~ソニーのイノベーション「革新的プロジェクト」から紐解く~

【セミナープログラム】


 20世紀の経済成長は21世紀に入り、そのピークを越えて衰退の傾向を示しつつあります。片や世界の産業構造は大転換(デジタル革命)が始まり、大きな「イノベーション(革新)」を生もうとしています。その途中で日本の企業(特にICT、エレクトロニクス産業)はこの流れに乗り切れず新たなイノベーション(IT革命や新興国のイノベーション等)の影響を受け、低迷を来たしています。では、世界の産業構造の大転換が進む中、今後も従来型のイノベーションやオペレーションのやり方(戦略とその組織)で日本企業は再び復活できるのでしょうか?
 本講演は、このような疑問に答えるべく企画されました。まず近年の経済成長の行き詰まりを分析しつつ、これまでの成長戦略として活用されてきた「戦略的計画」とほとんど注目されなかった「戦略的直観」の特徴について触れてみます。また、「イノベーションとオペレーションの本質的な役割について」を論じるとともに、「ソニーのイノベーション生成論」の秘密である「革新的プロジェクト」の特徴と近年話題となっている新しい組織のあり方を示唆する「ティール組織論」とを比較することによりその有用性を検討します。さらに、オペレーションにおける「ティール組織論」の可能性も分析してみます。最後に、成長戦略を問い直すための企業分類・特徴・その対策について考察します。

1.資本主義システムの限界と経営戦略の転換
・経済成長の行き詰まり
・経営戦略の歴史をみる(戦略的計画と戦略的直観とは何か)
・限界からのパラダイムシフトへの期待

2.戦略的計画と違ったマネジメント
・イノベーションを生んだソニーの「革新的プロジェクト」
・オペレーションで効果を発揮した「アメーバー経営」
・その他新しいマネジメントの特徴
・何故消えていったイノベーターとイノベーション

3.ティール組織論から学ぶ企業活動の課題
・新たな提案「ティール組織論」とは
・オペレーションにおけるティール組織論の有効性
・ソニーの革新的プロジェクトとティール組織論との共通性
・イノベーションとイノベーターの消える理由(再分析)
・ティール組織論は成功するか

4.企業戦略を問い直す
・企業活動の4つのパターン
・戦略1~4の詳細説明
・イノベーションを起こす意義とヒント
・日本企業は再び復活できるのか?

5.質疑応答/名刺交換


【講師】


(元ソニー ビデオ事業本部開発部門 部長) 渡辺 哲(わたなべ てつ) 氏 : 第一工業大学客員教授


大学卒業後、ソニー(株)へ入社し、技術研究所・情報処理研究所等で民生用・業務用電子機器として、デジタル磁気記録(PCM-3324,NT)・光記憶装置(DVD、BD、3.5"MO、Hi-MD等)の要素研究・開発・ドライブ設計のプロジェクトリーダ、マネージャー、部長等の職を歴任後、第一工業大学教授に就任し、現在客員教授。博士(工学:東京大学)、MOT(技術経営修士)、知的財産管理技能士(2級)
学術論文30件以上:JJAP他、日本国特許:公開・公表・再公表総数132件(2008年調査時点)
著書:「次世代光ディスク技術」共著、「マルチメディア産業応用技術体系」共著、「次世代光メモリとシステム技術」共著。
受賞歴:「論文賞」光メモリーシンポジウム(応用物理学会/応用磁気学会/電通学会共催)、「技術貢献賞」(応用磁気学会)、第55回「電気科学技術奨励賞」


【受講料】


1名につき 33,300円(税込)
同一のお申込フォームよりお申込の場合、2人目以降 27,000円(税込)


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


14:00

受講料

33,300円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込

開催場所

東京都

主催者

キーワード

事業戦略

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