材料力学入門と実務設計技術への応用のしかた入門

・機械工学の出身者以外にもわかりやすく解説!

 機械を壊れないように設計のための力学としてまず最初に勉強しなくてはならないのが材料力学です。この後に勉強しなくてはならない力学として弾性力学、塑性力学、疲労力学、破壊力学、振動工学などがありますが、材料力学の知識だけで、機械設計のための力学計算をしているエンジニアも多いようです。材料力学は、機械設計においてこれくらい重要な役割を担っています。


 材料力学を勉強しても、それをどのように実際の機械設計計算で使用および活用したらいいのかわからないという受講者も多いようです。


 このセミナーはこのような方のために開催するセミナーで、材料力学の中でも特に機械設計における力学計算実務にて必要になる内容を整理しわかりやすく解説した後に、実際の機械設計計算における材料力学の使用および活用についても計算練習を通して容易に理解できるように工夫しております。


<本セミナーの受講対象者>


1.学校時代に材料力学を勉強したが、ほとんど忘れてしまったので、再度勉強しなおしたいというかた


2.文系出身または機械工学以外の出身者材料力学は全く勉強したことがないが、会社で設計などの職場に配属・または移籍になりこの知識が必要になったので短時間に効率的に材料力学を勉強したい、または材料力学を理解するためのとっかりをつかみたいというかた


3.機械設計を始めてまだ数年以内で、材料力学を使いこなせないというかた


4.部下の管理監督上、機械設計のために必要になる力学を勉強されたい、または再整理して理解を深めたいというかた。


<本セミナー受講前の予備知識>


予備知識は特に必要ありません。


<習得知識>


1)機械の設計実務における力学計算で必要になる材料力学のポイントが理解できます。


2)機械設計への材料力学の適用のしかた・活用のしかたが理解できるようになります。


3)材料力学の観点から、どのような機械設計図面を描けばよいのかということを理解するためのトリガーになります。


4)弾性力学・塑性力学・疲労力学・破壊力学・振動工学を理解していくためのベースができます。


5)機械設計業務における力学計算を自信を持って遂行することができるようになっていきます。


【講師】


(社)日本騒音制御工学会認定技士 (社)日本音響学会技術開発賞受賞 有限会社アイトップ  技術コンサルタント 通訳・翻訳 工学博士  小林英男 氏


【講師紹介】


 東京電機大学工学部卒業後、リオン㈱に入社し、騒音・振動の測定・分析・対策、および海外事業部でセールスエンジニアとして従事。学生時代にカリフォルニア大学バークレイ校に語学研修、および毎日新聞社後援英語弁論大会で3位入賞。企業からの派遣で東京農工大学大学院工学研究科にて5年間特別研究員(産学協同研究、文部省認定)。
  ㈱アマダに勤務し、工場で組立・製造・検査、海外事業部で技術サービスおよび技術コンサルタント、システム事業部で板金加工自動化ライン(FMS)の開発・設計、技術研究所でアマダ製品の低騒音・低振動化および快適音化などの研究開発に携わり大ヒット商品を世に送り出した。上記のように、製造、サービス、設計、開発、研究の実務経験を積んだ。
  その後、技術コンサルタントとして独立して20年が経過した。リオン㈱、㈱小野測器、サイバネットシステム㈱等をはじめとして1部上場企業の研究、開発、設計部署を中心に、200社以上の企業に対し技術指導およびコンサルティングを実施。この間に先進国を中心に25ヶ国以上に出張し、エンジニアとして英語で仕事をするだけでなく、通訳・翻訳なども行う。


【プログラム】


1.「応力」とは?

  1-1 応力とは? 力ではなく、なぜ「応力」をよく使用するのか?
  1-2 応力には何種類あるのか?
  1-3 曲げ応力とはどのような応力か?
  1-4 せん断応力とはどのような応力化?
  1-5 ねじり応力とはどのような応力か?

2.「ひずみ」とは?

  2-1 ひずみとは? 変形量(伸び、縮み)ではなく、なぜ「ひずみ」をよく使用するのか?     
  2-2 ひずみには何種類あるのか?
  2-3 曲げ応力によるひずみとはどのようなものか?
  2-4 せん断応力によるひずみとはどのようなものか?
  2-5 ねじり応力によるひずみとはどのようなものか?

3.材料の強さを求める実験方法は?

  3-1 応力-ひずみ線図とは?
  3-2 応力-ひずみ線図は何種類あるのか?
  3-3 応力-ひずみ線図から何がわかるのか?
  3-4 応力-ひずみ線図にも関係する線形・非線形とはどういうことか?
    (線形・非線形はいろいろな分野に登場するので大変重要)
  3-5 材料の引張試験では、3軸(x,y,z)方向の強さが同時に求められるだろうか?
  3-6 製品を構成するパーツには、いろいろな方向からいろいろな種類の応力が働く。
    この状態の応力を実験により求めるにはどのようにしたらよいのだろうか?

4.応力を表すのに上記のNo.1の方法で十分だろうか?

  4-1 実は十分ではないのです。ではどのように表せば十分と言えるのか?
  4-2 せん断応力を軸応力で表すことはできないのだろうか? 
    その方法とは? 主応力化(最大主応力・中間主応力・最小主応力)のための方法 
  4-3 複数の軸応力を一つの軸応力で表すことはできないのだろうか?
    その方法とは? ミーゼスの相当応力とは?

5.曲げ応力について考えてみよう!

  5-1 曲げ応力を求める簡単な式を解説
  5-2 はりの断面2次モーメントとは?
  5-3  断面2次モーメントと慣性モーメントの違いについて考えてみよう!
  5-4 はりの断面係数とは?

6.ねじり応力について考えてみよう!

  6-1 ねじり応力を求める簡単な式を解説
  6-2 はりの断面2次極モーメントとは?
  6-3 はりの極断面係数とは?

7.材料力学を設計実務へ応用するための技術ノウハウと計算練習問題

  7-1 設計計算練習1 : 重力単位から国際単位(SI単位)への変換
  7-2 設計計算練習2 : ねじプレスのコラムの直径を求める力学計算のしかた
  7-3 設計計算練習3 : 板金・プレス機械による部品設計のための計算のしかた
  7-4 設計計算練習4 : アイボルトの選定計算のしかた
  7-5 設計計算練習5 : ターンバックル選定のための力学計算のしかた
  7-6 設計計算練習6 : 壁にブラケットを固定するためのボルトサイズを決定するための力学計算のしかた
  7-7 設計計算練習7 : 片持ちはりの自由端のたわみと固定端に生じる応力の求めかた
  7-8 設計計算練習8 : リベットの必要本数の力学計算のしかた
  7-9 設計計算練習9 : オートバイのキックレバーの軸径の計算のしかた
  7-10 設計計算練習10 : 許容引張応力と許容せん断応力の求め方(計算による求め方)

8.質疑応答

<受講料>


 ¥48,600/人

1社から2名様以上同時お申し込みの場合は、割引させて頂き2名様目から¥43,200になります。(税・テキスト含む、昼食代は含みません)

・希望者に後日無料技術コンサルティング(技術指導)を実施いたします。
 場所は小田原駅周辺、セミナー受講者に対して最大3時間実施いたします。日時は相談の上決定。

<テキストについて>


 テキストは1枚のA4に2スライド印刷なので文字が適度な大きさなので見やすく、片面印刷なので裏面をメモに使用できます。レーザープリンターで印刷しますので、カラーが鮮明で水に濡れてもみじみませんし、印刷面にボールペンやシャープペンシルで容易に追記できます。

 テキストは敢えて製本せずにA4のフラットファイルのとじていますので、取り外しが何回でも容易にできます。

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

48,600円/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込

開催場所

神奈川県

主催者

キーワード

機械設計   機械材料

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開催日時


10:30

受講料

48,600円/人

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機械設計   機械材料

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