高分子系材料の選択技術と基本的理解

受講料

48,600円 ( S&T会員受講料 46,170円 )

上記価格より：（同一法人に限ります）
　　2名で参加の場合1名につき7,560円割引
　　3名以上で参加の場合1名につき10,800円割引
　　（※キャンペーン！2名同時申込みで1名分無料適用外セミナーです）

講師

材料技術研究所 技術コンサルタント 技術士(化学部門) 渡辺 聡志 氏

　材料技術研究所 技術コンサルタント 技術士(化学部門) 渡辺 聡志 氏 天然ゴムからエピクロロヒドリン、シリコーンに至る、全ての種類のエラストマーについて実践的な配合設計経験を有する、日本でも稀有な技術者。企業の研究職時代に従事した高機能組成物の開発により「熱伝導率測定法」「電気計測系技術」などの測定評価技術にも精通している。また、セミナー「高分子分野の新規開発テーマ」で紹介しているように日本初の新規製品を多数開発するなど、高分子組成物技術者として確かな経歴を持つ一方、現在ではコンサル活動中に寄せられる多々の疑問や質問などから、ユーザー側の視点にも理解が深く、多彩な著書の中にはユーザー視点や活用に焦点を当てた「シリコーン 全容理解と活用の技術」もある。

趣旨

　高分子製の部品を既存製品に採用し、低コスト化や軽量化を図る動きは増加傾向にあります。採用時の共通する悩みとして「高分子製品はポリマーの選択肢が多過ぎて、どれを選んで良いのか分からない」があります。また、 「現在使用している高分子材料は、果たして最善の選定であるのか」との問いに、明確な答えを用意できない企業は多数派でもあります。材料に関する化学的情報が不十分なままで採用活動に入ると「見積書を根拠とする選択」が優位となり、不適 切な選定は増加します。 　本講座は高分子材料の選択に不可欠な情報を包括的にまとめ、着眼点を解説します。高分子分野を専門としない技術者でも、現実の場面ですぐに応用可能な内容を中心とするプログラム構成が取られています。同時に、高分子材料を扱う営業マンや企画部門の方々にとっても「包括的な材料情報を学ぶ機会」として有意義な時間となるでしょう。広範な高分子分野の材料領域を、１ 日で理解することが叶う本講座を有効に御活用ください。

プログラム

１．高分子材料分野における全体像の把握 
　1.1 歴史と産業の発展史  
　1.2 理解のために必要な基本用語
　1.3 高分子量化の意味と獲得する資質

２．接着剤の選択技術
　2.1 接着現象の定義と粘着との違い 
　2.2 多様な硬化機構とプライマーの役割
　2.3 シーリング剤とコーキング剤  
　2.4 接着剤用ポリマーの長所と短所と留意点

３．プラスチック系材料の選択技術
　3.1 多彩なプラスチックの整理と体系化 
　3.2 熱可塑性と熱硬化性と硬化反応  
　3.3 FRP の本質と得られる性能
　3.4 TPE の分類と構造 
 
４．ゴム系材料の選択技術  
　4.1 天然ゴムから始まるゴムの世界
　4.2 R 系・M 系 2 区分法
　4.3 配合設計とは何を行う作業なのか
　4.4 要求できる諸性能と限界 
 
５．応用展開のための着眼点
　5.1 製造業者の技術力を見定めるポイント
　5.2 品質保証期間の捉え方
　5.3 高分子材料を活かすための視点

　　□質疑応答・名刺交換□