【オンライン/会場】ランサムウェア被害、内部監査室は何を問われるのか?
~サイバーインシデントが直撃するJ-SOX・内部統制と、取締役の責任~
セミナー趣旨
サプライチェーンを直撃するランサムウェア攻撃は、もはや情報システム部門だけの問題ではありません。2025年には、アサヒグループホールディングスやアスクルが被害を公表し、事業停止や情報流出にとどまらず、決算・開示の実務にまで深刻な影響が及びました。
そして2026年、両社が提出した内部統制報告書は、内部統制の有効性について対照的な結論に至りました。同じくサイバー攻撃の被害者でありながら、一方は「開示すべき重要な不備」を開示し、他方は「有効」と評価する――この分かれ目は、セキュリティの巧拙ではなく、インシデントから評価基準日(期末日)までに是正と有効性の評価を完了できたかにあります。
サイバーリスクは、いまやJ-SOX(財務報告に係る内部統制)、取締役の善管注意義務、委託先管理、そして開示に直結する経営課題です。だからこそ、これらを横断的に確認する内部監査部門の役割が、かつてなく重要になっています。
本セミナーでは、直近の開示事例・裁判例・制度動向(セキュリティ対策評価制度、金融分野ガイドライン、積極的サイバー防御法等)を踏まえ、上場会社の内部監査部門が「何を・どこまで」確認すべきかを、J-SOX対応と取締役責任の視点から実務的に解説します。前回好評をいただいた取締役・法務向けの内容も補足しつつ、サイバーリスクを『守り』のコストから、企業価値を高める『攻め』の機能へと転換する視点をお持ち帰りいただきます。
受講対象・レベル
内部監査部門、経営管理部門など関連部門のご担当者様
セミナープログラム
【第1部】サイバー攻撃は、なぜ「IT事故」で終わらず「J-SOXの問題」になるのか
1. ランサムウェア・不正アクセス被害の急増と最近の傾向
2. サイバー攻撃が財務報告プロセス・決算・開示に波及する仕組み
3. 「開示すべき重要な不備」と評価基準日(期末日)――アサヒGHDとアスクルの分かれ目
4. 主要インシデント(アサヒ、ニップン、イズミ等)に共通する内部統制上の論点
【第2部】内部監査は、サイバーリスクの「どこ」を見るべきか ―三線モデルと5つの確認領域
1. 三線モデルにおける内部監査(第3線)の位置づけと、取締役会・監査役等との連携
2. 内部監査が確認すべき5領域(ガバナンス/リスク評価/財務報告/技術的対策/委託先)
3. J-SOXのIT全般統制(ITGC)とサイバー監査の接続と、その限界
4. 監査計画・監査手続への落とし込みと、証跡(エビデンス)の確認
【第3部】被害発生後、取締役と会社は何を問われるのか ―事後検証と内部監査の役割
1. 取締役の善管注意義務・内部統制構築義務が問題となる場面
2. 委託元・委託先の責任関係と、管理体制が問われるポイント
3. 「クラウド例外」を巡る法的整理と、実務上の誤解
4. 身代金支払いを巡る法的問題・経営判断の合理性と、内部監査による牽制
【第4部】委託先・サプライチェーンとSCS評価制度を、内部監査はどう確認するか ―「攻め」の委託先管理
1. 委託先・再委託先管理における契約・運用上の留意点
2. セキュリティ条項・監査権条項・準拠基準(NIST・NISC等)の考え方
3. 「セキュリティ対策評価制度(★制度)」の概要と、取引条件化する実務インパクト
4. 取適法・優越的地位の濫用との関係と、双方向での確認
【第5部】制度対応と説明責任 ―個情法・金融ガイドライン・積極的サイバー防御
1. 個人情報保護法に基づく報告・通知義務の実務上のポイント
2. 会社法等の関連規制と、安全管理措置・最新経営ガイドラインの実務水準
3. 金融分野ガイドライン(金融機関向け)の考え方と、一般事業会社への影響
4. 積極的サイバー防御法・経済安全保障との関係と、監査上の留意点
【まとめ】「守り」から「攻め」へ ―内部監査がサイバーリスクを企業価値に変える
※申込状況により、開催中止となる場合がございます。
※講師・主催者とご同業の方のご参加はお断りする場合がございます。
※録音、録画・撮影はご遠慮ください。
セミナー講師
LPA法律事務所外国法共同事業 日本法プラクティス統括パートナー弁護士
弦巻充樹 氏
早稲田大学法学部、ヴァンダービルト大学法科大学院修了。2003年弁護士登録。国内外の法律事務所、株式会社NTTデータ、投資銀行への出向を経て、2026年5月よりLPA法律事務所外国法共同事業の日本法プラクティスリーダーとして参画。
サイバーセキュリティ、個人情報保護、AI・データ利活用、システム開発・クラウド、内部統制(J-SOX)、取締役責任、M&A・一般企業法務を主要な取扱分野とする。法的責任・内部統制・IT監査・人材育成を統合した視点から、上場会社の実務を数多く支援。
セミナー受講料
1名につき
会員 38,500円(本体 35,000円) 一般 41,800円(本体 38,000円)
※会員価格適用については、企業研究会会員が対象となります。
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主催者
開催場所
東京都
受講について
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