以下の類似セミナーへのお申込みをご検討ください。
物性などの基本から測定・評価法、装置・操作機器、スケールアップまで、
粉体を取り扱う学問「粉体工学」の基礎の基礎!
★ わかりやすい講義に定評のある岡山大 後藤先生が贈る、知っておくべき粉体のキホンとコツ!
★「粉体に関わる業務にこれから就かれる方」、「基本を学び直したい方」、「包括的な知識を学ぶことで、品質改善やトラブル突破の指針を得たい方」などに特にお勧めのセミナーです。
講師
岡山大学 大学院 自然科学研究科 応用化学専攻 教授 後藤 邦彰 先生
■ ご経歴:
平成元年 広島大学 大学院工学研究 移動現象工学専攻 博士後期課程 中途退学
平成元年 京都大学 工学部・助手
平成8年 日本学術振興会「海外の中核的研究拠点への派遣研究者」として
Fraunhofer Institute of Toxicology and Aerosol Reseachに滞在
平成9年 山口大学 工学部・助教授
平成15年 岡山大学 工学部・教授
平成17年 岡山大学 大学院自然科学研究科・教授(改組による)
現在に至る
■ 本テーマ関連学協会でのご活動:
・化学工学会
粒子・流体プロセス工学部会 部会長
岡山地区懇話会 幹事
・粉体工学会 副会長
・日本粉体工業技術協会
産学技術交流推進部門マネージャー
計装測定分科会 副コーディネータ
受講料
1名46,440円(税込(消費税8%)、資料・昼食付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき35,640円
*学校法人割引 ;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
※ 4月16日開催
『粉体の付着原理から評価法、効果的な粒子分散・付着粒子除去テクニック』
とセットでの受講も可能です。
【2日間セット】
https://www.monodukuri.com/seminars/detail/7543
『粉体の付着原理から評価法、効果的な粒子分散・付着粒子除去テクニック』のみ受講
https://www.monodukuri.com/seminars/detail/7545
セミナー開催にあたって
■ はじめに:
一個の形が眼で判別できない微小な固体の集合体を粉体と呼びます。粉体は食品、薬品、化粧品など身近な製品の形態として、各種製造プロセスでの原材料、中間生成物としてあちこちで見られますが、あちこちで見られる割に大学の講義ではあまり扱われていません。
粉体はプロセス内などで取り扱うには少しコツが必要です。例えば、最も基本的な粒子特性である粒子径は、同じ粉体を測っても測定原理により値が異なります。そのため、どのような時にどのような装置でどういう径を測るのか考えておく必要があります。また、装置・操作の結果を解析し改良・改善する時には粒子径分布の見方も知っておく必要があります。粒子の特徴を表す数値だけでもいくつか知っておくべきポイント(=コツ)があるので、粒子の集合体である粉体を扱う時には粉体の特徴を表す粉体物性・特性の考え方、捉え方を整理しておく必要があります。
そこで本講演では、粉体を取り扱う学問「粉体工学」の基礎の基礎として知っておくべきこと、知っておくと便利なことを紹介します。
また、翌日は微粒子の付着に特化した「粉体付着のメカニズムと評価および付着粒子の除去方法」を開催いたします。付着とその除去に困っている方は合わせて参加することでより深い理解を得られます。(粉体工学の基礎を学びたい方は、このセミナーの受講のみで理解をいただけます。)
■ ご講演中のキーワード:
粒子物性、粉体特性、粒子径、粒子径分布、単位操作、粉体機器
■ 受講対象者:
・日頃、粉や粒子を取り扱っている方で「粉体(ふんたい)」の講義などを聴いたことがない方。
・粉に対する基礎知識と、粉体として取り扱う上で基礎的な知見を得たいと考えている方。
■ 必要な予備知識:
粉体に関連する業務をしておられれば,特に予備知識は不要です。
■ 本セミナーで習得できること(一例):
・粉体工学の基礎知識
・粒子径分布とその測定上の注意点
・粉体特性、粒子特性の評価法
・粉体単位操作の考え方
■ 過去、後藤先生の粉体セミナーを受講された方の声(一例):
・とてもわかりやすく充実の講義内容で、現業への助けになりました。
・質問にも丁寧にご対応頂き感謝致します。
・全く粉体の知識がない私でも、すっと内容が入ってくるセミナーでした。
・付着のメカニズム特性から、実際の除去技術まで非常に有益な情報を得られました。
・粉体の取り扱いは本当に難しく日々頭を抱えておりますが、総合的に学びなおす
良い機会になりました。新しいアイデアも浮かび明日から活かせそうです。
などなど……各回ご好評の声を多数頂いております!
セミナー内容
0.はじめる前に
本講義での粉体操作の捉え方(単位操作とプロセス中での粒子・粉体挙動)
1.はじめに ~対象物の定義~
1.1 粉体とは・・・(言葉の定義)
1.2 工学分野による粉体の扱いの違い
1.3 粉と粒子について考える
2.粒子の大きさについて ~粒子が小さい=周りが大きい~
2.1 粉体粒子のサイズレンジ
2.2 周りの物体との相対的な大きさを考える
2.3 粒子の流体中での運動
3.粒子の大きさの表わし方 ~目に見えない粒子をどう測るか、測った結果をどう表すか~
3.1 粒子径分布測定法
3.1.1 粒子径の定義
3.1.2 粒子径分布測定法
3.2 質量(または体積)から個数への換算
3.3 粒子径分布で注意すべきこと
-グラフの横軸、縦軸に何を選ぶか
3.4 粒子径分布の例から考える粒子、粉体の物性と特性
4.装置内での粒子挙動 ~1個粒子の挙動と粒子群=粉体の挙動~
4.1 プロセス内での稀薄濃度粒子の挙動
4.2 粒子の濃度とその表記
-体積分率と充填率・空隙率
4.3 装置内での粒子挙動の実例
5.操作・装置と粒子物性と粉体特性
5.1 単位操作とは
5.2 粒子の物性・特性と粉体の特性
5.3 単位操作のための粉体物性・特性=粉体操作物性
5.4 粉体操作物性の考え方
6.粉体操作機器の考え方 ~分級操作を例として、装置効率とその評価の注意点を考える~
6.1 操作目的から考える
6.2 操作(分級)に利用できる粒子挙動
6.3 操作原理と装置
6.4 操作効率の表記
6.5 分級機の検討実例
6.6 装置効率評価時の注意点
7.操作機器設計のための検討事例(スクリューフィーダーを例に)
~操作機器設計のために測るべき特性とは~
7.1 供給量予測のシンプルなモデル
7.2 供給性能の実測例
7.3 供給性能と粉体特性との相関
7.4 粉体の流れと装置のスケールアップについての雑感
8.まとめ
8.1 単位操作と現象
8.2 単位操作を考える際には・・・
8.3 因子(基本挙動)のピックアップ
8.4 同定のための物性と設計のための粉体操作物性
<質疑応答・個別質問・講師との名刺交換>
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