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ターボポンプ(渦巻きポンプ)の運転・保守管理を担うエンジニア必聴!
基礎理論や要素部品を整理したうえで、運転・保守に必要な基礎知識とトラブルシューティングの基本手順を速習
講座概要
ポンプは各種産業において、水、石油、化学液、薬品などの液体を移送する配管システムの心臓にも例えられる重要な機械です。ポンプが無ければ私達の生活は成り立たないと言っても過言ではありません。
ポンプを安全に運転して、様々な生産設備やシステムにおいてポンプが意図通りに機能を発揮するためには、ポンプに関する基礎知識を持った上で、ポンプの一般的な運転手順を正しく理解するとともに、運転管理する上で注意が必要となる事象についても知っておく必要があります。
またポンプが長期間にわたりその機能をいかんなく発揮して、様々な生産設備やシステムにおいて配管系統の心臓部としての役割を担うためには、適切な保守管理の計画と遂行が必要不可欠となります。
トラブル発生時には速やかに原因究明して復旧に努めることで設備停止による損失を最小限に食い止めることも要求されます。
本セミナーでは先ず、産業界で広く使用される渦巻きポンプに代表されるターボ形ポンプについて、ポンプの基本分類や構造分類、基本機能と性能、NPSHとキャビテーション、要素部品、性能調整と省エネルギなどポンプを扱う上で必須となる基礎理論についてわかりやすく解説します。
その後、ポンプ一般的運転手順と運転上の注意事項、状態監視と定期点検による保守管理、ポンプによくみられるトラブルとその要因、トラブルシューテイングの手順、について解説します。
各種産業界でターボ形ポンプの運転管理や保守管理に携わる新入社員や若手技術者の方々はもちろん、ターボ形ポンプの知識を身につけたい幅広い方々のご参加をお待ちしております。
講師
吉川 成 講師(元 荏原製作所 製品開発室長)
プログラム
1.ポンプの基本分類
(1)ポンプの大分類
(2)ターボ形ポンプの種類と特徴
2.ターボ形ポンプの基本機能と性能、設計圧力とサイズ
(1)ターボ形ポンプの基本機能、要項・・・流量と全揚程
(2)全揚程の計算・・・実揚程とシステムヘッドについて
(3)水動力と効率、特性曲線
(4)比速度Ns・・・羽根車の相似性
3.キャビテーションとNPSH
(1)飽和蒸気圧力について
(2)キャビテーションとは
(3)NPSHについて・・・NPSHAとNPSHR
(4)吸込み比速度Sについて
4.ポンプの要素部品
(1)軸受・・・自己潤滑と強制給油潤滑
(2)軸封・・・グランドパッキンとメカニカルシール
5.ポンプの性能調整と省エネルギ
(1)回転速度による性能調整
(2)羽根カットによる性能調整
(3)段数変更による性能調整
(4)新規交換による性能向上
6.ポンプ運転手順と注意事項
(1)始動前の実施項目と確認事項について
(2)ポンプの始動と始動後の注意事項
(3)直列運転・並列運転
(4)締切運転の危険性と最小流量
(5)山形QHカーブを持つポンプの注意点
(6)ポンプ逆回転の可能性
(7)過大流量運転に関する注意点
7.ポンプの保守管理
(1)状態監視・・・振動と軸受温度
(2)定期点検・・・簡易点検と本格点検
8.トラブルとその要因
(1)ポンプによくみられるトラブルとその要因
(2)トラブルシューティング
9.質疑応答
主な受講対象者
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