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【対象者】
・嗅覚センサについての情報を収集したい方
・MSSの基本原理から周辺要素技術の開発、統合まで総合的に知見を得たい方
・MSSに関する最新の情報を得たい方
【セミナーで得られる知識】
・MSSの動作原理と応用方法
・嗅覚センサシステムにおける構成要素とそれらの統合方法
・機械学習との融合による可能性と応用分野
・産学官連携の体制と進捗状況
【趣旨】
五感のうち、最もデバイス化が遅れているのが「嗅覚」です。人工嗅覚の実現を難しくしている大きな要因が、その測定対象である「ニオイ」の複雑さです。「ニオイ」とは、40万種類以上といわれる各成分が、任意の割合で数種から数千種混ざり合って形成されるものであり、さらにこれが時間的にも空間的にも絶えず揺らぎます。この捉えどころの無い「ニオイ」を測り、人間が理解できる情報に変換する嗅覚センサの実現は、最高難度の科学技術課題のひとつといえます。この実現に向けて、嗅覚センサに要求される要素を網羅した膜型表面応力センサ(MSS)を中心に、最先端のハードウェア(センサ素子+感応膜など)とソフトウェア(機械学習など)について、基本的な原理から、それらの要素を統合する総合的な研究開発まで、最新の成果や産学官連携体制と共にご紹介します。
【プログラム】
1.はじめに
1-1 ニオイとは
1-2 嗅覚センサの現状と可能性
2.MSSとシステム要素技術の研究開発
2-1 ナノメカニカルセンサについて
2-2 カンチレバーからMSSに至る経緯の技術的開設
2-3 MSSの動作原理と各部の役割について
2-4 感応膜の設計と各種被覆方法
2-5 嗅覚センサシステム設計のポイント
2-6 基礎的なデータ解析
2-7 MSSの応用例
2-8 社会に貢献できる嗅覚センサシステムとは
3.産学官連携による最先端技術の垂直統合
3-1 MSSアライアンスと最新成果紹介
3-2 MSSフォーラムのご案内
4.ハード(センサ)とソフト(機械学習)の双方向開発
4-1 ニオイから特定指標の定量抽出
4-2 特徴量抽出のポイント
4-3 各種解析方法と得られる結果の考え方
4-4 情報計測による化学センサの新たな展開
5.気体分子の新たな絶対量評価手法
5-1 流体熱力学質量分析(AMA)
5-2 解析モデルの導出
5-3 アプリケーション事例と今後の課題
6.まとめ
6-1 生体ガスによる非侵襲性医療診断の動向と可能性
6-2 嗅覚センサのアプリケーション分類
6-3 固体―気体界面における感度の考え方について
6-4 化学センサにおける標準化について
6-5 将来展望と今後の課題、最新研究動向
質疑応答、名刺交換
【講師】
吉川 元起 氏
国立開発研究法人 物質・材料研究機構 機能性材料研究拠点
センサ・アクチュエータ研究開発センター
嗅覚センサグループ グループリーダー【講師経歴】
国立研究開発法人物質・材料研究機構(NIMS)機能性材料研究拠点 センサ・アクチュエータ研究開発センター(CFSN)嗅覚センサグループ グループリーダー。
2004年 東京大学大学院 理学系研究科 化学専攻博士課程修了
2005年 東北大学 金属材料研究所 助教
2007年 バーゼル大学(スイス)客員研究員
2009年 独立研究開発法人(NIMS)国際ナノアーキテクトニクス研究拠点(WPI-MANA)ICYS-MANA研究員
2011年 NIMS WPI-MANA 独立研究者
2016年 NIMS WPI-MANA ナノメカニカルセンサグループ グループリーダー
2018年より現職
主な受賞歴は2013年 つくば奨励賞(若手研究者部門)、2015年 nano tech 2015 プロジェクト賞(ライフナノテクノロジー部門)、2018年 文部科学大臣表彰(開発部門)、2019年 清山賞。
嗅覚センサシステムによる社会貢献と世界平和を目指す。
受講料
* 49,000円(税込)※ 昼食・資料代含
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* アカデミック価格は 25,000円(税込)
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