量子コンピュータ/量子アニーリングの基礎と現状把握・応用探索

量子コンピュータの基礎・現状から、

量子アニーリングの原理・適用事例や動向などを解説!


★ 量子コンピュータ/量子アニーリングとは何か? 研究開発・実用の動向は? どのように応用でき、何ができるのか? その答えが得られるようなセミナーです。 
★ 本セミナーでは、量子アニーリングを中心に、詳細に説明いたします。


セミナー講師


早稲田大学 グリーン・コンピューティング・システム研究機構
准教授 博士(理学) 田中 宗 氏

【専門】
量子アニーリング、イジングマシン、統計力学、物質科学

【略歴】
 2008年、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻にて博士(理学)取得。その後、東京大学物性研究所特任研究員、近畿大学量子コンピュータ研究センター博士研究員、東京大学大学院理学系研究科化学専攻にて日本学術振興会特別研究員(PD)、京都大学基礎物理学研究所基研特任助教、早稲田大学高等研究所助教、准教授を経て、2018年より現職。また、2016年10月より科学技術振興機構さきがけ研究者を兼任。2018年5月より情報処理推進機構未踏ターゲット事業プロジェクトマネージャーを兼任。2018年7月よりモバイルコンピューティング推進コンソーシアムAI&ロボット委員会顧問を兼任。
 専門分野は物理学、特に、量子アニーリングなどイジングモデル型情報処理、統計力学、物性物理学。イジングモデル型情報処理のハード開発、ソフト開発、アプリ探索に携わる複数の企業との産学共同研究を推進しております。また、NEDO IoTプロジェクト「IoT推進のための横断技術開発プロジェクト」委託事業における「組合せ最適化処理に向けた革新的アニーリングマシンの研究開発」に従事しております。


受講料


43,200円 ( S&T会員受講料 41,040円 )
(まだS&T会員未登録の方は、申込みフォームの通信欄に「会員登録情報希望」と記入してください。詳しい情報を送付します。ご登録いただくと、今回から会員受講料が適用可能です。)


S&T会員なら、2名同時申込みで1名分無料
2名で43,200円 (2名ともS&T会員登録必須​/1名あたり定価半額21,600円)

【1名分無料適用条件】
※2名様ともS&T会員登録が必須です。
※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
※3名様以上のお申込みの場合、1名あたり定価半額で追加受講できます。
※受講券、請求書は、代表者に郵送いたします。
※請求書および領収証は1名様ごとに発行可能です。
 (申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。)
※他の割引は併用できません。


得られる知識


・量子コンピュータや量子アニーリング、量子アニーリングの類似技術の研究開発の
 現在のステータスと将来展望を概観することができます。
・量子アニーリングや類似技術について、「何を」「どのようにして」計算しているのかを
 明らかにします。
・量子アニーリングや類似技術について、自社内研究開発の検討及び、産学共同研究の
 実施検討を行うことが可能になります。


対象


 当該講座を理解する上で必要な数学的知識や物理学的知識の基礎については、講義で簡単に触れます。高校数学の知識を前提とし、基本的な線形代数の知識があると理解がスムーズになる部分があると考えます。


セミナー趣旨


 量子コンピュータや量子アニーリングというキーワードは、一般紙においてもしばしば見られるようになってきました。これらは何に使われると期待されているのでしょうか。また、いつ頃役に立つ計算技術として使われると期待されているのでしょうか。様々な情報が溢れているため、正確な研究開発現状を踏まえた着実な期待感ならびに、研究開発に対する中長期戦略が求められると考えます。
 本講座の中心は量子アニーリングの原理及び応用探索の紹介ですが、本講座冒頭では量子コンピュータや量子アニーリングといったキーワードについて、研究開発の現状を踏まえた解説をいたします。その後、組合せ最適化問題(膨大な選択肢の中から、制約を満たし、かつ「ベスト」な選択肢を探索することを目的とした問題)に対して、高速かつ高精度に解を得ると期待される量子アニーリングについて、原理及び使い方について説明いたします。近年の量子アニーリングの研究開発への期待の高まりに連動する形で、組合せ最適化処理に特化した、量子アニーリングと類似の計算技術も開発されており、これについても紹介いたします。
 本講義の終わりに、ディスカッションタイムを設けます。ここでぜひ皆様とともに、量子アニーリングや類似技術の活用のきっかけを生み出していきたいと考えております。量子アニーリングや類似技術に関わるハードウェア、ソフトウェア、アプリケーションの研究開発のサイクルを戦略的に回すことが、この計算技術の発展につながります。量子アニーリングや類似技術を使った新しい展開を中長期戦略で共に考えていくきっかけになると幸いです。


セミナー講演内容


1.量子コンピュータの現状俯瞰
 1.1 量子コンピュータ研究開発の意義
 1.2 量子コンピュータのアルゴリズム例
 1.3 量子コンピュータ研究開発の世界情勢
 1.5 量子コンピュータ研究開発に対する日本国内の取り組み
 
2.量子アニーリングの概観
 2.1 量子アニーリングに対する期待
 2.2 量子アニーリングのターゲット:組合せ最適化問題
 2.3 様々な情報処理技術における量子アニーリングの位置づけ
 2.4 量子アニーリングの研究開発歴史概観
 2.5 量子アニーリングの計算処理手続き概観
 
3.組合せ最適化問題のコスト関数をイジングモデルに変換
 3.1 量子アニーリングを理解する上で必要な基礎知識(数学的知識&物理学的知識)
 3.2 組合せ最適化問題からイジングモデルへの変換理論と実用上のテクニック
  3.2.1 制約式が無い場合
  3.2.2 制約等式がある場合(数分割問題、巡回セールスマン問題を例にして)
  3.2.3 制約不等式がある場合(ナップサック問題を例にして)
  3.2.4 必要ビット数を減らす工夫
 3.3 量子アニーリングマシンに入力する方法
  3.3.1 グラフ変換
  3.3.2 問題分割
 
4.量子アニーリングマシンの原理
 4.1 量子ビットの仕組み
 4.2 量子ビット間結合
 4.3 量子ビットネットワーク
 4.4 量子アニーリングマシンにイジングモデルを入力する方法
  4.4.1 グラフ変換
  4.4.2 問題分割
 
5.量子アニーリングマシンの適用事例
 5.1 量子アニーリングマシン登場直後の学術研究の紹介 
 5.2 量子アニーリングマシンを利用した最新研究開発の世界情勢
 5.3 量子アニーリングマシンを利用した最新研究開発の日本国内の取り組み
 5.4 量子アニーリングマシンの現状の問題点と今後の発展の方向性
 
6.量子アニーリングのシミュレータの意義
 
7.量子アニーリング類似技術の最新状況
 7.1 各々の量子アニーリング類似技術の特徴紹介
 7.2 各々の量子アニーリング類似技術を用いた最新研究開発の世界情勢
 7.3 各々の量子アニーリング類似技術を用いた最新研究開発の日本国内の取り組み
 7.4 量子アニーリング類似技術の現状の課題
 
8.本講義のまとめ、受講者の皆様とのディスカッション

 □ 質疑応答・名刺交換 □  


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


13:00

受講料

43,200円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込 または、当日現金でのお支払い

開催場所

東京都

MAP

【千代田区】連合会館

【地下鉄】小川町駅・淡路町駅・新御茶ノ水駅 【JR】御茶ノ水駅

主催者

キーワード

情報技術   応用物理一般

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