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回転機械は、回転伝動軸にベアリング、ギヤ、羽根車等が組み付けられ ることにより構成されています。このように多数の部品から構成された回転伝動軸が回転すると、アンバランスなどにより当然そこには振動・騒音が発生し、大きな「騒音・振動問題」になってしまいます。しかし、その原因は設計段階で生じたアンバランスや組み付け時のミスアライメントを始め多岐にわたるものです。つまり、回転機械の具体的な振動・騒音問題を解決するための技術もまた広い範囲にわたって存在することとなり、個々に関する具体的な内容に至るまで1日で説明しきってしまうということは到底出来ることではありません。
このため本セミナーでは講義内容を"その1(第一段階)"と位置付け、まず回転伝動軸とそこへ取り付けられた転がり軸受に的を絞り、それらの振動・騒音、および各問題解決技術を具体的に解説します。
講義の中では回転機械の設計段階で共振を回避する設計法を始めとして、組み付け後に必ず発生する様々な振動・騒音を設計段階から低減するにはどのようにすれば良いのか? 販売した回転機械が異常振動・異常騒音を発生させてしまった、あるいは振動・騒音が原因で故障ししてしまったような場合はどのように対処すれば良いのか? という疑問についても併せて説明します。
【講師】
(社)日本騒音制御工学会認定技士 (社)日本音響学会技術開発賞受賞 有限会社アイトップ 技術コンサルタント 通訳・翻訳 工学博士 小林英男 先生
【講師紹介】
東京電機大学工学部卒業後、リオン㈱に入社し、騒音・振動の測定・分析・対策、および海外事業部でセールスエンジニアとして従事。学生時代にカリフォルニア大学バークレイ校に語学研修、および毎日新聞社後援英語弁論大会で3位入賞。企業からの派遣で東京農工大学大学院工学研究科にて5年間特別研究員(産学協同研究、文部省認定)。 ㈱アマダに勤務し、工場で組立・製造・検査、海外事業部で技術サービスおよび技術コンサルタント、システム事業部で板金加工自動化ライン(FMS)の開発・設計、技術研究所でアマダ製品の低騒音・低振動化および快適音化などの研究開発に携わり大ヒット商品を世に送り出した。上記のように、製造、サービス、設計、開発、研究の実務経験を積んだ。 その後、技術コンサルタントとして独立して20年が経過した。リオン㈱、㈱小野測器、サイバネットシステム㈱等をはじめとして1部上場企業の研究、開発、設計部署を中心に、200社以上の企業に対し技術指導およびコンサルティングを実施。この間に先進国を中心に25ヶ国以上に出張し、エンジニアとして英語で仕事をするだけでなく、通訳・翻訳なども行う。
【プログラム】
1-1 回転伝動軸とは?
1-2 材質について
1-3 軸径の設計計算法
2-1 曲げの固有振動数(1次)の計算法
2-2 危険速度の計算法
2-3 曲げ固有振動数(2次以降)の計算法
2-4 アンバランスによる振動とその判定方法
2-5 アンバランスの修正方法
2-6 ミスアライメントによる振動とその判定方法
2-7 ミスアライメントの修正方法
3-1 転がり軸受の形式とは?
3-2 転がり軸受を分類すると?
3-3 転がり軸受の特徴とは?
3-4 転がり軸受の形式・配列の選定法とは?
3-5 転がり軸受の寸法・はめあい・すきまの選定
3-6 転がり軸受の寿命の計算方法
3-7 転がり軸受にはどのような材料を使用するのか?
3-8 内輪に傷がついたときの振動数の考え方と計算方法
3-9 転動体に傷がついたときの振動数の考え方と計算方法
3-10 外輪に傷がついたときの振動数の考え方と計算方法
3-11 転がり軸受のいろいろな異常音(異常振動)の整理
3-12 実際にいろいろな異常音を聞いてみよう!
3-13 振動による転がり軸受の異常診断のしかた
3-14 転がり軸受の異常および故障事例
<受講料>
場所は小田原駅周辺、セミナー受講者に対して最大3時間実施いたします。日時は相談の上決定。
<テキストについて>
※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です
開催日時
10:30 ~
受講料
48,600円/人
※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます
※銀行振込
開催場所
神奈川県
主催者
キーワード
機械技術
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