研究の最前線(3): 3D tissue modelからOrgan on a chip
5) 世界の動向と研究の最前線(4):バイオプリンティング in TOYAMA(自験例)
6. 医工学による臓器づくり:課題と展望(自験例を中心に)
1) バイオプロセス工学:臓器を製造する工場を考える
2) バイオインク:臓器づくりのための材料開発:細胞・生体材料
3) 3Dバイオプリンターとバイオアセンブリ技術
4) バイオリアクターと組織培養に必要な技術
5) 3Dイメージング技術
6) 臓器保存技術
7. まとめ:
1) 再生医療の問題点と日本の強み・日本の弱み
2) 医工学の特徴と使命
8.質疑応答
関連セミナー
もっと見る関連教材
もっと見る関連記事
もっと見る-
すでに始まっている!日本のモノづくりを変える アディティブ・マニュファクチャリング活用(その2)事例編
[PR] 全2回にわたってお届けする「アディティブ・マニュファクチャチング」特集。設計における3Dデータの活用と合わせて課題解決策として注目を集... -
すでに始まっている!日本のモノづくりを変えるアディティブ・マニュファクチャリング活用(その1)ソリューション編
[PR] 近年のものづくりにおける課題 コロナウイルスが猛威を振るうなか発表された「2020年ものづくり白書(経産省)」によると、日本の総生産に占...