Roll To Roll塗工製品製造における乾燥技術のコツとツボ
~乾燥現象の捉え方、乾燥起因のトラブル対策、スケールアップ~
ロールツーロール製造におけるフィルム等製造での「上手な乾かし方」のコツとツボを伝授
乾燥現象の基礎、乾燥の影響因子と扱い方、スケールアップの方法
風ムラ、ベナールセル、発泡、白化、レベリング、ハジキ・ムラ等のトラブルへの対策
「乾燥は難解」という印象の払拭に向け、理論や難解な式の解説を最小限にし解説します
日時
【ライブ配信】 2026年10月22日(木)13:00~16:30
【アーカイブ配信】 2026年11月12日(木)まで受付(視聴期間:11/12~11/26)
受講可能な形式:【ライブ配信】or【アーカイブ配信】のみ
セミナー趣旨
そこで、「程ほどにイメージを持てる丁度良い解説」を目指して、このセミナーでは「乾燥プロセスのイメージ作り」ができるよう、乾燥現象のツボを難し過ぎず解りやすく解説する。基礎理論を紹介した上で、演習ツールを活用して、実際の乾燥条件の計算方法、乾燥パラメター(蒸発潜熱、飽和蒸気圧など)の推算方法、更に風ムラやベナールセルなど塗工品で発生する面状トラブルの原因と対策、赤外線乾燥のツボやホットプレート乾燥と熱風乾燥の違いなどを解説する。
受講対象・レベル
主にRoll To Roll製造の初学者から、製造技術に携わるエンジニア、機能性フィルムを実験室から量産にスケールする研究者
習得できる知識
・Roll To Roll製造における乾燥現象の考え方
・乾燥工程の設計方法
・乾燥設備の違いと特徴
・高分子膜の溶剤調湿
・実験室から量産にスケールアップする際の留意点など
セミナープログラム
1-1.はじめに
1-2.「減率乾燥」と「限界含水率」
1-3.塗工と乾燥(開発とパイロットと量産)
1-4.フィルムが利用されている製品は?
1-5.製品に占めるフィルム要素
1-6.フィルムの構成要素 ~厚みと層数~
1-7.塗る ~ 溶かした液を塗る(Dry厚 ÷ 濃度=Wet膜厚)
1-8.開発のステップ
1-9.実験室とRoll To Rollの違い
1-10.乾かし方も色々
1-11.日常生活で関わる乾燥(日常の風と熱風乾燥の比較)
1-12.家庭の乾燥機器(ヘアドライヤー・ハンドドライヤー)
1-13.乾燥の支配因子
2.【基礎編】 乾燥設備と溶媒の寄与
2-1.乾燥風の供給方法(並列と直列)
2-2.乾燥風の供給方法(並行流)
2-3.乾燥風の吹き出し方式(二次元ノズル)
2-4.乾燥風の吹き出し方式(多孔板)
2-5.乾燥風の吹き出し方式(浮上系)
2-6.溶媒の寄与(水と他の溶媒の違い)
2-7.乾燥に関わる物性値
2-8.水系の乾燥速度
2-9.塗膜の表面温度は湿球温度(空気線図)
2-10.比エンタルピー(=潜熱+顕熱)
2-11.水と他の溶媒との違い (1)蒸発潜熱
2-12.他の溶媒との違い (2)飽和蒸気圧
2-13.他の溶媒との違い (3)飽和蒸気圧と温度
2-14.各溶媒の空気線図
2-15.等湿球温度線 (1)水はLewis近似式
2-16.等湿球温度線 (2)Colburn-Chiltonの相関
2-17.物質と熱の拡散(ルイス数)
2-18.乾燥に関わる物性値(蒸発潜熱の見積もり)
2-19.飽和蒸気圧の温度依存性(アントワンの式)
2-20.アントワン式の定数A,B,Cは沸点と飽和蒸気圧(常温)で見積もる
2-21.アントワンの式による推算例(NMP, DMF, DMA, DMSO)
2-22.有機溶剤系のガス濃度:爆発下限界(Lower Explosive Limit)基準
2-23.LEL基準ガス濃度による膜面温度の見積もり(エタノール, NMP, DMF, DMA, DMSO)
3.定率期間と減率期間
3-1.限界含水率と固形分濃度
3-2.乾燥中の膜内の溶媒移動
3-3.減率乾燥の実測(水~PVA)
4.【演習】 乾燥計算の練習(第1ラウンド)
4-1.風量の影響
4-2.湿度の影響
4-3.風温の影響
4-4.溶媒の影響
5.減率乾燥速度
5-1.簡易計算法(乾燥係数 N=1/2~2/3)
5-2.乾燥係数をN=1にすると?(収束しない)
5-3.減率乾燥を実測で見積もる手順
5-4.水系の限界点・仮想点・乾燥点(PVA水溶液)
5-5.単溶剤系の乾燥速度(親水/疎水性と湿度)
5-6.2成分系の乾燥(MEK+トルエン、MEK+シクロヘキサノン、MEK+EB)
5-7.2成分系の乾燥挙動
5-8.粒子~高分子の混合系(SiO2+PVA)
5-9.粉体堆積層の減率乾燥(蒸発面の後退と2段階の減率乾燥)
5-10.共沸混合物の乾燥
6.乾燥設備
6-1.一般的な構成(予熱・加熱・絶乾・冷却)
6-2.乾燥方式と伝熱係数
6-3.各方式の能力比較
6-4.乾燥効率の支配因子(噴流)
6-5.噴流の距離と減衰
6-6.多孔板と二次元ノズル(軸対象とスリット)
6-7.多孔板と二次元ノズルの乾燥計算
6-8.多孔板の孔形状
6-9.幅要因(どこで排気するか?)
6-10.風の分配と風向(傾斜ノズル)
6-11.フローティング(浮上系)
6-12.風の取り回し(直列と並列)
6-13.風の取り回し(品質と省エネと投資)
7.【演習】 乾燥方式と必要な炉長(第2ラウンド)
7-1.並行流
7-2.二次元ノズル
7-3.多孔板
7-4.複合ゾーン
8.乾燥起因の面状トラブルと対策
8-1.ベナールセル(ゆず肌とマランゴニ効果に影響する物性)
8-2.ハジキ(メカニズム)
8-3.クリーン化による異物対策とクリーン度を維持する換気と風速
8-4.塗工室の換気が誘発する風ムラ
8-5.レベリングの理論((Orchard式)と風ムラのレベリング
8-6.工程クリーン度の診断
8-7.塗工室と前後ゾーンの圧力バランスと気流の数値解析
8-8.乾燥初期の風ムラ
8-9.下向き塗工面による風ムラ対策(密度流)
8-10.乾燥中の発泡トラブル対策
8-11.白化現象の原因と対策
8-12.マイグレーションによる白化
8-13.不相溶による白化(表面保護フィルム)
8-14.凝集系の乾燥
8-15.乾燥過程の粘弾性変化
8-16.多成分分散物の乾燥時の偏
8-17.乾燥過程の粘弾性変化(レオインピーダンス)
8-18.分散粒子の偏析(蒸発 vs 沈降)
9.調湿(膜中の残留溶媒の調整)
9-1.残留溶媒の調整(絶乾と調湿)
9-2.調湿時の含水率履歴
9-3.調湿曲線の表現方法
9-4.平衡含水率と湿度
9-5.調湿の支配因子(風速に依存せず)
9-6.表面抵抗による簡易評価
9-7.乾燥炉内の調湿
10.赤外線乾燥
10-1.赤外線の分類
10-2.LIB生産効率の課題
10-3.熱風との比較
10-4.Roll To Roll工程への適用例
10-5.近赤外線波長制御ヒータ(NIR型)
10-6.波長制御 乾燥炉
10-7.近赤外線乾燥の水の低温乾燥
10-8.赤外線乾燥炉の特許事例
10-9.レーザー乾燥
11. 実験室のホットプレート乾燥
11-1.ホットプレートの加熱助走時間
11-2.ホットプレート(ヒートロール)におけるバッチ乾燥
11-3.接触熱抵抗の影響(数値計算の例)
11-4.橘・佐野川の式による接触熱抵抗の見積もり
11-5.接触熱抵抗の文献値
11-6.ホットプレートの乾燥試算(DMFで試算)
11-7.熱風でホットプレート同様に100℃乾燥すると?(DMFで試算)
質疑応答
セミナー講師
元現富士フイルム(株)、元サムスン電子
セミナー受講料
49,500円
1名分無料適用条件
2名様以降の受講者は、申込み前にE-Mail案内登録をお済ませください。
※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
※3名様以上のお申込みの場合、1名あたり定価半額で追加受講できます。
※請求書(クレジットカード決済の場合は領収書)は代表者にS&T会員マイページにて発行します(PDF)。
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※他の割引は併用できません。
3名で74,250円 (3名ともE-Mail案内登録必須) ※4名以上も1名追加ごとに24,750円を加算
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受講料 39,600円(E-Mail案内登録価格 37,840円)
定価:本体36,000円+税3,600円
E-Mail案内登録価格:本体34,400円+税3,440円
※1名様でオンライン配信セミナーを受講する場合、上記特別価格になります。
※他の割引は併用できません。
主催者
開催場所
全国
備考
配布資料
PDFデータ(印刷可・編集不可)
※ライブ配信受講は開催2日前を目安にS&T会員のマイページよりダウンロード可となります。
※アーカイブ配信受講は配信開始日からダウンロード可となります。
オンライン配信
ZoomによるLive配信 ►受講方法・接続確認(申込み前に必ずご確認ください)
アーカイブ配信 ►受講方法・視聴環境確認(申込み前に必ずご確認ください)
講師のプロフィール
Roll To Rollによるフィルム製品 のスケールアップや製造トラブルで お困りの方に塗工・乾燥工程に熟知した専門家が最新技術で支援します!
浜本 伸夫
はまもと のぶお / 神奈川県 / AndanTEC
30年間のフィルムのRoll To Roll工程の開発、製造へ携わった経験をもとに、2023.4からコンサル業を開始。下記の3活動を軸に活動中。
1)顧客企業の技術支援:現在3社と年契約。単発含め、既に10社以上...続きを読む