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複合材料は高強度軽量部材として、様々な産業分野の製品に用いられるようになっています。このような製品に対する衝撃荷重による製品のダメージ評価は製品設計上非常に重要です。
現在では製品試作後の衝撃試験による評価に加えて数値シミュレーションによる評価が一般的になりつつあります。しかし複合材料のシミュレーションは非常に高度な計算手法が必要となるため、計算を安定に、またなるべく短時間で行うためには多くの予備知識が必要となります。
本講座ではシミュレーションに用いられる計算手法を、解析先任者以外の方にもわかりやすく解説します。また破断や剥離も含めた複合材料をモデル化するための最新のモデル化手法についても紹介します。
受講対象
・複合材料を用いた製品開発に携わる方
・複合材料の衝撃/落下解析を担当することになった方
・複合材料による製品の設計・開発を検討されている方
習得知識
・陽解法有限要素法による構造解析の基礎知識
・複合材料のモデル化の方法
・衝撃による破断、亀裂、剥離等の複合材料の破壊の評価手法
セミナープログラム
1. 複合材料の特徴
・基本的な構造
・材料物性とその特徴
・破壊モード
2. 陽解法有限要素法の基礎
・有限要素法の種類と特徴
・陽解法有限要素法の計算手順
・使用上の注意点
3. 衝撃解析の基礎
・要素タイプの種類と特徴
・材料モデル
・接触計算のロジック
4. 複合材料のモデル化
・モデル作成の方法
・材料モデル
・破壊のモデル化
5. 様々な解析事例の紹介
・層間剥離
・複合材料の最適設計など
講師
(株)トクラシミュレーションリサーチ 代表 博士(工学) 戸倉 直 氏
1984年より非線形熱・構造解析にかかわる。1989年より(株)日本総合研究所において衝撃・構造解析ソフトウェアLS-DYNAの技術コンサルティング業務を担当。2012年にTSRを設立し、衝撃問題、流体構造連成、粒子法、メッシュフリー、最適化など幅広い分野で活動中。また明治大学先端数理科学インスティテュートにおいて、折紙工学に関する研究を続けている。「折紙の数理とその応用」(共著、共立出版)、「衝撃工学の基礎と応用」(共著、共立出版)など著書多数。
所属学会:日本機械学会、日本計算工学会、日本シミュレーション学会
受賞歴:日本機械学会計算力学講演会優秀講演賞(2015)他
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