液晶ポリマーの材料設計と複合化,応用技術,高周波特性評価

★種類と製法,耐熱性,耐薬品性,剛性のコントロール


★色あいの制御,異方性やウエルド強度改善のポイント


★5G機器,次世代型スマートフォン,自動運転車用高周波基板などへの採用動向


受講料


1名につき60,000円(消費税抜,昼食・資料付)


〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき55,000円〕


【10:00〜12:00】

第1部 液晶ポリマー(LCP)における材料設計と各種応用

●講師  ポリプラスチックス(株) 研究開発本部 研究開発センター 主席研究員 博士(工学) 深津 博樹 氏 


【講座の趣旨】

 液晶ポリマーは特異的な分子構造に由来したユニークな特性を有します。さらに,充填材を使用目的に応じて適切に設計することで,高流動性,低変形の射出成形用材料が得られます。  液晶ポリマーは骨格的に低誘電率,低誘電正接特性を有することから,5G対応に適した材料として注目されています。本講座ではLCP材料設計と特徴を最大限利用するための材料選択,射出成形方法を提案し,用途展開事例を紹介します。


【セミナープログラム】

1.LCPポリマーの特徴
  1.1 LCPの化学構造,溶融と固体構造
  1.2 固化挙動とP.V.T(圧力.体積.温度)曲線
  1.3 流動特性,熱的特性

2.LCPコンパウンドの開発動向
  2.1 電子デバイス用樹脂への要求特性の最近の傾向
  2.2 成形品変形の原因と設計・材料・成形からの対応方法
  2.3 高耐熱材料の開発動向
  2.4 カメラ向け材料の開発動向
  2.5 5Gに対応した材料開発動向

3.LCP材料の用途
  3.1 モバイル・PC向け採用事例
  3.2 自動車用途採用事例
  3.3 非射出分野の採用事例

4.精密成形のための射出成形技術
  4.1 LCPの射出成形の注意点
  4.2 成形条件によるトラブルシューティング

【質疑応答】


【12:45〜13:45】

第2部 高周波用電子部品を支える評価技術 −LCPの分析評価事例を含め−

●講師  (地独)神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC) 電子技術部  電磁環境グループ 土屋 明久 氏 


【講座の趣旨】

 5Gなど高速化したデータ信号を扱わなければならなくなる機会が増え,高周波基板としての可能性を有するLCPフィルムについて誘電率,透磁率測定など伝送特性を含めた,各種評価技術とその事例について紹介します。

【セミナープログラム】

1.はじめに

2.材料定数測定とその装置について

3.伝送特性測定とその装置について

4.電磁界解析とその装置について

5.液晶ポリマー(LCP)製回路基板の高周波特性評価

【質疑応答】


【14:00〜15:00】

第3部 2成分液晶の系内重合に基づく液晶ポリマーの設計

●講師  (国研)理化学研究所 創発物性科学研究センター 創発生体関連ソフトマター研究チーム リーダー 博士(工学) 石田 康博 氏 


【講座の趣旨】

 我々はこれまでに,カルボン酸とアミンとの塩のどちらか一方のユニットにアルキル長鎖を導入することにより,カラム状液晶が普遍的に得られることを見いだしている。この液晶は,結晶に準ずる秩序性を持ちながら,物質の出入りや反応を許容するだけの適度な自由度も併せ持つ。加えて,カルボン酸・アミンともに入手容易な物質であり,キラル化合物を含む多様な分子を容易に購入または合成できる。この二成分液晶の系内重合を利用することで,物質の分離・検出・反応・配列のための有用な媒体が得られることを実証してきた。本講演では,アイディアの原点から最新の成果までを概説する。 
 
【セミナープログラム】

1.多成分液晶の種類と系内重合
  1.1 多成分液晶の種類
  1.2 液晶の系内重合に基づくポリマー材料

2.カルボン酸・アミン塩の系内重合に基づくポリマー材料
  2.1 合成法
  2.2 キラル分離への応用
  2.3 キラル検出への応用
  2.4 キラル配列への応用

3.カルボン酸・アミン塩の系内光反応に基づく分子フラスコ
  3.1 キラル光反応への応用
  3.2 キラル交差光反応への応用
  3.3 準安定性に基づくキラル反転現象

【質疑応答】 


【15:15~16:00】

第4部 液晶ポリマーを用いたフレキシブル回路部品,コネクタの4K8Kおよび5G技術への応用

●講師  山一電機(株) CN第1技術部 米沢 章 氏 


【講座の趣旨】

 4K8K高精細映像技術において、その大容量データを伝送するケーブルは,重要な高周波電子部品の一つです。近年話題となっている第5世代移動通信システム(5G)の整備も着々と進み、その活用領域も拡大しつつあります。当社は昨年,16Gbps高速伝送の液晶ポリマーベースFPC・コネクタの開発を行いました。  開発にあたっては、新規メディアICによる次世代高速インターフェース技術の進展及び高速・長距離伝送シミュレーション技術の発展が背景にあります。これらを含めて、製品と開発の経緯をご紹介します。

【セミナープログラム】

1.はじめに

2.液晶ポリマーベースFPC・コネクタについて
   構成と構造,機能と特性,他

3.応用展開,今後の展望

【質疑応答】


【16:00〜17:00】

第5部 LCP/ポリマーブレンドの基礎と事例紹介

●講師  東京工業大学 物質理工学院・材料系 助教 博士(工学) 久保山 敬一 氏 


【講座の趣旨】  

 LCPは高い配向性を有するため,熱可塑性樹脂とブレンドすることにより,樹脂の力学的特性を改善したり光学特性を制御したりすることが可能である。本講座では,LCPと熱可塑性樹脂をブレンドする際に知っておくべき基礎的な事柄につ いて解説した後,LCP/ポリマーブレンドの事例について紹介する。

【セミナープログラム】

1.LCP/ポリマーブレンドの基礎知識
  1.1 ポリマーブレンドの基礎
  1.2 LCPと他のポリマーをブレンドする際に考慮すべき因子

2.LCP/ポリマーブレンド事例紹介(文献より)
  2.1 LCPブレンドの構造と特性
  2.2 LCPコンポジットの特性

3.LCP/ポリマーブレンドによる光学特性制御
  3.1 複屈折制御の考え方と事例
  3.2 散乱型偏光板のコンセプトと事例

【質疑応答】


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開催日時


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64,800円(税込)/人

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【品川区】技術情報協会セミナールーム

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主催者

キーワード

高分子・樹脂技術

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