化粧品分野におけるレオロジーの測定・評価と製品開発への応用

化粧品の官能特性や濃厚粒子の分散特性、
内部構造の評価手法として活用されるレオロジー測定


基礎から測定・評価手法・事例、基剤の保存安定性や
口紅のうるおい感触付与への応用等について、3部構成で解説します。


セミナー講師


第1部
(株)アントンパール・ジャパン ビジネスユニット キャラクタリゼーション
マネージャー 宮本 圭介 氏

【専門】 レオロジー、流体力学

第2部
元 大手化学メーカー ご担当者様
【専門】 分散系のレオロジー、化粧品学

第3部
花王(株) メイクアップ研究所 上席主任研究員 博士(理学) 田村 英子 氏
【専門】 有機合成、レオロジー(高分子溶液)
  レオロジー学会技術賞受賞(2015年)


受講料


48,600円 ( S&T会員受講料 46,170円 )
(まだS&T会員未登録の方は、申込みフォームの通信欄に「会員登録情報希望」と記入してください。詳しい情報を送付します。ご登録いただくと、今回から会員受講料が適用可能です。)


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※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
※3名様以上のお申込みの場合、1名あたり定価半額で追加受講できます。
※受講券、請求書は、代表者に郵送いたします。
※請求書および領収証は1名様ごとに発行可能です。
 (申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。)
※他の割引は併用できません。


セミナー講演内容


第1部【12:30~14:00】
「化粧品分野におけるレオロジー測定の基礎と測定・評価手法」

 乳液を肌に塗った際の塗り心地(たれる、伸びが良いなど)、口紅の使用感、乳化安定性や粒子の沈降、分離、泡立ちが良い、悪いなど、これまで評価が困難であった官能特性および濃厚粒子の分散特性、内部構造の評価手法としてレオロジー測定(粘弾性測定)が注目を集めている。
 本講演では、レオロジー測定の基礎と化粧品サンプルの評価手法に関して、実際の測定例を交えながら解説する。

<得られる知識>
 レオロジー測定の基礎知識、官能特性、分散特性、内部構造評価など。

<主な受講対象者>
 レオロジー測定をこれから始める方、
 レオロジー測定の評価手法の選択、データ解析に悩んでいる方、
 官能評価を数値化したい方 など。

<プログラム>
1.化粧品分野におけるレオロジー測定による物性評価
 
2.粘弾性測定とは
 2.1 粘弾性・粘弾性体とは ~身近に存在する粘弾性物質~
 2.2 従来の粘度特性評価機とは ~回転粘度計の特徴と限界~
 2.3 粘弾性測定装置とは ~最新の粘弾性測定装置の特徴~
 
3.粘弾性測定の基礎
 3.1 粘弾性測定の概要 ~回転測定と振動測定~
 
4.回転(静的)測定の概要
 4.1 回転測定の概要
  4.1.1 ニュートン流動現象 ~粘度が一定?~
  4.1.2 ダイラタント現象 ~粘度が上昇?~
  4.1.3 シアシニング現象 ~粘度が下降?~
 4.2 回転測定評価例
  4.2.1 肌への塗布感の評価 ~塗り心地が良い・悪い、たれる・たれない~
 
5.振動(動的)測定の概要
 5.1 振動測定の概要
 5.2 様々な化粧品サンプルの評価例
  5.2.1 泡の内部構造評 ~泡立ちと泡切れの良し・悪し~
  5.2.2 長期分散安定性 ~沈降する・しない?分離する・しない?~
 
6.その他の評価事例
 6.1 髪の毛の湿度変化の評価 ~湿度変化による髪の毛の固さの変化~
 6.2 肌の摩擦特性評価 ~クリームを指で塗った際の肌との摩擦~

 □ 質疑応答・名刺交換 □



第2部【14:10~15:20】 
「化粧品用基剤の経時に対するレオロジー特性・諸物性の変化と保存安定性への応用」

 化粧用基剤として有用される界面活性剤/高級アルコールの分子集合体(aゲル)のレオロジー特性(流動曲線、クリープ測定、動的粘弾性)の経時変化、調製方法による諸物性の相違について概説する。

<主な受講対象者・得られる知識>
 化粧・医薬用クリーム製剤の研究・製造に携わっている技術者に対して、基剤の諸物性、
 特にレオロジー測定方法や、レオロジー特性に関する知識が習得できる。
 化粧用基剤(カチオン界面活性剤/高級アルコール)の諸物性(形態学的観察、熱分析他)  
 化粧用基剤のレオロジー特性(流動曲線、クリープ測定、動的粘弾性測定)

<プログラム>
1.はじめに
 1.1 レオロジーとは
 1.2 レオロジー測定の有用性
 1.3 レオロジー測定の基本

2.測定に用いた化粧用基剤の特長
 2.1 カチオン界面活性剤/高級アルコール基剤(ゲル)の特長
 2.2 基剤の諸物性に対する調製方法の影響

3.化粧用基剤の流動曲線
 3.1 周期的剪断
 3.2 定常流動

4.化粧用基剤のクリープ測定
 4.1 クループ曲線
 4.2 弾性率、粘性率の算出方法
 
5.化粧用基剤の動的粘弾性
 5.1 応力(歪)依存性
 5.2 周波数依存性
 
6.化粧用基剤のレオロジー特性の経時変化
 6.1 流動曲線の経時変化
 6.2 クリープ測定から算出した弾性率、粘性率の経時変化
 6.3 動的粘弾性の歪依存性の経時変化
 6.4 動的粘弾性の周波数依存性の経時変化
 
7.カチオン界面活性剤/高級アルコールのモル比の影響
 7.1 形態学的な変化
 7.2 レオロジー特性との関係

8.保存安定性への応用

 □ 質疑応答・名刺交換 □



第3部【15:30~16:30】 
「レオロジーを用いた口紅のうるおい感触付与とレオロジー的解釈」

 唇は非常に乾燥しやすく敏感な部位であり、口紅において「うるおい性能」は非常に重要な性能である。これまでにも、ケア剤や塗膜の水分閉塞性、塗布ツヤ向上等によるアプローチが行われてきたが、我々は唇をすり合わせた時に口紅の「うるおい感触」を感じるという、唇ならではのアプローチに着目した。また、その「うるおい感触」はレオロジーのFlow curveにおける高せん断速度域の第一法線応力差(N1)と相関があることが明らかとなった。しかしながら、N1を発現するポリマーは曳糸性を伴うことが多く、曳糸性を低減する必要があった。そこでN1を発現するが曳糸性が低いポリマー(セルロース誘導体)を新たに開発し、口紅製剤へ応用した。曳糸性が異なるポリマーがレオロジー挙動的にどう違うかについても解析したので紹介する。

<得られる知識>
・レオロジーの基本的な測定方法
・レオロジー挙動の解釈
・レオロジーを用いた化粧品へのアウトプット

<主な受講対象者>
 主に化粧品開発者。身近な口紅や単純系のレオロジー測定結果の内容なので、初心者でも大丈夫だと思いますが、少しはレオロジーを測定したことがある方の方が聞きやすいと思います。

<プログラム>
1.口紅のうるおい感
 1.1 口紅におけるうるおい性能の重要性
 1.2 口紅のうるおい性能向上のこれまでのアプローチ
 1.3 口紅特有の感触的アプローチ(うるおい感触とレオロジー)
 1.4 曳糸性という課題
 1.5 非曳糸性との両立
 
2.レオロジーによる解析(主に2つのポリマーの違いを中心に)
 2.1 曳糸性の評価
 2.2 Flow curve
 2.3 Dynamic viscoelasticity
 2.4 Cox-Merz則

 □ 質疑応答・名刺交換 □