ペロブスカイト太陽電池「発明から世界市場へ」 技術の到達点と量産化・産業競争の勝ち筋
耐久性、大面積化、用途拡大、リサイクル、中国への対抗戦略
セミナー趣旨
我が国が発明したペロブスカイト太陽電池のエネルギー変換効率は、単結晶Si太陽電池の最高効率と同等の28.0%、Siとのタンデムセルでは35%近くに達している。溶液塗布(印刷法)を使った低コスト生産によって軽量でフレキシブルな大面積素子の製作が可能となる。産業用とは太陽光発電用のみならず屋内IoT機器用の光発電素子への実装も始まり、屋内照明に対する効率は34%と極めて高い。大面積モジュールの屋外実証試験も活発化しているなか、産業実装と用途拡大の可能性を今後の技術開発とコストの点から展望しながら、量産技術の課題と太陽電池廃棄物のリサイクル(鉛の回収)の方法についても解説する。
受講対象・レベル
・太陽電池・再生可能エネルギー事業部門
・化学・素材・フィルム・電子材料メーカー
・製造装置・印刷・成膜技術関連部門
・新規事業・事業開発・技術戦略担当者
・IoT・建材・モビリティ等の用途開発担当者
習得できる知識
・変換効率28%到達後の性能・耐久性向上の焦点
・大面積・軽量フレキシブル化を阻む量産技術の課題
・用途拡大、鉛回収、中国との競争を踏まえた産業化戦略
セミナープログラム
1. ペロブスカイト半導体と太陽電池の特徴
(1) 有機無機ハロゲン化ペロブスカイト半導体とその薄膜の光物性
(2) セルの構造とシリコン太陽電池と性能の違い
2. ペロブスカイト結晶の製膜方法に隠された技術ノウハウ
(1) 溶液塗布と印刷による薄膜形成法
(2) 緻密・平坦化、欠陥を減らす製膜法
3. 性能と耐久性改良の新しい技術
(1) 粒子の界面(grain boundary)がもたらす不効率化の抑制
(2) 電荷輸送層を無くした自己組織化膜(SAM)を使うセル構造
4. 耐久寿命の改善にむけた開発の動向
(1) 耐熱性向上のためのオール無機の材料への変換
(2) 耐湿性向上のための界面のパッシベーション
5. 日本における軽量フレキシブル太陽電池の開発
(1) プラスチック基板を用いる成膜に求められる特殊技術
(2) 実用化に向けた大面積モジュールの開発と課題
6. 環境安全性の確保に向けた対策
(1) 鉛を用いないペロブスカイトの合成と高効率化
(2) 太陽電池の廃棄とリサイクルにおけるペロブスカイトの強み
7. 社会実装の動向と市場拡大へのビジネス戦略
(1) モジュール実装の動向と課題
(2) 中国との技術競争の対策
8. 関連質疑応答
9. 名刺交換・交流会(会場受講者限定)
講師との直接対話や、受講者同士の情報交換の機会を設けます。
セミナー講師
桐蔭横浜大学
医用工学部 特任教授 工学博士
早稲田大学・特命教授
宮坂 力 氏
1981年東京大学大学院工学系研究科修了(工学博士)。富士写真フイルム株式会社足柄研究所主任研究員を経て2001年に桐蔭横浜大学大学院工学研究科教授。2005年~2010年に東京大学大学院総合文化研究科教授を兼務。2004年にペクセル・テクノロジーズ株式会社を設立、代表取締役。2017年より桐蔭横浜大学特任教授、2017年~2024年 東京大学先端科学技術研究センター・フェロー、2026 年より早稲田大学特命教授兼務。
専門は光電気化学、有機無機ハイブリッドとくにペロブスカイト型太陽電池の研究と実用開発。
受賞は、京都賞(2026年)、日本学士院賞(2024年)、朝日賞(2024年)、英国Rank賞(2022年)、応用物理学会業績賞(2019年)、日本化学会賞(2017年)、市村学術賞(2020年)、クラリベートアナリティクス引用栄誉賞(2017年)など。
セミナー受講料
1名:37,640円(税込) 2名以降:32,640円(税込/同一法人・同時申込)
※地方公共団体所属の方は、2名まで11,000円(税込/会場・ライブ配信限定・同一受講形態)
※割引適用後の受講料は請求書にてご案内いたします。
主催者
開催場所
東京都
受講について
● 会場受講(アーカイブ配信は含まれません)
● ライブ配信受講(アーカイブ配信は含まれません)
● アーカイブ配信受講
※会場受講・ライブ配信受講の方は、特別料金 18,500円(税込)にてアーカイブ配信を追加いただけます。