ものづくり企業の構想力・実現力を引き出す創発的チームづくり

属人的スキルに依存せずチーム全体の力を底上げするメソッド


<価値づくり特集セミナー>

 新製品/サービスの開発に求められる各部署の協業。


 しかし、「考える専門家(企画・デザイン・設計など)」と「作る専門家(調達・製造・販売など)」やデザイン系・工学系担当者の意思統一、上司・部下/若手・ベテランのコミュニケーション、顧客視点の取り込みなど、多くの課題がものづくり企業の現場に蔓延しております。


 それらの課題を解決し、創発的なチームをつくるための手法を講師の研究開発や技術コンサルティング活動、企業との共同研究の実績とともにご紹介します。


講師


(国研) 産業技術総合研究所 製造技術研究部門 総括研究主幹 博士(工学) 手塚 明 氏

【専門】
デザイン思考、経営工学、計算工学を統合した構想設計マネージメント
【略歴】
 東京大学工学部産業機械工学科卒業,米国ミシガン大学工学部機械系修士課程修了、東京大学工学部システム量子工学科 博士(工学)。日立製作所家電研究所、通産省工業技術院製品科学研究所、機械技術研究所等を経て現職。構想設計コンソーシアム会長。
 スタンフォード大学工学部客員研究員、国際計算力学会 理事、日本計算工学会 理事等を歴任。現在、デザイン思考、経営工学、計算工学を統合した構想設計マネージメントの研究開発に従事。2012年度COCN「コトづくりからのものづくりへ」サブリーダ(実質的取り纏め)、日本政策投資銀行「競争力強化に関する研究会」アドバイザー。SIP:革新的設計生産技術/「チーム双方向連成を加速する超上流設計マネージメント/環境構築の研究開発」のプロジェクトリーダ。
 著書として、「アダプティブ有限要素法」(丸善出版)、「Springer Handbook of Metrology and Testing」(分担執筆)(Springer )、「いまさら聞けない 計算力学の常識」(分担執筆)(丸善出版)等


受講料


43,200円 ( S&T会員受講料 41,040円 )
(まだS&T会員未登録の方は、申込みフォームの通信欄に「会員登録情報希望」と記入してください。詳しい情報を送付します。ご登録いただくと、今回から会員受講料が適用可能です。)


S&T会員なら、2名同時申込みで1名分無料
2名で43,200円 (2名ともS&T会員登録必須​/1名あたり定価半額21,600円) 

【1名分無料適用条件】
※2名様ともS&T会員登録が必須です。
※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
※3名様以上のお申込みの場合、1名あたり定価半額で追加受講できます。
※受講券、請求書は、代表者に郵送いたします。
※請求書および領収証は1名様ごとに発行可能です。
 (申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。)
※他の割引は併用できません。


対象


中堅企業や大企業で、製品・サービスの企画・開発に従事するビジネスマンや技術者、
彼らをフォローする補助者等


趣旨


 新製品/サービスの開発では、新しい顧客や市場を考える必要があるが、開発段階で製品/サービスに合った顧客や市場をイメージするのは非常に難しい。このように、問題が曖昧で実現への不確実性も高い場合、企画側や実施側など多種多様なバックグラウンドを持つ専門家の協業による対処が必要とされる。しかし、企画側と実施側の意思の疎通、部署間連携、上司・部下/若手・ベテランのコミュニケーション、技術起点と顧客起点の融合等、問題は山積みである。
 我々は2008年より、チームにおけるこのような種々の問題の総合的な解決のために、デザインブレインマッピング(DBM)という手法と道具(広義のソフトウェア)を開発している。DBMは関係性に着目した対話促進のためのツールで、協業のために各人のブレイン(頭の中)をマッピングし(重ね合わせ)、思考バイアス等の気づきや価値軸、感情や主体性をデザインするものである。問題自体や範囲が未確定で解決の方向性を探索するような議論を扱い、「思考バイアスの破壊協業」「思考外在化による距離感把握」「アイデア出し・創発から選択決定の合意形成まで」を守備範囲としている。産業競争力懇談会(COCN)「コトづくりからのものづくりへ」での議論を起点としており、構想設計コンソーシアム、共同研究、技術コンサルティング等の企業との活動により、DBMが前述した種々の問題の解決に寄与することを検証している。
 本セミナーでは、これまでの活動で蓄積されたエッセンスを踏まえて、ファシリテーションやリーダシップなど、属人性に依存するスキルではなくチーム全体の力を底上げするメソッド、及び、チーム内のすべての人にクリエイティブ能力を発揮させる仕組みについて解説する。チームのポテンシャルを最大限引き出し、結果につなげるための実践的行動に役立つ内容とともに、若手が今後の方法を学びベテランには学び直しをクイックに行える解決のキーとなる基本的な考え方を紹介する。また、匠の知見の継承や若手のアイデアの具現化等の世代間コラボの促進に役立つような具体的内容についても、その一部を紹介したいと思う。


プログラム


1.産業界の課題
 高品質・高信頼・低価格で日本のものづくりが国際的に確実に勝てる時代は終わった。IoTやAI等、時代の変化も激しい。
 これらの変化への対応力は構想力×決定力×実施力がキーであり、それに関わる産業界の課題を共有する。

 1.1 右肩上がりの成長時代モデルの終焉
 1.2 IoTやAI等、国際的環境の急速な変化
 1.3 変化への対応力=構想力×決定力×実施力
 1.4 検討チーム等の現場の課題

2.組織現場のお悩み
 組織現場の代表的なお悩みのシーンを解説し、問題意識を共有する。

 2.1 曖昧お題の具体化が出来ない
 2.2 「顧客起点」の思考回路がない
 2.3 上下関係を気にして意見が出ない
 等

3.隠れたシンドローム
「組織現場のお悩み」の背後にあるが自覚症状のないシンドロームを解説し、解決すべき問題を明確化する。

 3.1 組織間連携不足の問題は他人事
 3.2 「落としどころ」をすぐに求める
 3.3 「問題自体が問題」に不慣れ
 等

4.解決のキーとなる重要な考え
 上記で示した問題の解決のために、解決のキーとなる重要な考えを紹介し、思考や考え方の引き出しの準備を行う。

 4.1 デザイン思考と工学思考
 4.2 リーダーシップとマネージメント
 4.3 目的工学
 4.4 プロブレムリフレーミング
 4.5 アジャイル型開発
 4.6 関係性のデザイン
 4.7 ジョブ理論
 4.8 UXデザイン
 4.9 暗黙知・形式知
 等
 
5.デザインブレインマッピングの考え方
 デザインブレインマッピングとは、因子間の関係性の記述及び共有に着目した手法と道具であり、
リーダと多様なメンバーからなるチームでの使用を想定している。メンバーが自ら問いを発見し、
メンバー同士で創発し、リーダが合意形成までもっていくプロセスをストレス無く、
効率化する目的で開発され、参加メンバー数の増加にも耐えうる。この基本的な考え方の解説を行う。
 
6.デザインブレインマッピングのフレームワーク事例
 構想設計コンソーシアム、共同研究、技術コンサルティング等の企業との活動で蓄積された
具体的な事例やフレームワークを紹介する。

 □ 質疑応答・名刺交換 □  


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


13:00

受講料

43,200円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込 または、当日現金でのお支払い

開催場所

東京都

MAP

【品川区】きゅりあん

【JR・東急・りんかい線】大井町駅

主催者

キーワード

組織開発   アイデア発想法一般

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