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~ 技術者が教える粉体の基礎からトラブル対処まで ~
講師
フルード工業(株) 執行役員 技術開発室長 小波 盛佳 氏
【略歴】
横浜国立大学大学院(化学工学専攻)修了後、日曹エンジニアリング(株)で粉体物性解析、機器の開発、粉体プラントのプロセス設計・プロジェクト、制御システム開発・設計や、半導体関連の設備・装置の開発・設計に従事。その後、新規事業開発リーダー、技術開発研究所長として大学・企業と提携し装置等の開発に携わる。
現在は、機械・設備の解析、コンサルタントを行う一方、大学の工学専門授業、技術者向けの粉体技術セミナー、技術文書セミナー、技術発想セミナー、技術士受験講座などで講義する。
月刊技術誌の編集委員(30年超)、専門の著作170件、講演170件。鹿児島大学等非常勤講師、「粉体技術」誌編集委員30年。鹿児島大学客員教授、横浜国立大学・千葉大学非常勤講師を歴任。技術士(機械部門)、工学博士。
受講料
49,980円(税込)
■ セミナー主催者からの会員登録をしていただいた場合、1名で申込の場合47,250円、
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受講対象・レベル
初めて粉体を扱う人でも粉体技術全体が概観でき、
粉体の取り扱いとトラブル対策の基本的な知識が身につきます。
趣旨
本講座では,粉体に携わり始めた方々に,粉体の特性とトラブルなく取り扱うコツをつかんでいただきます。まず、粉体装置・設備で付着、固結、閉塞、残留、摩耗などのトラブルがどうして発生し、どう防止すればよいのか、などを含めて粉を扱う基本的で大事なコツを解説します。次に物性測定、粉砕,分級,混合,偏析,貯槽,供給・計量,輸送について解説します。さらに,粉体プロセスにおけるトラブルの分析を行い,実際に起きたトラブル例を取り上げて対策を考えます。スケールアップにも言及します。物性測定と偏析はテキストに詳細を記載し、原則的な内容を説明します。
講義はアニメーションを含む模式図などで,「難しいことも分かりやすく(受講生評)」示し,粉体の取扱いを機器類の原理図,写真などを使いながら丁寧に解説します。テキストは、読みやすい文章形式の書籍でトラブル実例表も多く掲載され、復習およびトラブル時に参照できます。
プログラム
1.粉体の取り扱いのコツ
1-1 粉体とは(粉体の分類/粉体と粒体の境界/粉体の効用)
1-2 粉体と液体の取り扱いの違い(粉の特殊性)
1-3 粉体を扱う上での落とし穴(何を見落としているか)
1-4 面倒な扱いをなくすために(どう数値化するかなど)
2.粉体の物性と測定方法
2-1 粒子径(幾何学的代表径//ふるい径/沈降径/空気力学径/比表面積径)
2-2 粒子径分布(頻度分布/積算分布/質量分布と個数分布/粒子径測定法)
2-3 粒子密度(真密度/見掛け密度/かさ密度/空間率)
2-4 粒子の形状(球形度/円形度)
2-5 粉体層のせん断特性(内部摩擦、壁摩擦)
3.粉砕
3-1 粉砕の効果
3-2 粉砕の機構(圧縮/衝撃/剪断/摩擦)
3-3 粉砕のエネルギ
3-4 閉回路粉砕
3-5 さまざまな粉砕機
4.分級
4-1 部分分級効率
部分回収率曲線/歩留まり率/回収率/残留率/除去率
4-2 総合分級効率
ニュートン効率/有効率/分離粒子径
4-3 ふるい分け(注意点など)
4-4 流体による分級
4-5 さまざまな分級機
5.混合
5-1 混合とは
5-2 完全混合状態の意味
5-3 混合をどこまでやればよいか?
5-4 混合度の判定(直接判定、間接判定)
5-5 混合比、混合能力、混合速度
5-6 バッチ混合と連続混合
5-7 混合装置の選定
5-8 混合操作・混合装置のトラブル(所要動力、起動時動力、混合不良、ダマ)
6.偏析
6-1 偏析を生じる物性
6-2 偏析を起こさせる運動と力
6-3 実際の粉粒体の取り扱いにおける偏析現象
6-4 偏析の防止対策とその手順
6-5 偏析対策検討の実施例
7.貯槽
7-1 貯槽とは何か?
7-2 粉体貯槽の選定
7-3 粉体貯槽のロス容量計算と実際の容量
7-4 貯槽のトラブル実例と対策(貯槽の閉塞、摩耗、フラッシングなど)
8.供給と計量
8-1 供給装置の基本構成と機能
8-2 供給機の課題定量性、可変制御性、シール性、無害性など
8-3 供給装置の種類と選定
8-4 粉体の計量と精度
8-5 供給装置のトラブル
9.輸送
9-1 粉体の輸送(各種輸送の比較)
9-2 空気輸送方式の概要と選定
9-3 機械式輸送の概要と選定
10.粉体プロセスのトラブル
10-1 トラブルに対する心構え
10-2 トラブルが発生する工程とトラブルの内容
10-3 トラブルの分類と具体的な事象例
10-4 スケールアップによるトラブルの具体例
【質疑応答・名刺交換】
キーワード 粉体,微粒子,物性測定,粉砕,分級,混合,偏析,供給,輸送,トラブル
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