粒度分布・ゼータ電位測定、表面・界面評価、浸透圧・水圧測定、粘度・粘弾性測定


濃厚系スラリーやナノ粒子スラリー等の分散・凝集状態及びに分散安定性は製品、材料の品質に大きく影響を及ぼすものです。分散・凝集状態と分散安定性を正確に測定・評価して、制御をすることが非常に重要な技術となっています。しかし、スラリーの状態を決定する因子には様々なものがあり、どの因子を評価するべきなのか、また、どういった測定方法で評価するのかは各工程によっても異なり、数ある測定方法の中から正しいものを選択して、適切に評価するのは難しく” 頭の悩ませどどころ” となっています。

 本セミナーでは、そうした” 頭の悩ませどどころ” を解消すべく、微粒子分散・凝集のメカニズムや評価手法選択の考え方、ゼータ電位の測定や沈降静水圧法による評価方法、粘度測定による評価方法、粒子の表面状態の評価方法等など、様々な分散・凝集状態の測定・評価手法等を4 部に渡って解説します。


受講料


54,000円 ( S&T会員受講料 51,300円 ) 


【2名同時申込みで1名分無料キャンペーン(1名あたり定価半額の27,000円)】
  ※2名様ともS&T会員登録をしていただいた場合に限ります。
  ※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
  ※3名様以上のお申込みの場合、上記1名あたりの金額で受講できます。
  ※受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  ※請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    (申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。)
  ※他の割引は併用できません。


講師


粒度分布・ゼータ電位測定による分散・凝集状態の見極め (10:00~11:30)
武田コロイドテクノ・コンサルティング(株) 代表取締役 武田 真一 氏

微粒子の表面・界面評価と分散安定化に向けた制御(仮) (11:40~13:00)
山形大学 学術研究院 システム創成工学分野/物質化学工学専攻 教授 木俣 光正 氏


スラリーの浸透圧・沈降静水圧測定による分散性評価 (13:40~15:00)
法政大学 スラリー工学研究所・所長 / 生命科学部 教授 森 隆昌 氏

粘度・粘弾性測定によるスラリー特性の評価 (15:10~16:30)
英弘精機(株) テクニカルセンター 新井 武彦 氏


プログラム


粒度分布・ゼータ電位測定による分散・凝集状態の見極め

 近年、エレクトロニクス製品に代表されるように多くの新製品は、いずれも微粒子・ナノ粒子などからなる濃厚分散系を用いたプロセスを経て製品化される。しかし、いずれの分散系も粒子濃度が高いが故に光をプローブとする従来法を適用することは難しく、十分な評価が行われていないのが現状である。本講では、分散性や分散安定性の定義など基礎的事項の説明だけでなく、実用粒子分散系の最新評価手法について解説する。濃厚分散系を扱う技術者の方で評価を行いたくても適当な手法がなくて諦めておられた方に聴講して頂ければ幸いです。

1.微粒子・ナノ粒子濃厚分散系開発で遭遇する問題点
 1.1 1次粒子と凝集粒子、いずれを評価すべきか?
 1.2 粒子の粒度分布を測定するための最適手法とは?-濃厚系を希釈して測ってもよいのか?-
 1.3 分散性と分散安定性の定義とは?-実用系で観察される現象とそれへの対策-
 1.4 同じように作っても、特性はなぜ違うのか?-ロット間の差を見出す-
 1.5 トラブルの原因は界面特性にあり?
 
2.微粒子・ナノ粒子濃厚分散系の評価方法
 2.1 遠心沈降分析法による評価(スクリーニングおよび品質管理法としての活用法)
 2.2 超音波スペクトロスコピーによる評価(原因究明手法としての活用法)
 2.3 パルスNMR法による評価(プロセス管理法・粉砕工程管理法としての活用法)

□ 質疑応答 □


<得られる知識>
・分散性・分散安定性の定義や意味の違いの習得
・分散性・分散安定性評価手法の概要・・・直接法、間接法の種類と相互関係
・分散性・分散安定性評価手法各論・・・実用系に適用可能な手法の原理と応用例
・分散性・分散安定性評価手法の国際標準化(International standard)の現状と将来展望 第2部 微粒子の表面・界面評価と分散安定化に向けた制御(仮)

スラリーの浸透圧・沈降静水圧測定による分散性評価

 スラリー(粒子分散液)は、セラミックスや化粧品、医薬品、食品など幅広い産業分野で使われています。このときスラリー中の粒子分散・凝集状態を適切に制御することで所望の特性を有する製品を製造することが可能となります。本講座では、スラリー中の粒子分散・凝集状態を適切に制御するために、粒子分散・凝集状態を的確に評価できる技術について解説します。

1.イントロダクション
 1.1 なぜスラリーが必要なのか?
 1.2 スラリー評価の前に考えるべきこと

2.粒子の分散・凝集評価方法
 2.1 重力沈降・遠心沈降法
 2.2 沈降静水圧法
 2.3 浸透圧測定法 ーナノ粒子スラリーの評価法ー
 2.4 直接観察法

3.流動性評価と分散・凝集
 3.1 流動曲線
 3.2 粒子分散・凝集状態との相関
 3.3 流動性から分散・凝集状態を予測する上での注意点

4.スラリー評価の応用例
 4.1 沈降法のスプレードライへの応用 ーセラミックスプレス成形の最適化ー
 4.2 多成分スラリーの評価 ーリチウムイオン電池正極材料スラリーを例にー

5.まとめ

□ 質疑応答 □


<得られる知識>
・スラリー中の粒子分散状態評価法
・粒子分散制御に関する基本的な考え方 第4部 粘度・粘弾性測定によるスラリー特性の評価

 スラリーの分散性評価や塗布工程での問題解決法に役に立つ、粘度、動的粘弾性による評価法ついて解説します。
 粘度や動的粘弾性は、数式の理解だけでは実務へ応用することは難しいことが多い学問です。本セミナーでは、粘度、動的粘弾性それぞれのパラメーターがスラリーのどのような性質や状態をとらえているのかをモデルにより理解し、分散性評価や工程での問題解決に応用できる基礎力を身に着けることがねらいです。

1.粘度による評価
 1.1 分散系材料のモデル
 1.2 ニュートン流動、非ニュートン流動
 1.3 粘度の理論式 せん断速度、せん断応力
 1.4 粘度計の種類と特徴
 1.5 粘度測定のモードと評価法
 1.6 測定例

2.動的粘弾性とは
 2.1 粘度と粘弾性を目で見てみる、触ってみる
 2.2 動的粘弾性は何を測定しているのか?
 2.3 動的粘弾性測定装置の測定原理
 2.4 主な測定モードとどのように測定条件を決めたら良いのか?
 2.5 応力/ひずみ依存 周波数依存 温度依存
 2.6 測定例

□ 質疑応答 □


<得られる知識>
・粘度、粘弾性が材料のどのような性質をとらえているのか


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:00

受講料

54,000円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込 または、当日現金でのお支払い

開催場所

東京都

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【千代田区】連合会館

【地下鉄】小川町駅・淡路町駅・新御茶ノ水駅 【JR】御茶ノ水駅

主催者

キーワード

生産工学

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