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光硬化材料の設計、評価法、各種トラブルの原因と対策等、
1日で基礎から実践までしっかり習得できるセミナーです!
セミナー趣旨
光硬化技術は、コーティング、インキ等の表面加工技術から、エレクトロニクスや自動車関連等の部材などの幅広い領域や接着等の応用へと幅広く展開されてきています。
この技術は、省スペースでの高速硬化が可能であるため熱硬化に比べて経済的であり、また、環境保全の立場からもますます重要になってきています。
このように多くの利点を有していますが、実用化に当たっては、その硬化機構を理解しておかないと各種のトラブルが発生する場合も多く見受けられます。
受講対象・レベル
・光硬化型材料を設計したい方(化学系メーカーの技術者、研究者)
・光硬化プロセスにかかわる方(光源等の光硬化関連機器メーカーの技術者)
・光硬化技術を利用しようとしている方(各種ユーザー)
・知識としてこの技術を理解しようとしている方(上記以外の方々:例えば、営業の方)
必要な予備知識
・できるだけ、図解でのイメージとしての理解を狙うので、特定の基礎知識は必要ありません。
・化学構造式のようなものも少しは取り扱うため、化学に対するアレルギーが少ないことが望ましいが、羅列とならないように配慮します。
習得できる知識
1. 光硬化技術の原理の理解
・液状樹脂が固まるということ
・濡れと接着(密着)
2. 光硬化技術の実際的な具体例
・液状硬化型材料の設計のポイント
・硬化過程、硬化物特性等の評価法
3. 各種トラブルの原因理解とその対策
・硬化性向上へのポイント
・密着性等の不良対策
セミナープログラム
■理解の困難さ?
この技術は、各種の要素技術の組み合わせから成り立っているため、その内容が多岐にわたり、一見複雑に見えるかもしれません。そのため、この分野に興味を持たれた初心者の方たちの中には、習得するのが大変そうだなと思われている方も多く見受けられるようです。しかし、個々の要素技術の基本をきちんとイメージとして捉えて全体像をザックリと捕まえることができれば、理解は一気に容易になるでしょう。
■本講座の進め方
本講座では、液体が固体と変化するという光硬化の過程について、全体を俯瞰できるように配慮して説明を行います。
最初に、基本的な事項である「液体と固体の違い」について、物質のミクロなイメージを模式図として理解できるような説明から始めます。
そのうえで、光硬化技術の実際に即した形で、各段階における評価に必要となる技術の説明を続け、個別の事案への理解を深めていきます。
最後に、演者のこれまでの経験に基づく「役に立つTips」等の具体的な事例についても説明を行います。
これらの説明においては、できるだけ多様な切り口からの説明を行い、図を多用することで直感的なイメージとして理解できることを目指します。
1.はじめに
ここでは、講座全体のイントロダクションとして、光硬化技術の用途やメリットを示したのちに、この講座の進め方についてお話します。
1.1.簡単な自己紹介
1.2.光硬化の難しい点
1.3.理解へのアプローチ
1.4.本講座の進め方
2.液体と固体の違いについて
最初に、最も基礎的な事項である「液体と固体の違い」について、物質のミクロなイメージを模式図として理解できるような説明から始めて理解を深めます。
2.1.結晶と液体の違い
2.2.流れるということは?
2.3.固体と液体の境目
2.4.ガラス状態とは
3.液状樹脂が固まるということ
光硬化とは、「液状材料が、光の照射で硬化して、硬化物を生成」するという技術です。
ここでは、その全体像が理解できるように、液状樹脂が固まるということについて様々な視点から概観します。
3.1.液状樹脂が固まるということ
3.2.高分子とは
3.3.光反応について
3.4.重合反応のシミュレーション
4.光開始重合反応について
光硬化反応の一番重要なポイントである光開始重合について、光ラジカル重合を中心にまとめます。
4.1.ラジカル重合について
4.2.光開始ラジカル重合のポイント
4.3.エン・チオール系のラジカル反応
5.光硬化型材料の構成要素について
実際の光硬化型材料の構成要素について、広く用いられているアクリレート類のラジカル重合型材料を中心に説明します。
5.1.光ラジカル硬化に用いられる反応性材料
5.2.光開始剤について
5.3.その他の添加剤
6.硬化型材料の評価について
光硬化を行う際の各段階における評価方法について、ここで議論します。
6.1.液特性の評価
6.2.硬化特性の評価
6.3.硬化物物性の評価
6.4.その他の評価
7.UV硬化技術を有効に利用するためのTips
今後の開発に役立つTipsについて、これまでの経験に基づいて説明します。
7.1.硬化反応を効率よく行うためには(例えば、暗所での硬化)
7.2.硬化収縮と応力集中の関係について
7.3.メゾスケールで考えることの意味
8.Q&D (Question and Discussion)
皆様の疑問を整理して理解していただく意味で、単純に質疑応答というわけではなく、質問と議論という形にできればと考えています。
【付録】
以下の事項については、時間の余裕があれば議論を行いますし、また、興味のある方がいれば簡単に説明を行う予定です。
1.光開始カチオン重合反応について
ラジカル型の材料とは異なる特性を有する光開始カチオン重合について、簡単にまとめます。
1.カチオン重合について
2.光開始カチオン重合のポイント
3.ラジカル重合とカチオン重合の比較
2.レオロジーについて
材料の特性を評価する場合の基本となるレオロジーという考え方についての説明をまとめます。
1.レオロジーの基本的な考え方
2.物質の歪みと応力
3.基本的なモデル
4.緩和時間について
5.粘弾性測定
セミナー講師
東亞合成 株式会社 R&D総合センター 専門主幹 博士 佐々木 裕 先生
セミナー受講料
1名47,300円(税込(消費税10%)、資料・昼食付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です
開催日時
10:30 ~
受講料
47,300円(税込)/人
※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます
※銀行振込、コンビニ払い
開催場所
愛知県
【名古屋市中村区】名古屋国際センター
【地下鉄】国際センター駅
主催者
キーワード
高分子・樹脂材料
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開催日時
10:30 ~
受講料
47,300円(税込)/人
※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます
※銀行振込、コンビニ払い
開催場所
愛知県
【名古屋市中村区】名古屋国際センター
【地下鉄】国際センター駅
主催者
キーワード
高分子・樹脂材料関連セミナー
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