接着の基礎知識および接着剤の正しい選び方・使い方【接着にかかわる実務者向け入門講座】
さまざまな分野・場面で必要となる、接着技術に関する基本と実務対応を学べます。
セミナー趣旨
あらゆる産業分野で、環境保全・環境改善への対応が高まっており、接着剤及び接着の係わる産業においても例外ではない。また、材料がマルチマテリアルな使用をされるようになり、異種材料の接合が可能な接着技術はさらに重要となってきている。
数々の接合手法の中でも、接着(接着剤接合)は、異種材料の接合が可能である他、平坦性が大きい、応力集中が少ないなどのメリットがある。
本セミナーはこのような状況を鑑み、各種材料の接着や接着物に関わる技術者に向け、メカニズムから接着剤の使い方等の実務上知っておきたい基礎知識及び、接着部の設計・評価等作業工程での対応実務について講義する。
受講対象・レベル
・接着、接着剤の研究をこれから始める人
・接着ユーザー企業の現場技術者
(自動車関連、電気・電子部品関連、建築・建材・土木関連、鉄道車両関連等)
・接着剤メーカーの入社5年以下の技術者、研究者、技術サービス担当者
習得できる知識
・接着実務に関する基礎事項
・何故接着するのかの疑問に応える
・必要とする接着剤を選定するときの手順について学べる
・接着剤を正しく使用するための表面処理や実作業について学べる
・接合部をどの様に設計するのかの基本を学ぶことができる
・接着の力学的評価方法を学べる
など
セミナープログラム
1.接着の基礎と接着のメカニズム
1.1 接着の基礎(接着とは? 接着の長所・短所は? 接着剤の種類は?)
1.1.1 接着・接着剤とは(ISO用語の定義)
1.1.2 接着剤の長所、短所
1.1.3 接着剤の分類とそれぞれの特徴
(1) 主成分による分類
(2) 接着強さによる分類
(3) 接着剤のコンセプトによる分類
(4) 機能性接着剤の種類
(5) 短時間接着剤
(6) 環境に優しい接着剤(環境法規制に適合するように設計された接着剤)
1.2 接着のメカニズム(何故接着するのか? その仕組みや要素を理解する)
1.2.1 接着理論の分解図
1.2.2 ぬれと接触角
1.2.3 接着の仕事
1.2.4 溶解度パラメータとは
1.2.5 接着界面の強さ
1.2.6 金属結合と水素結合
1.2.7 接着剤と被着材面の分子同士の結合
1.2.8 二次結合(ファン・デル・ワールス力)とは
1.2.9 力学的な接着効果(アンカー効果)
2.接着剤の正しい選び方
2.1 接着剤選定の基準(ルール)
2.2 被着材-----接着される材料は何か
・金属 ・プラスチックス ・ゴム(エラストマー)
・ガラス&セラミックス ・木材など
2.3 接着剤に望ましい性質は(実用条件は?)
2.4 接着剤の使用方法は
2.5 法規制を知る
2.6 接着剤選定のためのチェックリスト
2.7 接着剤の選定方法
2.8 被着材から見た接着剤選定早見表
3.接着剤の正しい使い方
3.1 被着材の性質と表面処理
3.1.1 被着材の性質を知る
金属、プラスチックス、ゴム(エラストマー)、ガラス&セラミックス、木材
3.1.2 被着材の表面処理
(1) 表面処理の目的
(2) 被着材表面の異物
(3) 表面処理の工法(研磨、洗浄、化成処理、プライマー処理)
(4) 金属の表面処理
(5) プラスチックの表面処理
(6) プライマーによる表面処理
(7) ゴム(エラストマー)の表面処理
(8) 表面処理効果の判定
・モデルによる接着試験
・接触角の測定
・ダイン液による判定
3.2 接着作業
3.2.1 接着作業のフローチャートと留意点
3.2.2 接着接合のトラブル発生要因
3.2.3 接着剤の塗布
3.2.4 接着剤の固化、硬化
(1) UVによる硬化
(2) 高周波加熱による硬化
(3) マイクロ波加熱による接着剤の硬化
(4) 超音波加熱による接着剤の硬化
3.3 接着接合部の設計方法
3.3.1 接着設計の基本
3.3.2 応力の基本形
3.3.3 基本応力の特性
3.3.4 接着接合部の形状と応力解析
3.3.5 せん断試験片の変形と応力分布
3.3.6 接合部の設計、重ね継ぎ(Lap joint)
3.3.7 せん断接着強さに及ぼす重ね長さの影響
3.3.8 疲労強さに及ぼす重ね長さの影響
3.3.9 スポットウェルドボンディング
3.3.10 せん断およびはく離接着強さと接着層の厚さの関係
3.3.11 重ね接合部の板厚さ重ね長さ、破壊荷重の相関性
3.3.12 重ね合わせ長さと破壊強度の関係
3.4 接着の評価方法
3.4.1 接着強さ試験方法
3.4.2 標準的な接着試験片
3.4.3 接着強さを低下させる要因
3.4.4 接着剤の硬化物で測定される代表的特性
3.4.5 接着・接着剤の信頼性評価
3.4.6 耐久性試験一覧
3.4.7 引張りせん断疲労試験
3.4.8 くさび衝撃試験
3.4.9 非破壊検査
< 質疑応答 >
*途中、お昼休みや小休憩を挟みます。
セミナー講師
エーピーエス リサーチ 代表 若林 一民 氏
■ご略歴
エーピーエス リサーチ代表、1967年東京理科大学理学部応用化学科卒業、ノガワケミカル入社。
1967~1970年、通商産業省(現経済産業省)工業技術院東京工業試験所(現産業技術総合研究所)に出向、
高分子合成(特に高分子物質の機能化変性技術)を研究、その後、ノガワケミカルにて、新規接着剤の開発、
技術サービス、販売、製造などの実務と管理・監督業務に携わる。
2000年に代表取締役社長、2007年に取締役退任、
接着・粘着・シーリングの技術コンサルタント事務所のエーピーエス リサーチを設立。
日本接着学会副会長、日本接着剤工業会副会長などの要職歴任。単行本、共同執筆書籍多数。
■ご専門および得意な分野・ご研究
・新規高分子材料の設計・製作
・各種高分子材料の機能化変性
・接着・接着剤、感圧接着・感圧接着剤、シーリング・シーリング接着剤に関するあらゆる技術事項
■本テーマ関連のご活動
執筆書籍
・接着管理(上)、高分子刊行会(1990)
・接着管理(下)、高分子刊行会(1992)
・接着技術ノウハウ(基礎編)、日経BP社(2015年12月)
・接着技術ノウハウ(応用編)、日経BP社(2017年3月)
・異種材料接着技術、日経BP社(2020年9月)
・その他共著書多数
セミナー受講料
【オンライン受講(見逃し視聴なし)】:1名 55,000円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき44,000円
【オンライン受講(見逃し視聴あり)】:1名 60,500円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき49,500円
*「見逃し視聴あり」でお申込の場合、当日のご参加が難しい方も後日セミナー動画の視聴が可能です。
*学校法人割引:学生、教員のご参加は受講料50%割引。
主催者
開催場所
全国
受講について
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