用途に応じた要求特性と呈示された感触の評価ポイントとは

セミナープログラム

<10:00〜11:30>
1.触覚提示デバイスのための触知覚メカニズム(粗さ・硬軟・摩擦・温冷)
名古屋大学  岡本 正吾 氏 
講座の趣旨
 粗さ・硬軟・摩擦・温冷の知覚メカニズムについて、接触の機械力学・心理物理学・神経生理学の観点から基礎を解説いたします。
特定の素材や製品についてではなく、万事に応用可能な事項についてお話します。
プログラム
1.素材知覚の5次元
2.種類の粗さ知覚
3.マクロな粗さの知覚原理
4.ミクロな粗さの知覚原理
5.摩擦知覚の原理
6.表面粗さと摩擦の関係
7.硬軟の知覚原理
8.温冷の知覚原理

【質疑応答】

 

<12:30〜14:00>
2.微小振動パターンによる触覚フィードバック技術とディスプレイへの適用
早稲田大学 澤田 秀之 氏 
【講座の趣旨】
 人間は外界からの情報を得るために、視覚、聴覚、触覚といった五感を有効に活用しています。しかしながら現在、計算機によって再現、提示が可能なものは、視覚と聴覚に限られています。我々は、形状記憶合金の微細ワイヤをアレイ状に配置した触覚提示ディスプレイの研究を進めています。各素子の微小振動パターンを利用して、触覚の幻覚であるファントムセンセーションや仮現運動を生起させることにより、様々な触感覚の提示が可能となります。また本形状記憶合金ワイヤは、微小変位や振動のセンサとしても利用でき、触覚のセンシングとディスプレイが同時に可能という利点があります。本 講演では、ディスプレイの構成から様々な触覚感覚の提示と評価、更に触覚提示技術の将来展望を紹介します。
プログラム
1.人の皮膚感覚と触感提示について
2.触覚の高次知覚
 2.1 ファントムセンセーション、仮現運動、Cutaneous Rabbit Illusion
 2.2 身体部位による感度特性

3.微小振動子アレイを用いた触感提示技術
 3.1 形状記憶合金ワイヤによる微小振動の生成
 3.2 形状記憶合金ワイヤの振動特性
 3.3 微小振動子アレイを用いた触感提示
 3.4 触覚フィードバックのための触覚センシング
 3.5 高次知覚を利用した触感提示技術
 3.6 形状記憶合金ワイヤを用いた触覚センシング

4.触覚ディスプレイの構成と触感フィードバックへの応用
 4.1 アクチュエータアレイのパルス発生確率密度制御による触感覚の提示
 4.2 実素材との比較実験とディスプレイの評価
 4.3 無線給電によるアクチュエータ駆動
 4.4 各種触覚ディスプレイへの適用

5.触覚ディスプレイの将来展望とまとめ

【質疑応答・名刺交換】



<14:10〜15:10>
3.ウェアラブルな触覚、温冷感の提示システムの開発
(株)豊田中央研究所 前田 智祐 氏 
講座の趣旨
 バーチャルリアリティ(Virtual Reality、VR)技術をなど、さまざまな分野で触覚技術が重要視されている。五感の中でも触覚は全身に存在する特殊な感覚であり、メカニズムの解明と提示技術のどちらの研究も行われている。そのため、さまざまな触覚提示技術を研究・開発を同時に行うことが重要である。
  本講義では、身体のさまざまな部位に装着するウェアラブルな触覚提示システムを説明する。また、ラピッドプロトタイピングによる試作機開発を紹介する。
【プログラム】
1.現状のウェアラブルデバイスについて
 1.1 頭部搭載型ディスプレイ
 1.2 イヤホン・ヘッドフォン
 1.3 コントローラー

2.触覚インターフェース
 2.1 指先における触覚提示
 2.2 全身における触覚提示

3.プロトタイピングツール
4.ウェアラブルな触覚提示システム
 4.1 触覚拡張システム
 4.2 温冷覚提示システム
 4.3 複数触覚提示システム

5.ウェアラブルな触覚提示システムの展望

【質疑応答・名刺交換】



<15:20〜17:20>
4.空中触覚フィードバック技術と視覚との協調、作用空間の拡大
東京大学大学院  篠田 裕之 氏 
講座概要
 超音波を用いて何も身に着けていない皮膚に触覚を提示する空中ハプティクスの技術は、様々な分野で注目され始めている。
 本講座では、空中ハプティクスの原理から技術の現状、応用可能な分野と現時点での課題までを解説する。
【プログラム】

1.ハプティクスへの期待
2.空中ハプティクスの前提となる触覚の特性
 2.1 視覚と触覚の干渉
 2.2 皮膚感覚と深部感覚
 2.2 皮膚の構造と役割

3.空中ハプティクス
 3.1 空中ハプティクスと従来の触覚インタフェースの違い
 3.2 放射圧による触覚の提示
 3.3 音響流の発生と対策
 3.4 刺激を強める方法

4.インタラクションシステム
 4.1 視覚情報との同時提示
 4.2 3次元触覚像の生成と制御
 4.3 VR物体のハンドリング
 4.4 身体運動の誘導
 4.5 新しい応用事例

5.ハプティクスの将来展望
 基礎技術の課題と、実用化を促進する取り組み

【質疑応答・名刺交換】

セミナー講師

1. 名古屋大学 大学院工学研究科 機械システム工学専攻 准教授 博士(情報科学) 岡本 正吾 氏
2. 早稲田大学 澤田 秀之 氏

3. (株)豊田中央研究所 ヒューマンサイエンス研究領域 研究所員  前田 智祐 氏
4. 東京大学  篠田 裕之 氏

セミナー受講料

1名につき60,000円(消費税抜き・昼食・資料付き) 
〔1社2名以上同時申込の場合1名につき55,000円(税抜)〕


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:00

受講料

66,000円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込、会場での支払い

開催場所

東京都

MAP

【品川区】技術情報協会セミナールーム

【JR・地下鉄】五反田駅 【東急】大崎広小路駅

主催者

キーワード

感性工学   UI/UX/ヒューマンインターフェイス   VR(仮想現実)/AR(拡張現実)

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10:00

受講料

66,000円(税込)/人

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感性工学   UI/UX/ヒューマンインターフェイス   VR(仮想現実)/AR(拡張現実)

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