ポリマーアロイの基礎理論と実用的な設計方法-相容性と構造・物性制御、第四世代ポリマーアロイの工業化-

基礎的な相容化の考え方、分散相粒径制御技術の実例も解説!
また「第四世代ポリマーアロイ」設計技術の動向についても紹介

セミナー趣旨

 産業構造の歴史的変化の時代を迎えて、高機能材料の開発が求められている。
高分子材料については、1980年代頃までに基本的なポリマーアロイ技術が確立されてきたが、2000年代以降、新たなナノ分散技術が開発され、高分子材料の設計・実用化が進められている。
 本講座では、基礎的な相容化の考え方、分散相粒径制御の技術の実例について解説し、更に現在進行している「第四世代ポリマーアロイ」設計技術の動向についても紹介する。         

受講対象・レベル

高分子材料設計や高分子加工製品設計を担当業務としている技術者

必要な予備知識

高分子材料設計に関する各種の文献や書籍。 
演者の監修著書では、
*)今井昭夫(監修)「第三・第四世代ポリマーアロイの設計・制御・相容化技術」(S&T出版) (2016)
**)今井昭夫(監修)「高機能高分子複合材料」(AndTech)(2019)

習得できる知識

高分子材料の開発・設計に際して、各種の要求性能・機能をバランスよく達成させるための、ポリマーブレンドの技術の考え方。ポリマーアロイモルフォロジ―制御による性能発現の実例。最近のポリマーアロイ形成技術の進捗。

セミナープログラム

1.混合について−混ぜる、混ざる、溶け合う
2.ポリマーブレンド/ポリマーアロイとは?…相溶性と相容性
3.ポリマーアロイのモルフォロジーとは?
  3.1 ミクロ分散とナノ分散、分散粒径を決定する要因
  3.2 ポリマーアロイ設計におけるトップダウン戦略とボトムアップ戦略
  3.3 樹脂の耐衝撃強度に対する分散粒径と粒径分布の影響
  3.4 ポリマーアロイのモルフォロジーの測定・観察
  3.5 ポリマーアロイのモルフォロジーと動的粘弾性の温度依存性

4.相溶性パラメーターとは?
  4.1 相溶性パラメーター(SP値)とは何か?
  4.2 ポリマー混合とSP値
  4.3 SP値の適用の可能性と限界

5.相容化剤の種類と活用事例
  5.1 相容化の考え方と相容化剤の利用 
  5.2 相容化の機構・・・分子論・熱力学的解析事例
  5.3 ゴム工業における相容化剤の利用例  
  5.4 「最適」相容化剤の分子設計

6.工業化されたポリマーアロイ材料開発の歴史
  第一世代ポリマーアロイと第二世代ポリマーアロイ

7.リアクティブ プロセッシングと第三世代ポリマーアロイ
  7.1 リアクティブ プロセッシングの特徴 
  7.2 リアクティブプロセッシングのプロセス解析
  7.3 耐衝撃強度/耐熱性/耐薬品性の同時改良樹脂材料の設計

8.ポリマーアロイ技術を応用した樹脂ゴム特性改良
  8.1 樹脂ゴム材料 表面外観特性の改良
  8.2 ブリード・ブルーム改良技術への応用

9.最近の「第四世代」ポリマーアロイ技術の動向と将来的技術課題
  9.1 高せん断によるナノモルフォロジ―の制御  
  9.2 植物由来樹脂への応用
  9.3 ナノレベルのモルフォロジー・物性粘弾性解析手法の進歩 
  9.4 新規な相溶性ポリマーの開発
  9.5 新規リアルブロック共重合体の合成技術の進歩

10.Q&A, 個別案件のコンサルテーション

セミナー講師

テクノリエゾン事務所 代表  今井 昭夫 先生
略歴:
1973年〜 住友化学(株)にて合成樹脂・ゴム材料の開発研究に従事
        同社 理事・石油化学品研究所長兼 樹脂開発センター所長を経て、
2011年   日本エイアンドエル(株) 代表取締役社長に就任
2015年   同社退社。 高分子材料関連技術の指導、並びに民間企業の研究開発運営・
       技術経営の指導・支援を主体とするコンサルタント業務を行うテクノリエゾン事務所を主宰。
2016年〜 市民講座「知の市場」化学産業特論講師、
2017年〜 公益社団法人 高分子学会「次世代イノベーター育成講座」講師としての活動も継続中。 
■専門および得意な分野・研究:
 高分子合成、重合生産プロセス、ポリマーアロイ、材料開発研究マネジメント
■本テーマ関連学協会でのご活動:
 特定社団法人 高分子学会フェロー
 一般社団法人 新化学技術推進協会新素材分科会メンバー

セミナー受講料

1名47,300円(税込(消費税10%)、資料・昼食付)
 *1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円
 *学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。

※ご連絡
 当セミナーの会場では、現金による受講料支払いを休止させていただくこととなりました。
 現金にてお支払い希望の方は、コンビニエンスストアにてお支払いできる用紙をご送付申し上げますので、お近くの店舗にてお支払い頂けましたら幸いです。尚、領収証をご希望の方は、コンビニ支払い時に発行される振込受領書と引き換えにて発行させて頂きます。


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

47,300円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行払い、コンビニ払い

開催場所

東京都

MAP

【品川区】きゅりあん

【JR・東急・りんかい線】大井町駅

主催者

キーワード

高分子・樹脂材料

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高分子・樹脂材料

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