乳化物・可溶化のテクニック −調製・安定性の予測とトラブル対策・処方設計の実例−

★現場に戻ってすぐに役に立つよう、具体的なテクニックをたくさん紹介!
★安定・微細なエマルションの調製技術、たくさんの油を溶かし込む可溶化技術とは!
★乳化剤の上手な選定と活用、実際の処方を例にした最新乳化可溶化のテクニック!


講師


山形大学大学院 理工学研究科 教授 工学博士 野々村 美宗 先生
花王(株)入社。化粧料、身体洗浄料の商品開発研究に従事。2007年5月より現職。

■専門・現在の業務等
界面科学、化粧品学、エマルション製剤・触感に着目した材料の開発

■本テーマ関連学協会での活動
日本化学会、日本物理学会、日本油化学会、色材協会、日本化粧品技術者会


セミナーポイント


■講演ポイント
 魅力的な食品・化粧品・医薬品・化学品を開発するために、商品開発研究者は最先端の科学・技術を駆使してさまざまな工夫を凝らしています。
 本講座では、エマルション・可溶化物を調製する上で最も大切な界面活性剤の選び方や添加剤の効果について講義します。また、実際に商品に応用された処方設計の実例も紹介します。
 まず、エマルション・可溶化物の特性と界面活性剤の選び方の一般則について概説した上で、商品開発の現場で行われているエマルションの安定化のテクニックを紹介します。
 特に、クリーミングや合一を防止するための処方例や転相乳化法・液晶乳化法などのより微細なエマルション滴を調製するために開発されたテクニックについて学びます。ウオータープルーフタイプのメイクもがんがん落とせるマイルドクレンジングの仕組みやクリーミーな泡の立つ処方の作り方についても解説します。
 さらに、乳化物を調製する時に問題となりやすい乳化装置の選び方やスケールアップのポイントについて解説します。
 最後に、低刺激製剤などで実用化されている界面活性剤を用いない高分子乳化、ピッカリングエマルション、より複雑な構造を付与できる多相エマルションについても紹介します。
 これらの知識は化粧品や医薬品、食品の商品設計だけでなく、その原料を開発する上でも有用です。次の日に現場に戻ってすぐに役に立つよう、具体的なテクニックをたくさん紹介していきますので、ぜひお越しください。

■受講後、習得できること
・乳化剤の上手な選定と活用
・安定なエマルションの調製技術
・微細なエマルションの調製技術
・たくさんの油を溶かし込む可溶化技術
・乳化・可溶化を利用した処方設計の実例


セミナー内容


1.乳化と可溶化
  ・エマルションと可溶化物の状態と種類
2.界面活性剤とは
  ・界面活性剤の定義と種類
  ・界面活性剤の機能と応用例
3.どうやってエマルションの保存安定性を高めているの?
  ・クリーミングと合一の防ぎ方
  ・αゲル乳化法
  ・粘土鉱物乳化法
  ・保存安定性の評価法
4.どうやって微細なエマルション滴を調製しているの?
  ・転相乳化法
  ・転相温度乳化法(PIT乳化法)
  ・D相乳化法
  ・液晶乳化法
5.多相エマルションはどんなふうに応用すればよいの?
  ・カロリーオフタイプマヨネーズへの展開例
  ・皮膚外用剤への展開例
  ・安定性確保の秘訣
6.がんがん落とせるマイルドクレンジングの仕組み
  ・たくさん油を可溶化する活性剤の選び方
  ・油剤・高分子・添加剤を使った性能アップ
7.これからの実用化が期待される乳化・可溶化技術
  ・固体粒子を利用したピッカリングエマルション・ドライウォーター
  ・高分子を利用したサーファクタントフリーエマルション
  ・超音波を利用したサーファクタントフリーエマルション
  ・超臨界水を利用した名のエマルション調製

<質疑応答>


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開催日時


10:30

受講料

46,440円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

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東京都

主催者

キーワード

化学技術

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