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本セミナーは、制御技術の超入門セミナーです。制御の基礎技術はPID制御とか古典制御と呼ばれる比例制御、積分制御、微分制御の3種類です。今回は制御技術を専門としない機械技術者、電気・電子技術者、化学や物理分野のかた、文系出身者にも分かりやすく解説するセミナーです。
制御技術により、不安定な機械システムやロボットなどを安定に制御したり、振動を抑制し素早く正確に制御することができるようになります。なぜ、制御技術がこのようなことができるのかを比例制御、積分制御、微分制御にて超初心者にも分かりやすく解説致します。
試行錯誤で制御システムを設計するのではなく、合理的に設計するにはどのようにしたらよいのかについても分かりやすく解説致します。
<本セミナーの受講対象者>
1.制御技術の勉強を始めたいと考えておられているかた
2.制御技術の勉強を始めたが、挫折してしまったから
3.学問としての制御技術ではなく、仕事にすぐに活用できる実務技術者のための制御技術をわかりやすく教えてほしいというかた
4.部下の管理・監督上、制御技術の全体像と仕事で活用するときのポイントを理解しておきたいかた
<本セミナー受講前の予備知識>
1.予備知識は必要ありません。講師の説明を一所懸命聞いて頂ければ分かるように解説致します。
<習得知識>
1)制御技術とはどのようなもので、どのような種類があり、どの場合にどのような制御技術を使用すればよいのかがわかります。PID制御技術以外に現代制御技術(最適制御理論)、ポスト現代制御(H∞制御技術)、フィードフォワード制御技術、適応制御技術につても難解な式を使用せずに極力言葉で分かりやすく解説致しますので、制御技術の全体像を俯瞰することができ、どのようなときにどの制御技術を使用すればよいのかイメージできるようになります。
2)制御技術の基本である比例制御、積分制御、微分制御が具体的にどのようなものでどのような特徴があるのかが理解できます。
3)多くの企業では制御システム設計にMATLABという名称のソフトを使用しています。比例制御、積分制御、微分制御による制御システム設計とMATLABとの連携のさせたかたについても理解できるようになります。
4)制御技術を専門とする部下の管理・監督ができるようになります。
【講師】
(社)日本騒音制御工学会認定技士 (社)日本音響学会技術開発賞受賞 有限会社アイトップ 技術コンサルタント 通訳・翻訳 工学博士 小林英男 氏
【講師紹介】
東京電機大学工学部卒業後、リオン㈱に入社し、騒音・振動の測定・分析・対策、および海外事業部でセールスエンジニアとして従事。学生時代にカリフォルニア大学バークレイ校に語学研修、および毎日新聞社後援英語弁論大会で3位入賞。企業からの派遣で東京農工大学大学院工学研究科にて5年間特別研究員(産学協同研究、文部省認定)。
㈱アマダに勤務し、工場で組立・製造・検査、海外事業部で技術サービスおよび技術コンサルタント、システム事業部で板金加工自動化ライン(FMS)の開発・設計、技術研究所でアマダ製品の低騒音・低振動化および快適音化などの研究開発に携わり大ヒット商品を世に送り出した。上記のように、製造、サービス、設計、開発、研究の実務経験を積んだ。
その後、技術コンサルタントとして独立して25年が経過した。リオン㈱、㈱小野測器、サイバネットシステム㈱等をはじめとして1部上場企業の研究、開発、設計部署を中心に、500社以上の企業に対し技術指導およびコンサルティングを実施。この間に先進国を中心に30ヶ国以上に出張し、エンジニアとして英語で仕事をするだけでなく、通訳・翻訳なども行う。
技術セミナーの講師歴は25年間。日刊工業新聞社など主催の多くのセミナーの講師を行ってきている。
【プログラム】
1.制御技術とはどのような技術か?
2.世の中で使用されている制御システム設計法にはどのような種類の技術があるのか? それらの特徴は? どのようなところで使用されているのか?
(1)PID制御技術とは?
(2)現代制御技術とは?
(3)ポスト現代制御技術とは??
(4)フィードフォワード制御技術とは?
(5)適応制御技術とは?
3.制御技術と言うとまずはPID制御技術になります。この技術の特徴と使い方は?
4.PID制御技術による制御システムの設計のしかたは?
(1)入力と出力との間の関係をとりもつ伝達関数とは? なぜ伝達関数を使用するのか?
(2)伝達関数を理解するために必要になる数学にラプラス変換とフーリエ変換があります。通常、これらを説明するのに難解な数学が使用されますが、本セミナーでは説明を工夫し極力数式を使用せずに言葉だけで理解できるように解説致します。
(3)上記の(2)の説明による周波数応答についても大変分かりやすくなります。
(4)制御対象を安定に制御するために重要になるポイントについても、数式を使用せずに言葉と図を使用し分かりやすく解説致します。
5.実際には多くの企業で制御システム設計にMATLABというソフトを使用しています。MATLABでの制御システム設計のしかたとその実例(MATLABを使用したことが無いかたにもわかりやすく解説致します)
6.質疑応答
<受講料>
場所は小田原駅周辺、セミナー受講者に対して最大3時間実施いたします。日時は相談の上決定。
<テキストについて>
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