【中止】抵抗率測定ノウハウ -電気化学の基礎からデータ解釈まで-

材料特性に合わせた抵抗率測定手法の選び方、
条件設定、注意点を分かりやすく解説!

セミナープログラム

【10:00‐12:00】
1.電気化学測定の基礎と測定法
福井大学 青木 幸一 氏
【習得できる知識】
 通常の技術や知識から電気化学の技術へと、すぐに展開できる情報を提供します。電気化学測定法の原理である平衡測定および時間変化の測定法を、説明いたします。界面のある材料の電気抵抗測定、界面の静電容量測定、サイクリックボルタンメトリ(電位掃引による電流電圧曲線測定)、交流インピーダンス測定の原理を、具体例と共にお話いたします。
【講座趣旨】
 リチウムイオン電池、湿式型太陽電池、スーパーキャパシターなど、発電や蓄電技術の高度化が社会の大きな要求になっています。電気化学測定法および考え方は、その開発の鍵となります。
電気化学は界面現象であるため、通常の化学や物理の扱うバルク(3次元)の性質とは異なります。電気抵抗の測定さえ、一筋縄ではできません。電気化学測定によるデータを、通常の分光学測定法等と同じように解釈すると、開発に支障をきたします。本当の開発を生み出す技術と解釈をお届けいたします。

1.身の回りの電気化学
 1.1 デジボルによる水の抵抗測定?
  ・電磁気学における電位
  ・界面があるときの電圧とは
 1.2. 電池を海に落としたら?
  ・電極反応
  ・電極電位
  ・電気二重層

2.電気化学の考え方
 2.1 実測した電位の意味 空気中の電圧
 2.2 イオン伝導、4電極測定の無意味さ
 2.3 電気化学平衡 Nernst式
 2.4 電気二重層 なぜ電極反応が起きるか
 2.5 反応の速度 電流

3.電気化学測定法の概要
 3.1 測定の基礎技術 装置
  ・電極
  ・平衡の測定
  ・速度の測定
 3.2 二電極式と三電極式測定法 酸化と還元の分離
 3.3 測定法の一般理論 物質移動
  ・電極反応
  ・化学反応

4.サイクリックボルタンメトリ
 4.1 原理:何がわかるか
 4.2 装置、実践方法
  ・電位範囲
  ・掃引速度
  ・破壊測定の利点
  ・多重掃引
 4.3 測定結果の解析 ピーク
  ・波の出現条件
  ・平衡か速度か
 4.4 理論的解釈 拡散律速電流
  ・吸着波
  ・静電容量電流
 4.5 ボルタンメトリ実験例

5.交流インピーダンス法
  5.1 考え方と必要な装置
  5.2 等価回路の考え方
   ・実用例、危険度と行き詰まり
  5.3 伝導度測定の原理と実際、解釈法
  5.4 静電容量測定とスーパーキャパシタ
  5.5 酸化還元種の交流インピーダンス特性

【質疑応答】


【12:45‐17:00】
2.抵抗率測定の正しい測定法と測定テクニック
(株)三菱ケミカルアナリテック 西井 俊文 氏
 
【講座の趣旨】
 金属の電気抵抗は試料の長さに比例し、その断面積に反比例する。その時の比例定数が抵抗率と定義されている。従来はこの定義に則って、柱状の試料を作りその断面に対して一定電流を流し、別途作成した電圧電極間の電位勾配を測り、オームの法則から抵抗値を求めた。更に、上記の定義に基き抵抗率を算出していた (4端子法) 。  そもそも抵抗率の定義が導かれた時代には、測定対象試料 (=材料) は金属が中心で均一組成と考えられていた。しかし、現在では材料技術は飛躍的に進歩し、金属、プラスチック、セラミックスのみならず、それらを複合した材料 (バルク体) や薄膜材料が日々開発されている。特に、電子材料の分野では、スマートフォン等のモバイル端末の発展や自動車の電動化に伴い、リチウムイオン電池やプリンテッドエレクトロニクス材料等、急速な進歩を遂げている。  まず、研究開発者にとっては抵抗率を正しく測る事が重要であり、更にその次に各種材料の特性に合わせた測定方法やデータの解釈が必要となってきた。  本セミナーでは、基本的な測定方法について解説し、材料に合わせた応用例についても説明する。


1. 抵抗と抵抗率

2. 低抵抗領域の測定

3. テスターで測ると何故不安定なのか?

4. 4端子法と2端子法

5. 接触抵抗とは?

6. 4探針法とは?

7. 4探針法と4端子法の違い

8. シリコンウエハの抵抗率測定

9. 表面抵抗率と体積抵抗率の使い分け

10. 傷が付き易い試料の測り方

11. 低抵抗薄膜の抵抗率測定

12. 黒鉛バルク材の体積抵抗率測定

13. 高抵抗領域の測定
 13.1. 重リング法とは?

14. 表面抵抗率と体積抵抗率の測り方は違うのか?

15. JIS K6911とは?

16. ガード電極は必要か?

17. 温度や湿度で抵抗値が変わるのか?

18. 印加電圧や測定時間はどのように決めるのか?

19. 高抵抗薄膜の測定

20. 中間領域の試料は定電流印加法と定電圧印加法のどちらで測るか?

21. 粉体の抵抗はどうやって測るか?

22. フィルムの厚み方向の測定

23. 高温や低温下での低抵抗測定は?

【質疑応答】

セミナー講師

1.福井大学 名誉教授 工学博士 青木 幸一 氏
2.(株)三菱ケミカルアナリテック 営業推進部 西井 俊文 氏

セミナー受講料

1名につき 55,000円(消費税抜、昼食・資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき50,000円〕


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:00

受講料

60,500円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込、会場での支払い

開催場所

東京都

MAP

【品川区】技術情報協会セミナールーム

【JR・地下鉄】五反田駅 【東急】大崎広小路駅

主催者

キーワード

計測工学   電気化学

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受講料

60,500円(税込)/人

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