加工性を損なわない高分子難燃化処方
新しい難燃剤の材料設計
自動車・家電・建材などの規格基準の動き


難燃剤はじめ、技術、規制、評価試験法を体系的にわかりやすく解説


日時

2020年1月23日(木) 10:30~16:30
2020年1月24日(金) 10:00~16:00

セミナー趣旨

炭素の三次元結晶であるダイヤモンドでも800℃以上の高温度で燃えるので、炭素を主鎖にもつ構造の高分子を不燃化するのは科学的に不可能である。しかし、各種産業製品の難燃規制が強化されており、「燃えにくい高分子」製品を技術開発しなければいけない。燃焼は急激に進行する酸化反応であるが、その現象理解から高分子を難燃化する方法まで、すべてを科学の形式知として理解することは難しい。
例えば、難燃剤の添加量一つとっても教科書に書かれたグラフを再現しないことがある。材料開発の立場であれば、市場における偏差を考慮し難燃剤の添加量を多めに材料設計すればよいが、難燃性高分子材料のユーザーであればコンパウンドメーカーにクレームを発行することになる。この時コンパウンドメーカーから他のお客様では問題が起きていない、と告げられたならどうするか。
自動車のEV化、樹脂化をはじめとする高分子材料製品の応用が広がるとともに難燃規格の強化も行われるだろう。難燃剤、難燃化技術に要求される課題は多くなると推定される。科学の形式知ですっきりと説明できにくい分野でも経験知とともに体系的に整理して身に着けておけば、将来の技術の発展においても困らない。
本セミナーでは新しい動向と講演者の経験知もすべて公開し、高分子の難燃化技術について体系的に理解できる内容としているので、商品開発のすべての段階の担当者に役立つ。

受講対象・レベル

◎電気電子機器、建築、自動車、繊維、高分子材料等の各種産業分野の担当者(技術者から営業担当まで)
◎難燃剤、難燃化技術の基礎を学びたい担当者
◎難燃剤、難燃化技術を学び直したい中堅担当者

セミナープログラム

1.火災と高分子
  1.1.高分子の耐熱性
    1.1.1.高分子の一次構造と耐熱性
    1.1.2.プロセシングと耐熱性
  1.2.火災に晒された高分子
    1.2.1.言葉の定義 

2.難燃性の評価試験方法
  2.1.高分子材料の用途と評価試験
  2.2.極限酸素指数法(LOI法)
  2.3.UL94
  2.4.コーンカロリーメーター
  2.5.その他の評価試験方法

3.高分子の難燃化手法
  3.1.高分子の難燃化メカニズム
  3.2.炭化促進型難燃剤
    3.2.1.気相で働く難燃剤
    3.2.2.リン系難燃剤
    3.2.3.その他の難燃剤
    3.2.4.組み合わせ効果
  3.3.ドリップ型難燃化手法
  3.4.難燃化手法とプロセシング
  3.5.事例

4.高分子の難燃化と規制
  4.1.難燃規制
  4.2.化学物質としての規制
  4.3.リスクトレードオフ

5.特許から解析する難燃化技術動向
  5.1.国内外の技術動向
  5.2.難燃機構からの考察
  5.3.新規技術の可能性

【質疑応答】

セミナー講師

(株)ケンシュー 代表取締役 工学博士  倉地 育夫 氏

セミナー受講料

1名につき70,000円(消費税抜,昼食・資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき65,000円〕


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

77,000円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込、会場での支払い

開催場所

東京都

MAP

【品川区】技術情報協会セミナールーム

【JR・地下鉄】五反田駅 【東急】大崎広小路駅

主催者

キーワード

高分子・樹脂材料   安全規格

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

77,000円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込、会場での支払い

開催場所

東京都

MAP

【品川区】技術情報協会セミナールーム

【JR・地下鉄】五反田駅 【東急】大崎広小路駅

主催者

キーワード

高分子・樹脂材料   安全規格

関連記事

もっと見る